アイスランドの有名な火山9選【噴火情報も】

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こんにちは。
当サイトであるicevelを運営してるYamada(@icevel3)です。

日本と同じく、アイスランドは火山国です。
火山活動が多く、日本でもアイスランドで噴火したニュースが報じられています。

「アイスランドで起こっている噴火状況を知りたい!」「なぜアイスランドには火山が多いの?」など、疑問や知りたいことがあるはずです。

今回の記事では、アイスランドの噴火情報や火山が多い理由、主要な火山、火山ツアーなどを解説しています。

アイスランドで起きた火山噴火の最新情報

レイキャネス半島にある火山のマップ

アイスランドでは、2021年から2024年の4年連続で火山噴火が起きています。
噴火が起きたところは、どれもレイキャネス(Reykjanes)です。

レイキャネスは、アイスランドの南西部にある半島です。

2021年までレイキャネス半島では約800年の間、噴火は起きていませんでした。

2023年12月から2024年3月にかけて、レイキャネス半島では噴火が4回起きています。


2023年12月18日
スンズヌカギガル(Sundhnukagigar)で長さ4km近くの亀裂が生じ、大量の溶岩が上空に噴出しました。

噴火の近くには漁師町のグリンダヴィーク(Grindavík)があり、噴火で住民は退避しました。

噴火から1日後には活動が減少し、終了したのは3日後の21日です。

2024年1月14日
火山噴火が起きた場所は、ハガフェル(Hagafell)です。
防護壁の設置でグリンダヴィークの町に溶岩が流れるのを避けられましたが、家が燃える被害がありました。

火山噴火が続いた期間は約2日間です。

2024年2月8日
火山噴火が起きたのは、シリンガルフェル(Sýlingarfell)の付近です。
噴火で約3kmの亀裂が生じ、約80mの溶岩流が上空に噴出しました。

火山噴火で道路や温水を運ぶパイプに被害が出ましたが、グリンダヴィークの住民は避難して死傷者はいななかったようです。

噴火した翌日には、さらなる活動は見られなくなりました。

2024年3月16日
ハガフェルとストラ・スコグフェル(Stóra Skógfell )の間で火山噴火が始まりました。
亀裂の長さは2.9kmで、噴火の前にグリンダヴィークの住民は避難していたので無事でした。

火山活動は弱まっていますが、アイスランド政府では活動終了の宣言はしていません。


火山噴火の情報を入手できるWebサイト

アイスランドの火山噴火に関する情報を入手できるWebサイトを紹介します。

現在アイスランドを旅行中の方、旅行の計画を立てている方などは、上記のWebサイトを参考にしましょう。

なぜアイスランドは火山が多いのか

アイスランドの火山マップ

アイスランドに火山が多い理由は、地球のプレートにあります。

アイスランドが位置しているのは、北アメリカプレートとユーラシアプレートの間にある大西洋中央海嶺です。

時間の経過とともに2つのプレートは別々の方向に移動しますが、このときにマグマが上昇して一部が地上に噴出します。
そのため、アイスランドでは火山が多くて噴火が起こりやすいのです。

なお、マグマによる火山活動が起きる場所は「ホットスポット」と呼ばれ、アイスランドの地下にはホットスポットがあるといわれています。

アイスランドの有名な火山|9選

アイスランドには約130の火山があって、その中で活動している火山は約30です。

ここでは、アイスランドで代表的な火山を9座紹介します。

アイスランドの主な火山

  • ファグラダルスフィヤル
  • ヘクラ
  • エイヤフィヤトラヨークトル
  • エーライバヨークトル
  • カトラ
  • アスキャ
  • バルダルブンガ
  • スナイフェルスヨークトル
  • エルトフェットル

