こんにちは。
当サイト「icevel」を運営しているYamada(@icevel3)です。
ヨークルスアゥルロゥン(Jökulsárlón)は、アイスランドを代表する氷河湖です。
氷河の先端に位置し、湖面には大小さまざまな氷山・氷塊が浮かんでいます。
アイスランド南部に位置し、首都レイキャビクとアイスランド各地を結ぶ国道1号線(リングロード)沿いにあるため、アクセスしやすく多くの観光客が訪れます。
「ヨークルスアゥルロゥンはどんな場所?」
「レイキャビクからの行き方は?」
「どんなツアーが開催されているの?」
といった疑問をもっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ヨークルスアゥルロゥンの見どころ・ツアー・行き方・おすすめの時期・服装などについて解説します。
筆者の現地体験も交えて紹介するので、訪れる前の参考にしてください。
※2026年11月1日:情報を更新しました
ヨークルスアゥルロゥンはどんな場所?
ヨークルスアゥルロゥンは、ヴァトナヨークトル国立公園内に位置し、湖面に氷山・氷塊が浮かぶ氷河湖です。
ヨーロッパ最大級のヴァトナヨークトル氷河の一部、ブレイザメルクルヨークトル(Breiðamerkurjökull)氷河の先端にあり、川から大西洋ともつながっています。
湖の名前は、アイスランド語で「氷河の湖」を意味します。
1930年代ごろから気候変動で氷河の後退が進み、その跡に融解水がたまって湖が形成されました。
その後、気候変動を背景に湖の面積は拡大を続けており、現在の面積は推定30km²です。
最大水深は約285mで、アイスランドで最も深い湖として知られています。
ヨークルスアゥルロゥンの見どころ
ヨークルスアゥルロゥンの見どころは、以下のとおりです。
- 湖に浮かぶ氷山・氷塊
- アザラシや水鳥などの野生動物
- オーロラ観測
それぞれ詳しく解説します。
湖に浮かぶ氷山・氷塊

湖面には、大小さまざまな氷山・氷塊が漂っています。
これらは、ブレイザメルクルヨークトル氷河の先端が崩れ落ち、湖に流れ出したものです。
氷山・氷塊の色や模様は、鮮やかな青色・乳白色・黒い縞模様などがあります。
鮮やかな青色の氷は、何世紀もかけて降り積もった雪が圧縮され、気泡が押し出されて透明度が高くなったものです。
光が氷の中を通る間に、赤い光が吸収され、青い光だけが残るため、鮮やかな青色に見えます。
一方、乳白色の氷には気泡が多く含まれており、気泡が光をさまざまな方向へ散乱させるため、白く濁って見えます。
黒い縞模様の氷は、噴火で降り積もった火山灰が氷の層に取り込まれたものです。
湖面に青や白の氷が浮かぶ光景は、写真映えするスポットとして人気です。
アザラシや水鳥などの野生動物

ヨークルスアゥルロゥンには、アザラシや水鳥を見られることがあります。
湖では、一年を通してゼニガタアザラシやハイイロアザラシを見られます。
水面から顔を出している姿や、氷山の上で休んでいる姿が見られるかもしれません。
また、夏になると、キョクアジサシが湖の上空を舞い、湖面ではオオハクチョウなどの水鳥が羽を休めています。
ちなみに、筆者が2月に訪れたときは、湖でアザラシが水面から顔を出す姿を見かけました。
湖畔では、ワキアカツグミにも出会いました。
湖を訪れたら、野生動物を探してみるのもよいでしょう。
観察するときは、驚かせないよう距離を保ってください。
オーロラ観測

ヨークルスアゥルロゥンの周辺には大きな町がなく、町明かりが少ないため、オーロラが見えやすい環境です。
オーロラが出ているときは、夜空に広がる光と、湖面に浮かぶ氷山のシルエットを同時に眺められる可能性があります。
オーロラは、夜が暗くなる9月から4月ごろに見られる可能性があります。
オーロラ観測の良い条件は、空が暗く、雲が少なく、オーロラの活動が活発であることです。
月明かりが少ない新月前後が、オーロラ観測に適しています。
満月の夜でも、オーロラの光が強ければ見えることがあります。
オーロラを目的に訪れる場合は、周辺の宿泊施設を拠点に、複数日を設けて挑戦するのがおすすめです。
ヨークルスアゥルロゥンへの行き方

