こんにちは。
icevelを運営しているYamada(@icevel3)です。
海外の渡航先でインターネットを使う方法には「SIMカード・eSIM」「フリーWi-Fi」「モバイルWi-Fiルーター」「データローミング」などがあります。
なかでも、近年普及しつつあるeSIMは、SIMカードのように差し替えが不要で簡単にインターネットができます。
「eSIMって何?どうやって利用するの?」
「アイスランド旅行で使えるeSIMを知りたい」
など疑問があると想います。
今回の記事では、アイスランド旅行におすすめのeSIMを紹介します。
eSIMのメリット、使うときの注意点、選び方、使い方なども解説しているので、ぜひご覧ください。
eSIMとは?SIMカードとの違い
eSIMとは、スマホ・パソコン・タブレットなどのデバイスに内蔵されたSIMです。
契約者の情報が記録されたICチップがデバイスに埋め込まれており、音声通話やデータ通信ができます。
現在普及しているSIMカードは、デバイスにICカードを差し込むことで、音声通話やデータ通信ができます。
eSIMは、SIMカードのようにデバイスにICカードを入れ替える必要はありません。
通信会社の変更時にSIMカードでは差し替えが発生しますが、eSIMではデータを書き換えるだけで済みます。
利便性の高さから、eSIMに対応した機種が増えつつあります。
アイスランド旅行でeSIMを利用するメリット
アイスランド旅行の通信手段でおすすめなのがeSIMです。
eSIMを利用するメリットを4つ紹介します。
- 日本で事前準備できて現地ですぐに使える
- 荷物を減らせる
- 紛失・破損のリスクが少ない
- デュアルSIMによる利便性の向上
日本で事前準備できて現地ですぐに使える
eSIMは旅行前に準備できて、アイスランドに到着したらすぐに使えます。
SIMカードでも事前に準備できますが、カードの配送に時間がかかるのがデメリットです。
また、現地のSIMカードを利用する場合は、購入に手間と時間がかかります。
eSIMであれば、オンラインで簡単に購入が可能です。
アイスランド到着後は、デバイスからeSIMの設定が必要ですが、比較的簡単にできます。
旅行先で手間をかけずに通信手段を早く確保したい方は、eSIMがおすすめです。
荷物を減らせる
eSIMはデバイスに内蔵されているため、余計な荷物は発生しません。
海外旅行における通信手段の方法として、モバイルWi-Fiルーターがあります。
モバイルWi-Fiルーターは、持ち運びできる小型のWi-Fiルーターです。
デバイスをWi-Fiにつなぐと、インターネットが使えます。
モバイルWi-Fiルーターは便利な一方で、本体や充電ケーブルを持ち歩く必要があり、荷物になるデメリットがあります。
さらに、モバイルWi-Fiルーターをレンタルする場合は、機器の受け取りや返却が発生するのもデメリットです。
eSIMであれば、デバイスのみで荷物を増やさずに済み、受け取りや返却も発生しません。
紛失・破損のリスクが少ない
eSIMはSIMカードによる入れ替えが不要のため、紛失や破損のリスクが少ないです。
海外旅行で現地のSIMカードを利用するには、デバイスからSIMカードの入れ替えが必要です。
SIMカードは小さな物のため、入れ替えのときに紛失や破損する可能性もゼロではありません。
eSIMであればデバイスの操作で完結するので、SIMカードの紛失や破損の心配は不要です。
デュアルSIMによる利便性の向上
デュアルSIMの利用は、海外旅行の利便性を高めます。
デュアルSIMとは、1台のデバイスで2つのSIMを利用できる機能です。
2つの回線と電話番号を、1台のデバイスで使い分けできたり同時に使用したりできます。
デュアルSIMに対応したデバイスの場合、日本用のeSIMまたはSIMカードに海外用のeSIMを追加すれば、渡航先でデータ通信ができます。
また、海外用のeSIMでデータ通信、日本用のeSIMまたはSIMカードで音声通話(電話・SMS)などの使い分けが可能です。
なお、デュアルSIMの確認はスマホでできます。
