こんにちは。
当サイトのicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。
突然ですが、みなさんはアイスランドがどんな国かご存知でしょうか?
「アイスランド(氷の国)だから氷がある国なんじゃない?
「自然が豊かな国のイメージ」
「ヨーロッパに位置している国でしょ?」
最近では、テレビや雑誌などのメディアでアイスランドを取り上げられる機会が増えつつあります。
しかし、日本でアイスランドのガイドブックは少ないのが現状です。
アイスランドは日本と同じく島国で、ヨーロッパ最大の氷河や約30もの活火山がある火山があることから「氷と炎の国」と呼ばれています。
今回の記事では、アイスランドの基本情報や歴史、大自然のスポットなど、見どころを紹介しています。
アイスランドの基本情報
まずは、アイスランドの基本情報を紹介していきます。
国名:アイスランド共和国
- 日本語:アイスランド共和国
- アイスランド語:Lýðveldið Ísland
- 英語:Republic of Iceland
アイスランドでは、一般的に「Ísland(イースラント)」と呼ばれることが多いですが、日本語読みではアイスランドです。
国名の由来は、ヴァイキングの「フローキ・ビリガルズソン」という人物が、アイスランド沿海に流氷が浮かんでいる姿をみて、アイスランドと名付けたとされています。
位置:北ヨーロッパの北大西洋上
アイスランドは、北ヨーロッパの北大西洋上に位置しており、グリーンランドとノルウェーの間にあります。
アイスランドの一部は、北極圏に含まれています。
真夏には太陽が沈まない状態が続く「白夜」、真冬は太陽が昇らない状態が続く「極夜」の現象があります。
首都:レイキャビク
- 日本語:レイキャビク(レイキャヴィーク)
- アイスランド語:Reykjavík(Reykjavíkurborg)
- 英語:Reykjavik
レイキャビクは、世界で最北の首都です。
レイキャビクという市名の語源は「Reykur (煙)Vik (湾)」といわれています。
アイスランドに最初に入植してきた人が、その地域周辺にある温泉の蒸気をみてレイキャビクと名付けたとされています。
人口:約36万人
アイスランド統計局のデータによると、2022年1月1日時点でアイスランドの人口は37万6,248人です。
アイスランド全人口の約13万人が、首都のレイキャビクに住んでいます。
面積:103,125Km²
アイスランドの面積は、北海道と四国を足したほどです。
時差:-9時間
日本とアイスランドの時差は-9時間です。
たとえば、日本がお昼の12時ならアイスランドは夜中の3時です。
平均気温:比較的暖かい
レイキャビク | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(℃) | 0.7 | 0.6 | 1.2 | 3.7 | 6.7 | 9.9 | 11.7 | 11.1 | 8.5 | 4.9 | 2.2 | 0.8 |
※参照:気象庁|地点別平年値データ・グラフ (世界の天候データツール)
アイスランドは高緯度に位置していますが、年間を通してそれほど寒くありません。
平均気温が比較的暖かい理由としては、メキシコ湾からくる暖流の影響を受けているためです。
メキシコ湾による暖流の影響で、周辺の国と比べると比較的暖かいのです。
ただし、ハイシーズンの夏(6月〜8月)の季節は半袖1枚でも心地よいですが、日陰では肌寒くなることがあります。
また、冬の季節は風が強くて体感温度がマイナスになることがあるので、防寒・防風対策は必要でしょう。
アクセス方法:直行便はなし
2023年時点で、日本からアイスランドへの直行便はありません。
日本からヨーロッパにある空港を乗り継ぎ、アイスランドへ行くのが一般的なアクセス方法です。
また、日本からアメリカを経由してアイスランドへ行く方法もあります。
公用語:アイスランド語
アイスランド語は、世界の言語で1・2位を争うほど難しいことで有名です。
アイスランドの言葉は1,000年以上前から変わっておらず、言葉を使うのはアイスランド国内のみです。
そのほかにも、アイスランドでは英語をしゃべれる方が多くて、看板などの表記も英語が多いです。
ただし、地方に住むご年配の方は英語を話せない場合があります。
通貨:アイスランド・クローナ(ISK)
アイスランド・クローナの国際通貨コード(ISO 4217)は「ISK」で、通貨記号は「kr」です。
クローナは単数形で、複数形はクローヌルといいます。
硬貨は5種類(1、5、10、50、100)、紙幣は4種類(500、1,000、2,000、5,000、10,000)あります。
チップ:不要
アイスランドではチップを払う制度がないので、お店でチップを渡す必要はありません。
レストランでもチップを支払う必要はありません。
宗教:キリスト教
アイスランドの全人口の約80%が、福音ルーテル派のキリスト教徒です。
治安:比較的安全な国
民間の研究機関である経済平和研究所(IEP)が、世界各国・地域における平和を相対的に数値化したデータ「世界平和度指数」の2022年版によると、対象とした163ヵ国中、アイスランドは世界第1位でした(14年連続1位)。
アイスランドの歴史の始まりはヴァイキング
アイスランドの歴史を紐解くと、ヴァイキングが関係しています。
アイスランドのことを記した書物「植民の書」によると、アイスランドは元々、人が住んでおらず、アイスランドに初めて人間が移住したのは874年とされています。
874年に定住した人物が、ヴァイキングのインゴルフル・アルトナルソンと妻のハットルヴェイグといわれています。
インゴルフルとハットルヴェイグの夫婦は、家族間のトラブルに巻き込まれたのが原因で、ノルウェーから家畜と共に船で脱出して、現在のアイスランドの首都レイキャビクの場所にたどり着きました。
そのあと、ノルウェーやスコットランド、アイルランドなどからヴァイキングがアイスランドに移住するためにやってきたとされています。
アイスランドへの移住は、10世紀ほどまで続いたとされています。
氷だけじゃない!アイスランドの大自然
アイスランドの漢字表記は「氷島」「氷洲」「氷州」なので、氷を連想する人が多いと思います。
しかし、アイスランドは氷だけではありません!
アイスランドには、手つかずの大自然が広がっていて、一度訪れたら一生の記憶に残るほどです。
アイスランドの大自然といえば、以下があげられます。
- ヨーロッパで最大規模の氷河地帯で洞窟探検
- 火山によって形成された洞窟を探検
- 世界で唯一、首都でオーロラが観れる
- 火山がもたらした温泉大国
- さまざまな種類の滝
アイスランドの大自然について、くわしく解説をしていきます。
ヨーロッパで最大規模の氷河地帯で洞窟探検
氷河が見れる国は世界中でいくつか存在しますが、アイスランドは国土面積の約11%を氷河で占めています。
アイスランドの氷河のなかでも、ヨーロッパで最大規模を誇るヴァトナヨークトル氷河には「氷の洞窟」という人気観光スポットがあります。
氷の洞窟は、氷河の一部が地熱によって解けたり、解けた水が流れることで洞窟が形成されます。
氷の洞窟では、外からの光が差し込むと、周辺の氷に反射して、洞窟内が美しいコバルトブルーに輝きます。