レイキャビクからヨークルスアゥルロゥンへ行く主な方法は、以下のとおりです。
- 観光ツアーで行く
- レンタカーで行く
ほかにも、レイキャビクからは路線バスでも行けますが、時期によって運行本数が限られます。
そのため、ここでは観光ツアーとレンタカーの2つを紹介します。
観光ツアーで行く
レイキャビクからは、南海岸を巡る観光ツアーが出ています。
ヨークルスアゥルロゥンが行程に含まれるツアーには、日帰りと宿泊付きがあります。
筆者は2月に、旅行予約サイトのGuide to Icelandで1泊2日の観光ツアーに参加しました。
ヨークルスアゥルロゥンのほか、セリャランズフォスなどの滝やレイニスフィヤラの黒い砂浜を訪れました。
同社では、レイキャビクからヨークルスアゥルロゥンへ日帰りで行くツアーも取り扱っています。
日帰りツアーは、短い日程で効率的に観光スポットを回れるのが特徴です。
宿泊付きのツアーは、日程に余裕をもって各スポットを回れるのが特徴です。
ツアーでは、現地ガイドから氷河湖の成り立ちや地域の自然について解説を聞けます。
運転や駐車の手間がなく、移動中に景色を眺めたり休んだりできるのも魅力です。
特に冬は、路面の凍結や強風、日照時間の短さから運転が難しくなるため、雪道に慣れていない方にはツアーが安心です。
レンタカーで行く
レイキャビクからヨークルスアゥルロゥンまでは約380kmあり、休憩を除く運転時間は約5時間です。
レンタカーは、立ち寄りたい場所で自由に止まれるため、自分のペースで旅行を楽しみたい方に向いています。
ルートは、以下のとおりです。
駐車場の料金は、普通車で1,100 ISKからです。
レンタカー会社は、レイキャビク市内やケプラヴィーク国際空港の建物内などにあります。
空港では、到着便の時間に合わせて夜間も営業している会社もあります。
空港で借りた場合は、レイキャビク方面へ向かうと、国道1号線に合流するルートです。
レンタカーの予約は、事前にオンラインで済ませておくと安心です。
希望の車種を確保しやすくなります。
なお、Guide to Icelandでは、レンタカーの予約も取り扱っています。
ヨークルスアゥルロゥンで行われるツアー
ヨークルスアゥルロゥンでは、湖上から氷河湖を楽しめる季節限定のツアーが開催されています。
代表的なものは、以下のとおりです。
- ゾディアックボートツアー
- 水陸両用ボートツアー
- カヤックツアー
それぞれ詳しく解説します。
ゾディアックボートツアー

ゾディアックボートとは、船外機で走れる小型のゴムボートです。
レジャーで使われる一般的なゴムボートよりも丈夫で、救助活動にも使われるボートです。
ツアーでは、氷河湖を広く移動でき、安全な距離まで氷山・氷塊に近づけます。
スピード感があり、氷河湖を広く巡りたい方に向いています。
所要時間は1時間15分、開催時期は5月から10月です。
参加資格は、10歳以上または身長130cm以上です。
水陸両用ボートツアー

水陸両用ボートとは、陸から湖へそのまま入り、水上も陸上も走れる車輪付きのボートです。
水上を安定して航行するため、景色を眺めながら、ゆったりと氷河湖を巡れます。
所要時間は30分から40分、開催時期は5月から11月です。
年齢制限はなく、お子さんから年配の方まで参加できます。
カヤックツアー