電話のアプリを立ち上げて、「*#06#」の入力後に「EID」という項目が出現したらeSIM対応のデバイスです。
電話でデュアルSIMの確認ができない方は、後述の「デバイスがeSIMに対応しているか確認」をご覧ください。
アイスランド旅行でeSIMを使用するときの注意点
アイスランドを含む海外旅行でeSIMを使うときの注意点を2つ紹介します。
- デバイスがeSIMに対応しているか確認
- 電話やSMSが使えない場合がある
デバイスがeSIMに対応しているか確認
お使いのスマホやタブレットがeSIMに対応しているか確認しましょう。
デバイスを使って「EID」と呼ばれるものを確認することで、eSIM対応の有無がわかります。
EIDとは、eSIMの対応機種に割り当てられた32桁の識別番号です。
EIDを確認する大まかな手順は、以下のとおりです。
※Androidの機種によって、操作方法が異なることがあります
電話やSMSが使えない場合がある
eSIMの多くはデータ通信専用のため、音声通話(電話・SMS)が使えない場合があります。
ただし、データ通信専用のeSIMでも、LINEやWhatsAppなどメッセージングアプリの使用は可能です。
メッセージングアプリによるインターネット回線を使えば、通話はできます。
どうしても電話やSMSを使いたい方は、音声通話付きのeSIMを選びましょう。
また、デュアルSIM対応のデバイスであれば、日本用のeSIM・SIMカードで電話ができたりSMSが受信できたりできます。
アイスランド旅行におすすめのeSIM
アイスランド旅行におすすめのeSIMを4つ紹介します。
- Airalo
- トリファ
- Holafly
- Saily
Airalo
Airalo(エアロ)は、2019年にシンガポールで誕生したeSIMサービスです。
Airaloの特徴
- 200以上の国と地域で使える
- 目的に合わせたプラン内容
- 音声通話ができるプランあり
AiraloのeSIMでは、1カ国で使用できるもの、ヨーロッパなど複数の国で使えるものがあります。
ほかにも、130カ国以上で使用できるグローバル eSIMのプラン「Discover+」では、データ通信と音声通話(電話・SMS)がセットになっています。
サポートは24時間365日対応しており、日本語での問い合わせも可能です。
プランは1日単位ではなく、7日・10日・15日・30日などの期間から選べます。
SIMの種類 | データ容量 | 料金 |
---|---|---|
データ通信 音声通話 |
1GB〜無制限 | 無制限(1カ国) 525円/1日 |
対応エリア | データ追加 | 電話・SMS |
200カ国以上 | ◯ | ◯ |
購入期間 | テザリング | 購入場所 |
7日〜30日 | ◯ | Web・アプリ iOS / Android |
支払い方法 | サポート方法 | 日本語サポート |
クレジットカード デビットカード Apple Pay Google Pay PayPal |
チャット メール |
◯ |
トリファ
トリファは、株式会社トリファが2022年に提供を開始したeSIMサービスです。
トリファの特徴
- 世界200カ国と地域に対応
- 有人チャットは24時間・日本語対応
- アプリでデータ追加が簡単にできる
トリファは日本の企業が運営しているため、安心して利用できます。
日本人スタッフによるチャットサポートは24時間・365日対応なので、トラブルが起きてもいつでも相談が可能です。
プランは1日単位で購入できるため、無駄なく利用できます。
データ容量の確認はモバイルアプリからでき、残量が少なくなってきてもアプリからデータ追加が簡単にできます。
SIMの種類 | データ容量 | 料金 |
---|---|---|
データ通信 | 無制限 3GB 1GB |
無制限(1カ国) 990円/1日 |
対応エリア | データ追加 | 電話・SMS |
200カ国以上 | ◯ | ✕ |
購入期間 | テザリング | 購入場所 |
1日〜60日 | ◯ | アプリ iOS / Android |