ファグラダルスフィヤル

ファグラダルスフィヤル

ファグラダルスフィヤル(Fagradalsfjall)は、アイスランド南西部のレイキャネス半島にある活火山です。

標高は約250mあり、2021年に約800年ぶりの火山噴火が起こった場所としても有名です。

ファグラダルスフィヤルの地域では、2021年・2022年・2023年に噴火が起きており、いずれも噴火を見ようと現場に多くの方が訪れました。

2023年8月5日に噴火が終了して以降、ファグラダルスフィヤルは安定しています。

ヘクラ

ヘクラ

ヘクラ(Hekla)は、アイスランド南部にある標高1,490mの成層火山です。
アイスランドにある火山の中でも活動的で、20回以上の噴火を繰り返しています。

ヘクラが噴火した最古の記録は1104年です。
噴火の様子から、当時「地獄の入口」という話がヨーロッパに広まったとされています。

ヘクラが最後に噴火したのは2000年2月28日で、噴火は3月8日まで続きました。

また、ヘクラは登山の目的地としても人気で、最適な時期は夏です。

エイヤフィヤトラヨークトル

エイヤフィヤトラヨークトル

エイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajökull)は、アイスランド南部にある氷河です。

氷河の下に火山があって、直近では2010年4月14日に噴火しています。

エイヤフィヤトラヨークトルの噴火で火山灰が空に放出され、4月15日から20日までヨーロッパの航空便に大きな影響を与えました。

噴火から約2か月後の6月23日には火山活動は見られなくなりましたが、現在でも活動が続く火山です。

エーライバヨークトル

エーライバヨークトル

エーライバヨークトル(Öræfajökull)は、アイスランド南東部にある氷河に覆われた火山です。

世界遺産であるヴァトナヨークトル国立公園の南側に位置し、標高は2,110mとアイスランドで1番高い山です。

9世紀に人がアイスランドに入植して以降、エーライバヨークトルでは1362年と1728年の2回、大きな噴火を起こしています。

2017年と2018年には、地震によってエーライバヨークトルの火山活動に兆候が見られました。
しかし、現在のところ火山が目覚める前触れはありません。

エーライバヨークトルの頂上へは登山で目指せますが、登るまで半日以上かかるので体力が必要です。

カトラ

カトラとミールダルスヨークトル

カトラ(Katla)は、アイスランド南部にある標高1,512mの活火山です。
ミールダルスヨークトル(Mýrdalsjökull)という氷河の下にカトラがあります。

最後にカトラが大噴火した1918年以降、約20回の噴火が記録されています。

カトラには「氷の洞窟」と呼ばれる自然に形成された空間があって、観光客が1年中訪れます。
氷の洞窟へのアクセスは、専門のガイドの同行が不可欠です。

アスキャ

アスキャ

アスキャ(Askja)は、アイスランド北東部の高地に位置する活火山です。
標高は1,516mで、ハイカーに人気の火山です。

アスキャには、エスキュヴァトン(Öskjuvatn)と呼ばれるカルデラ湖があります。
エスキュヴァトンの面積は11万㎢で、水深は217mとアイスランドで2番目に深い湖です。

アスキャで大規模な噴火が起きたのは、1875年です。
噴火で火山灰がアイスランドの北部と東部の大部分を覆いました。
場所によっては日中でも暗く、火山灰で農業や家畜に大きな悪影響があったそうです。

アスキャが最後に噴火したのは1961年ですが、現在でも火山活動は続いています。

高地に位置するアスキャへは、夏のみアクセスが可能です。
道は未舗装なので、4WDの車で行きましょう。

バルダルブンガ

バルダルブンガ

バルダルブンガ(Bárðarbunga)は、アイスランド南部にある活火山です。
ヴァトナヨークトル(Vatnajökull)の下に火山があって、バルダルブンガの標高は2,009mになります。