氷の洞窟のツアーに参加しましたが、コバルトブルーの景色は今でも思い出します!
洞窟内へ行くには、専門のガイドと同行しましょう。
火山によって形成された洞窟を探検
アイスランドは日本と同じく火山大国で、約30もの活火山があります。
火山噴火に伴う溶岩流によって形成される溶岩洞窟は、アイスランド国内にいくつか存在します。
なかでも「Raufarhólshellir」という溶岩洞窟は、首都のレイキャビクから車で約30分ほどと近く、旅行者に人気のスポットです。
Raufarhólshellirは、アイスランドで4番目に長い1,360mの溶岩洞窟です。
洞窟の幅は10m〜30m、天井の高さは最大10mあります。
Raufarhólshellir洞窟へは1年中アクセス可能で、専門のガイドと同行するのが望ましいです。
世界で唯一、首都でオーロラが観れる
オーロラ観測できる国はいくつかありますが、アイスランドはオーロラ観測に適した国です。
オーロラ観測にアイスランドをおすすめする理由は、観測しやすい環境にあります。
アイスランドの首都であるレイキャビクでは、町中でもオーロラを観ることができます。
首都でオーロラ観測できるのは、世界中をみてもアイスランドだけです。
また、オーロラを観れるところは高緯度なので、冬の季節になると気温がマイナス20℃以上なども珍しくありません。
一方、アイスランドの最低気温(平均)はマイナス10℃ほどと、オーロラ観測しやすい環境なのです。

オーロラシーズンになると、レイキャビクからオーロラツアーが毎日開催されています。
オーロラ観測のためにアイスランドに行きましたが、滞在中は天候の関係で観ることができませんでした…(次こそは絶対観たい!)
火山がもたらした温泉大国
日本は世界屈指の温泉大国ですが、アイスランドも日本に負けない温泉大国です。
アイスランドは火山国なので、さまざまな場所に温泉があります。
なかでも「ブルーラグーン(Bláa lónið)」は世界最大の露天風呂で、面積は約8,700㎡あります。
ブルーラグーンの温泉の色はターコイズブルーで、温泉にはシリカが多く含まれています。
シリカは、アンチエイジングや皮膚病などに効果があるといわれています。
また、ブルーラグーンにはバーがあり、入浴しながらお酒を飲めます。
ブルーラグーンの露天風呂では、男女混浴なので水着の着用が必要です(レンタルや持ち込みもOKです)。
ブルーラグーンは人工的に作られた露天風呂ですが、アイスランドには多くの天然温泉があります。
大自然に囲まれて温泉に入り、リラックスするのもいいでしょう。