支払い方法 | サポート方法 | 日本語サポート |
クレジットカード Apple Pay Google Pay |
チャット | ◯ |
Holafly
Holafly(オラフライ)は、2022年にスペインで誕生したeSIMサービスです。
Holaflyの特徴
- 世界200以上の地域に対応
- データ容量は無制限
- 複数のサポート窓口
Holaflyではデータ無制限のプランを提供しているため、容量を気にする必要はありません。
1日単位でeSIMの申し込みができるため、できるだけコストを抑えたい方にはおすすめです。
サポートは、チャット・LINE・メールなどです。
問い合わせは24時間365日で、日本語(自動翻訳)に対応しています。
SIMの種類 | データ容量 | 料金 |
---|---|---|
データ通信 | 無制限 | 無制限(1カ国) 990円/1日 |
対応エリア | データ追加 | 電話・SMS |
200カ国以上 | ✕(期間の延長は可) | ✕ |
購入期間 | テザリング | 購入場所 |
1日〜90日 | ◯ | Web・アプリ iOS / Android |
支払い方法 | サポート方法 | 日本語サポート |
クレジットカード Apple Pay Google Pay PayPal |
チャット LINE メール |
△(自動翻訳) |
Saily
Saily(サイリー)は、2024年に誕生したeSIMサービスです。
Sailyの特徴
- サイバーセキュリティ会社が提供するサービス
- 安全性の高いセキュリティ対策
- 24時間のサポート体制
Sailyを開発したのは、世界大手のVPNサービス「NordVPN」を開発したNord Securityです。
サイバーセキュリティ会社が提供しているサービスのため、安心してeSIMを利用できるでしょう。
また、Sailyでは仮想位置の変更・広告ブロック・悪質サイトのブロックなど、セキュリティ機能が手厚いです。
渡航先でも安心してインターネットを利用できます。
サポートでは、チャットが24時間365日対応しているのも特徴です。
SIMの種類 | データ容量 | 料金 |
---|---|---|
データ通信 | 1GB〜無制限 | 無制限(1カ国) 49.99ドル |
対応エリア | データ追加 | 電話・SMS |
200カ国以上 | ◯ | ✕ |
購入期間 | テザリング | 購入場所 |
7日~30日 | ◯ | Web・アプリ iOS / Android |
支払い方法 | サポート方法 | 日本語サポート |
クレジットカード デビットカード Apple Pay Google Pay PayPal |
チャット | ◯ |
eSIMの選び方
アイスランド旅行用のeSIMを選ぶポイントを3つ紹介します。
- 用途に合ったデータ容量・期間を選ぶ
- 対応国の確認
- サポート体制の確認
用途に合ったデータ容量・期間を選ぶ
自身の用途に合ったデータ容量と期間のプランを選ぶことで、余計なコストを抑えられます。
eSIMでは、サービスやプランによって「3日間で10GB」「7日間で無制限」などデータ容量と利用期間が決まっていることがほとんどです。
たとえば、1GBのデータ通信量では以下のことができます。
1GBあたりの利用時間・回数 | |
---|---|
インターネット検索 | 約3,500ページ |
地図アプリ | 約270時間 |
LINE(トーク) | 約34万回 |
LINE(音声通話) | 約55時間 |
LINE(ビデオ通話) | 約3時間 |
YouTube(720p) | 約1時間 |
X | 約4時間20分 |
約1時間40分 | |
約50分 |
※使い方や設定によってデータ通信量は異なります
観光でインターネット検索や地図アプリを利用する程度の場合、1日1GBもあれば問題はないでしょう。
動画の視聴やビデオ通話を頻繁にする方、テザリングの使用をする方などは、十分なデータ容量があるプランの選択をおすすめします。
データ容量を気にせずに使いたい方は、無制限のプランにするのもおすすめです。