カヤックとは、両端に水かきのついた棒(パドル)を使ってこぐ小型の舟です。
エンジンを使わないため、水音や鳥の声を聞きながら氷河湖を移動できます。
自分のペースでこぎながら、氷山・氷塊の近くをゆっくり進めるのも魅力です。
ガイドがカヤックの乗り方やこぎ方を説明してくれるため、初心者でも参加できます。
所要時間は1時間30分、開催時期は5月から9月です。
参加資格は14歳以上です。
ヨークルスアゥルロゥンに関するよくある質問
ヨークルスアゥルロゥンを訪れる前に気になる点を、Q&A形式で紹介します。
- 訪れるのにおすすめの時期はありますか?
- どんな服装を選べばよいですか?
- 近くにトイレや食事できるところはありますか?
- 近くに宿泊施設はありますか?
- ヨークルスアゥルロゥンと併せて訪れたいスポットはありますか?
- ほかにおすすめの氷河湖はありますか?
訪れるのにおすすめの時期はありますか?
訪れる時期は、観光の目的によって異なります。
6月から8月は日照時間が長く、気温も比較的高いため、観光しやすい時期です。
氷山・氷塊を見たい方は、一年を通して訪れられます。
ボートやカヤックのツアーに参加したい方は、5月から9月がおすすめです。
オーロラを狙う方は、見られる可能性がある9月から4月ごろが適しています。
どんな服装を選べばよいですか?
季節を問わず、防水・防風を備えた上着とパンツが欠かせません。
重ね着をすると、こまめに体温を調節できます。
ベースレイヤー(インナー)・ミドルレイヤー(中間着)・アウターレイヤー(上着)の3層が基本で、気温や活動に合わせて着脱するのがポイントです。
ベースレイヤーは、汗を逃がして乾きやすいポリエステル素材が適しています。
ミドルレイヤーは、保温性に優れたウール素材の長袖がおすすめです。
アウターレイヤーは、風雨を防げる上着を選びます。
靴は、履き慣れた歩きやすい防水性のものを選び、冬は滑りにくさも重視します。
夏でも風があり、気温が低めに感じられることがあるため、帽子・マフラー・手袋などの防寒グッズを用意しておくと便利です。
近くにトイレや食事できるところはありますか?
ヨークルスアゥルロゥンの駐車場の敷地内には、トイレ・カフェ・お土産屋があります。
カフェでは、サンドイッチやロブスタースープなどの軽食や、コーヒー・ホットチョコレート・ソフトドリンクなどの飲み物を購入できます。
カフェとお土産屋の営業時間は、6月から9月が9時~19時、10月から11月と3月から5月が9時~18時、12月から2月が9時~17時です。
クリスマス(12月24日から26日)と年末年始(12月31日から1月2日)は休業です。
近くに宿泊施設はありますか?
湖の近くには徒歩で行ける宿泊施設はありませんが、東に約10km、車で約10分の場所にホテル・ヨークルスアゥルロゥン(Hótel Jökulsarlon)があります。
このホテルは氷河や山々に囲まれた場所にあり、部屋によっては客室から氷河や山々を見渡せます。
屋外にはホットタブ(屋外の温水浴槽)とサウナがあり、景色を眺めながらくつろげるのが魅力です。
筆者が参加したツアーでは、ジェルディ・ゲストハウス(Gerdi Guesthouse)に宿泊しました。
ここはホプン(Höfn)の郊外にあり、ヨークルスアゥルロゥンから約15km、車で約15分の場所にある宿泊施設です。
部屋はシンプルで清潔感があり、朝食はビュッフェスタイルでした。
ヨークルスアゥルロゥンと併せて訪れるべきスポットはありますか?

湖から国道1号線を挟んだ向かい側には、ダイヤモンドビーチ(Diamond Beach)と呼ばれるスポットがあります。
ダイヤモンドビーチには、湖から海へ流れ出た氷塊が、波で打ち上げられています。
黒い砂浜に青や透明な氷塊が点在する光景は、ここならではの景色です。
氷塊は一年を通して見られ、大きさや数は季節や天候によって変わります。

冬は、ガイドと一緒に氷の洞窟を巡るツアーに参加するのもおすすめです。
氷の洞窟は、夏に氷河の内部や下を流れた融解水の通り道が、冬に水の流れが止まって空洞として残った空間です。
ヴァトナヨークトル国立公園では、例年11月〜3月ごろに氷の洞窟ツアーが開催されています。
ほかにおすすめの氷河湖はありますか?

フィヤトルスアゥルロゥン
ヴァトナヨークトル国立公園には、ヨークルスアゥルロゥンのほかに、フィヤトルスアゥルロゥン(Fjallsárlón)とブレイザゥルロゥン(Breiðárlón)の氷河湖があります。
どちらも国道1号線からアクセスしやすく、ヨークルスアゥルロゥンに比べて訪れる人が少なめで、落ち着いて眺められます。
フィヤトルスアゥルロゥンは、国道1号線から短い脇道に入って行ける氷河湖です。
ブレイザゥルロゥンは、国道1号線から未舗装の砂利道を進んだ先にあり、訪れる人はさらに少ないと考えられます。
【まとめ】ヨークルスアゥルロゥンはアイスランド南部を代表する観光スポット
アイスランドのヨークルスアゥルロゥンについて解説しました。
ヨークルスアゥルロゥンを訪れて、湖面に氷山・氷塊が浮かぶ景色を眺めてみてはいかがでしょうか。