バルダルブンガは活動的な火山で、最後に噴火したのは2014年です。
噴火で二酸化硫黄が大気中に放出され、アイスランドを超えてヨーロッパに広がりました。

バルダルブンガは人里離れた高地に位置しているため、アクセスは困難です。
ただし、現地ではヴァトナヨークトルの上空を飛行機で遊覧するツアーが開催されています。

スナイフェルスヨークトル

スナイフェルスヨークトル

スナイフェルスヨークトル(Snæfellsjökull)は、アイスランド西部にある氷河に覆われた火山です。

スナイフェルスネスという半島の西に位置し、標高は1,446mあります。

スナイフェルスヨークトルで最後に噴火したのは約1,800年前で、火山は70万年前のものです。

スナイフェルスヨークトルの周辺は、車でアクセスができます。
火山の頂上まで登れますが、事前に登山の準備をしましょう。

エルトフェットル

エルトフェットル

エルトフェットル(Eldfell)は、アイスランドの南海岸沖のヘイマエイ(Heimaey)にある活火山です。

ヴェストマン諸島でヘイマエイは最大の島で、人が唯一住んでいるところでもあります。

ヘイマエイの東側にエルトフェットルは位置し、火山の標高は約200mです。

エルトフェットルは、1973年に起こった火山噴火で誕生した新しい火山です。

当時、島には約5,000人が住んでいましたが、火山噴火で住民の多くは避難しました。
エルトフェットルの噴火で建物や家畜に甚大な被害を出し、死者は1名だったそうです。

ヘイマエイは、現在でも4,000人以上が住んでいます。

エルトフェットルはハイキングで訪れる方が多く、頂上までは約45分~約1時間ほどかかります。

アイスランドの本土とヴェストマン諸島を運行するフェリーを利用することで、ヘイマエイへ行くことが可能です。

アイスランドの火山ツアー

アイスランドの火山を体験するツアーを紹介します。

アイスランドの主な火山ツアー

  • ヘリコプターツア
  • ハイキングツアー
  • 溶岩洞窟ツアー

今回は、Guide to Icelandという旅行会社が取り扱っているツアーを紹介しています。

ヘリコプターツアー

火山をヘリコプターで巡るツアーが開催されています。

近年アイスランドで火山活動が活発な場所は、レイキャネス半島です。

現地では、レイキャネス半島の火山帯上空を飛ぶヘリコプターツアーが開催されています。

噴火の現場まで数時間歩かないといけませんが、ヘリコプターだと簡単にアクセスが可能です。

ハイキングツアー

火山をガイド付きでハイキングするツアーがあります。

火山によっては、ガイドの同行をすべきケースがあります。
特に氷河がある火山はクレバスがあるので、初心者がハイキングをするのは危険です。

噴火の多いレイキャネス半島では、スンズヌカギガルを歩くガイド付きのハイキングツアーが開催されています。

溶岩洞窟ツアー

アイスランドの溶岩洞窟を訪れるツアーがあります。

溶岩洞窟は、火山噴火の溶岩流によって形成された空洞の空間です。

アイスランドにある溶岩洞窟の中でも、ロイヴァルホゥルスヘットリル(Raufarhólshellir)は観光客に人気があります。

ロイヴァルホゥルスヘットリルは、約5,200年前の火山噴火によって形成された全長1,360mの溶岩洞窟です。

アイスランドの首都であるレイキャビクからロイヴァルホゥルスヘットリルまで車で約30分の距離なので、アクセスしやすいです。

ロイヴァルホゥルスヘットリルの溶岩洞窟ツアーは、レイキャビク発または現地発があります。

【まとめ】アイスランドの火山を体験しよう!

アイスランドの火山を解説しました。

火山が活発なアイスランドでは、ひんぱんに噴火が起こっています。
約130の火山があって、活動中の火山は約30です。

「火山噴火で安全に旅行できるの?」と思う方もいるはずです。

アイスランド気象庁が火山噴火を厳重に監視しているので、旅行者や観光客はそれほど心配する必要はないでしょう。

噴火の兆候が見られたら、警報または警告が発令されます。
場合によっては、ツアーのキャンセル、道路の封鎖、空港閉鎖の可能性があります。

噴火の情報収集をしつつ、アイスランド旅行を楽しみましょう。

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