ブルーラグーンはアイスランドで1位、2位を争う観光スポットなので、インターネットなどで予約を事前にする必要があります。
さまざまな種類の滝
アイスランド国内には、大小さまざまな規模の滝があります。
アイスランドの滝スポットは数多くありますが、なかでも「セリャラントスフォス(Seljalandsfoss)」は首都のレイキャビクから日帰りで行ける落差60mの滝です。
セリャラントスフォスは、滝の裏側に回り込むことができ、水しぶきと轟音を間近に感じることができます。
また、滝の裏側から太陽が落ちる光景は圧巻です。

セリャラントスフォスの滝の裏側に行くときは、ずぶ濡れになるのでレインコートを用意しましょう!
また、写真を撮るために滝に近付いたり、滝の裏側に行くときには、カメラがずぶ濡れにならないように、カメラ用のレインカバーを用意するといいです!
アイスランドの動物たち
アイスランドには、家畜や野鳥などの動物・野生動物が生息しています。
ヴァイキングがアイスランドに入植したとき、羊や牛、馬など多くの家畜がアイスランドにやってきました。
また、アイスランドは野鳥の楽園としても有名で、多くの種類の野鳥がアイスランドにやってきます。
アイスランドにやってくる野鳥のなかで、パフィン(ニシツメドリ)は、その愛くるしい姿からアイスランドの人たちに愛されている野鳥です。
世界最北の首都レイキャビクは見どころがたくさんある!
アイスランドの見どころは大自然だけではありません。
アイスランドの首都であるレイキャビクは、世界最北の都市で、全人口の約35%はレイキャビクに住んでいます。
レイキャビクには、見どころがたくさんあります。
- ロケットのような外観であるレイキャビクのランドマークタワー
- 絵本の世界のようなカラフルな建物
- パブやバーにでかけてお酒を楽しむ
レイキャビクの見どころを、くわしく解説していきます。
ロケットのような外観であるレイキャビクのランドマークタワー
レイキャビクのランドマークタワーといえば「ハットルグリムス教会(Hallgrímskirkja)」です。
ハットルグリムス教会は、街の中心部に位置しているアイスランド最大の教会です。
教会の高さは、74.5mとレイキャビクでは1番高い建物です(アイスランドでは2番目に高い建物)。
ハットルグリムス教会は外観が特徴的で、その姿からスペースシャトルや鳥に例えられています。
ハットルグリムス教会を設計したのは、アイスランドで有名な建築家のグズヨン・サミュエルソンです。
1945年にハットルグリムス教会の建設が開始され、41年後の1986年に完成しました。
ハットルグリムス教会の内部には全長15m、重さ25トンのパイプオルガンがあります。
パイプオルガンは、ドイツのオルガン職人であるヨハネス・クライスによって作られました。
また、教会にある塔には展望台があり、地上74.5mからレイキャビクの町並みを見回すことができます。
絵本の世界のようなカラフルな建物
レイキャビク市内では、北欧らしいカラフルな建物が点在しています。
レイキャビク市内を歩くと、色鮮やかな建物があり、壁にはストリートアート作品がいたるところにあります。
メイン通りだけじゃなく、路地先でも壁にストリートアートが描かれているなど、インスタ映えするようなスポットがたくさんあります。
また、ハットルグリムス教会の展望台に登ると、360度レイキャビク市内を一望することができます。
教会の展望台からみたカラフルな建物は、まるで絵本の中に入ったような感覚に陥るほど感動します。
パブやバーにでかけてお酒を楽しむ
アイスランドにやってきたら、お酒を飲みにパブやバーにでかけるのもいいでしょう。
レイキャビク市内のダウンタウン(中心地)には、パブやバーが徒歩圏内に集まっています。
パブやバーのほとんどの場所は入場無料です。
滞在先の宿泊施設でお酒を飲みたい場合は、ヴィンブージン(Vínbúðin)と呼ばれる酒屋で、お酒を購入できます。
また、アイスランドの空港「ケプラヴィーク国際空港」にある免税店でも、お酒の購入ができます。
アイスランドの地酒を飲んで、旅行を楽しむといいでしょう。
パブやバーに出かける場合は、あまり飲みすぎないようにしましょう。
【おわりに】アイスランドを訪れてみよう!
今回は、アイスランドはどんな国なのか魅力をお伝えしました。
今回の記事を見て、少しでもアイスランドのことに興味をもってくれたら嬉しいです。
日本からアイスランドまでは、かんたんに行ける距離ではないですが、アイスランドに訪れると一生の思い出になるはずです。

初めての海外旅行がアイスランドで本当によかったと感じています。
