アイスランドのブラックサンドビーチ観光ガイド【見どころ・行き方】

アイスランドのブラックサンドビーチ観光ガイド【黒砂の理由・見どころ・行き方】

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こんにちは。
当サイトであるicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。

アイスランドの海岸には、ブラックサンドビーチ(黒い砂浜)を見られるところがあります。
なかでも、「レイニスフィヤラ(Reynisfjara)」は観光客に人気があるスポットの一つです。

レイニスフィヤラはアイスランド南部に位置し、海岸線を黒い砂浜が長く続いています。
その独特の風景は「ローグ・ワン」「ノア 約束の舟」「ゲーム・オブ・スローンズ」など、映画やテレビ番組のロケ地として知られています。

「砂浜が黒い理由は?」
「ブラックサンドビーチの見どころを知りたい! 」

など気になる方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、ブラックサンドビーチが黒い理由・見どころ・行き方などを解説します。
また、レイニスフィヤラをはじめとした各ブラックサンドビーチのスポットも紹介するので、旅行計画の参考にしてください。

※2026年7月23日:最新情報に更新しました

ブラックサンドビーチが黒い理由

アイスランドのブラックサンドビーチの砂が黒いのは、玄武岩(火山岩)に由来するためです。

玄武岩は鉄やマグネシウムといった暗色の鉱物が豊富に含まれているため、黒から濃い灰色に見えます。

この玄武岩が細かく砕かれて砂になることで、黒い砂浜が生まれるのです。

火山から流れ出た玄武岩が海に到達すると、急速に冷やされて細かく砕かれます。
その後、長い時間をかけて風化・侵食し、小石や砂のサイズになることで、黒い砂浜が誕生します。

レイニスフィヤラのブラックサンドビーチの見どころ

レイニスフィヤラのブラックサンドビーチの見どころを3つ紹介します。

レイニスフィヤラの見どころ
  1. 海に突き出た海食柱
  2. 柱状節理の岩壁
  3. バードウォッチング

海に突き出た海食柱

レイニスドランガル(Reynisdrangar)

レイニスフィヤラには、海食柱という海に突き出た柱状の岩(玄武岩)があります。
この岩はレイニスドランガル(Reynisdrangar)と呼ばれており、高さは60mを超えます。

元は山の一部でしたが、長年の風化と浸食によって切り離されました。

なお、現在でもレイニスドランガルは風化と浸食によって姿を変え続けています。

また、レイニスドランガルにはトロール伝説があります。

伝説によると、夜明け前に2体のトロールが海にあった船を陸に引き上げようとしました。
しかし、夜が明けて昇ってきた太陽を浴びたトロールは石になってしまいました。

レイニスドランガルにある3本の尖った岩は、船のマスト(帆柱)だといわれています。

Yamada
Yamada

砂浜から見るレイニスフィヤラの光景は、異世界にきているかのようでした。

柱状節理の岩壁

柱状節理の岩壁

レイニスフィヤラのブラックサンドビーチには、六角形の柱が並ぶ岩壁があります。
この岩壁は柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれる地質現象によって形成されており、玄武岩でできています。

柱状節理とは、火山岩が急速に冷え固まる際に収縮し、六角形を基本とした規則的な柱状の割れ目が生じる自然現象です。

柱状節理の洞窟

レイニスフィヤラにある柱状節理は、垂直に立ち並ぶものから、洞窟のようにアーチ状に湾曲したものまであります。

Yamada
Yamada

幾何学模様の形は写真スポットとしても人気で、実際に柱状節理を背景に写真を撮る観光客が多くいました。

バードウォッチング

ニシツノメドリ(パフィン)

レイニスフィヤラのブラックサンドビーチは、さまざまな海鳥が多く生息しており、バードウォッチングに最適なスポットです。

なかでも、アイスランドで人気の海鳥・ニシツノメドリ(パフィン)はぜひ見ておきたいです。

ニシツノメドリは、白と黒の体にオレンジと黄色の鮮やかなくちばし、オレンジ色の脚を持つ愛らしい海鳥です。
その独特の風貌は、一度見たら忘れられないでしょう。

バードウォッチングに適した時期は、4月下旬から8月下旬です。

柱状節理や断崖に目を向けると、思わぬ鳥の姿に出会えるかもしれません。

レイニスフィヤラへの行き方

レイニスフィヤラのブラックサンドビーチへ行く方法を紹介します。
今回は、首都レイキャビクとヴィークからの2通りの行き方を紹介します。

レイキャビクからレイニスフィヤラへの行き方

レイキャビクからレイニスフィヤラへの距離を地図にしたイラスト

レイキャビクからレイニスフィヤラのブラックサンドビーチまでの距離は約190kmで、車で約2時間30分かかります。
ルートは以下のとおりです。

レイキャビク→レイニスフィヤラ
  1. レイキャビクから49号線を東に約10km進み、国道1号線(リングロード)の合流で南下する
  2. 国道1号線を約170km進むと215号線と合流で右折する
  3. 215号線を道なりに約5km進むと、レイニスフィヤラに到着