対応国の確認
アイスランドで使えるeSIMを選択しましょう。
海外旅行向けの主要なeSIMサービスであれば、アイスランドに対応していることがほとんどです。
また、アイスランド以外の国にも訪れる方は、複数の国に対応したプランを選びましょう。
海外向けeSIMサービスの多くは、ヨーロッパで使えるプランを提供しており、対応国にアイスランドが含まれていることがほとんどです。
eSIMサービスを選ぶときには、渡航先の国でも使用できるのか確認しましょう。
サポート体制の確認
eSIMサービスのサポート体制を確認しましょう。
トラブルが起きてもすぐに対応してもらえるように、サポートが手厚いeSIMサービスの選択をおすすめします。
サポート体制では、「問い合わせは24時間対応しているか」「日本語または日本人がサポートしてくれるのか」などのポイントを押さえましょう。
eSIMサービスの運営会社が海外の場合、日本語サポートに対応していても、問い合わせの回答が自動翻訳だったり、日本語が話せるスタッフがいない時間帯があったりします。
旅行先でトラブルがあったときには、翻訳アプリを使って日本語と英語の両方で問い合わせるとよいでしょう。
eSIMの使い方
海外旅行向けeSIMを使う大まかな流れは、以下のとおりです。
各ステップを解説します。
eSIMを購入する
渡航前に、自身の用途に合ったeSIMサービス・プランを選びましょう。
Wi-Fiの環境があれば、現地でもeSIMの購入は可能ですが、到着時すぐにデータ通信を行いたい方は事前にやっておきましょう。
デバイスにeSIMを追加する
eSIMの購入ができたら、デバイスにeSIMを追加しましょう。
サービスによってeSIMの追加方法は異なりますが、「QRコードで追加」「アクティベーションコードを入力して追加」「モバイルアプリから追加」などがあります。
eSIMの追加は、渡航前の日本でできます。
空港や宿泊施設のWi-Fiを利用すれば現地でもできますが、スムーズに設定をしたい方は渡航前に行うとよいでしょう。
eSIMを追加する手順は、基本的に各サービスの公式サイトに掲載されているので、確認しておきましょう。
設定をしてデータ通信を開始する
デバイスにeSIMの追加をして現地に到着したら、データ通信ができるように設定を行いましょう。
デバイスに追加したeSIMの回線(副回線)のモバイルデータとデータローミングをオンにしてください。
しばらく待つと回線につながり、データ通信ができるようになります。
eSIMサービスの多くは、eSIIMの回線がつながった時点で利用が開始されます。
なお、日本で使用している回線(主回線)のデータローミングはオフにしましょう。
飛行機の搭乗前、または機内でデータローミングをオフにしても問題はありません。
帰国後は、副回線のデータローミングをオフにして、主回線のデータローミングをオンに戻します。
海外で利用したeSIMは不要なので、削除しましょう。
【まとめ】eSIMは渡航先のインターネット利用で便利!
アイスランド旅行におけるeSIMについて解説しました。
今回の記事をまとめると、以下のとおりです。
- eSIMとは、デバイスに内蔵されたSIM
- 日本で準備して現地ですぐに使えたり、損失・破損のリスクが少ないなど、メリットが多い
- 一部のデバイスで未対応だったり、音声通話ができない場合があったり、利用には注意が必要
- eSIMサービスを選ぶときには、用途に合ったデータ容量・期間を提供しているか、サポート体制は手厚いかなどを確認
また、今回紹介したアイスランド旅行におすすめのeSIMは、以下になります。
サービス名 | 概要 |
---|---|
Airalo | データ容量のほかに、音声通話がセットのプランあり |
トリファ | 日本の企業が運営しているサービス |
Holafly | 無制限のデータ容量で1日単位で申し込み可能 |
Saily | 世界的なサイバーセキュリティ会社が開発したサービス |
アイスランドでインターネットを利用したい方は、eSIMを検討するとよいでしょう。