レイニスフィヤラの近くには、有料の駐車場があります。

国道1号線は舗装されており、走りやすい道路です。
ただし、冬は道路が凍結していることがあるので、スピードを出しすぎず安全運転を心がけましょう。

ツアーに参加する方法もあり

国際運転免許を持っていない方や、海外で運転するのに自信がない方は、ツアーに参加してレイニスフィヤラを訪れる方法もあります。

現地では、レイキャビクからアイスランド南部や南海岸を回るツアーが多く開催されています。

実際に、筆者は「Guide to Iceland」が催行する1泊2日のツアー(南海岸&氷の洞窟)に参加してレイニスフィヤラを訪れました。

ツアーでは、滝の「セリャランスフォス」「スコゥガフォス」や、ヴァトナヨークトル国立公園の「氷の洞窟」「ヨークルスアゥルロゥン」にも立ち寄り、アイスランドの大自然を堪能しました。

レイニスフィヤラを含むアイスランド南部を効率的に回って観光したい方は、現地ツアーの利用がおすすめです。

ヴィークからレイニスフィヤラのブラックサンドビーチへの行き方


ヴィークからレイニスフィヤラのブラックサンドビーチまでの距離は約10kmで、車で約10分です。
ルートは以下のとおりです。

ヴィーク→レイニスフィヤラ
  1. ヴィークから国道1号線を西に約5km走り、215号線との交差点で左折する
  2. 約5kmを道なりに進むと、レイニスフィヤラに到着
レイニスフィヤラの施設情報
入場料 無料
駐車場 あり(有料)
公衆トイレ あり(有料)

その他のブラックサンドビーチのスポット

レイニスフィヤラ以外にも、アイスランドにはブラックサンドビーチが点在しています。
いずれも町の郊外に位置しており、アイスランドの大自然を間近に感じられるスポットばかりです。
厳選した5カ所を紹介します。

ブラックサンドビーチのスポット
  • ソルヘイマサンドゥル
  • ブレイザメルクルサンドゥル
  • ヴィークフィヤラ
  • ストックスネスビーチ
  • デューパロンサンドゥル

なお、黒い砂浜そのものではありませんが、ブラックサンドビーチを一望できる展望スポット「ディルホゥラエイ」も併せて紹介します。

ソルヘイマサンドゥル

ソルヘイマサンドゥル(Sólheimasandur)

ソルヘイマサンドゥル(Sólheimasandur)は、アイスランド南部の海岸線にあるブラックサンドビーチです。

火山噴火で氷河が溶けて起こる大規模な洪水現象「ヨークルフロイプ(Jökulhlaup)」によって形成されました。
洪水の発生源は、ミールダルスヨークトル氷河の下に位置するカトラ火山です。

ソルヘイマサンドゥルには飛行機の残骸があります。
1973年に、アメリカ海軍の輸送機「Douglas C-117(通称DC-3)」がソルヘイマサンドゥルに不時着する事故が起きました。
乗員7名は全員無事に生還しています。

事故後も飛行機は撤去されずに残されており、観光スポットとして有名です。

レイキャビクからソルヘイマサンドゥルまでの距離は約180kmで、車で約2時間30分かかります。

国道1号線沿いの駐車場から飛行機の残骸まで片道約3.5kmあり、徒歩で行く場合は約1時間かかります。
道は砂や砂利ですが、地形は平坦で比較的歩きやすいです。
遮るものがなく雨風の影響を受けやすいため、防水性のある暖かい服装での訪問をおすすめします。

ほかにも、駐車場からシャトルバスが出ており、片道10~15分で飛行機の残骸に到着します。

ソルヘイマサンドゥルの施設情報
入場料 無料
駐車場 あり(有料)
公衆トイレ なし

ブレイザメルクルサンドゥル

ブレイザメルクルサンドゥル(Breiðamerkursandur)

ブレイザメルクルサンドゥル(Breiðamerkursandur)は、アイスランド南東部にあるブラックサンドビーチです。

ダイヤモンドビーチという別名でも知られており、ブレイザメルクルヨークトル氷河から分離した氷の塊が打ち上げられています。

氷河は、雪が長い年月をかけて圧縮される過程で内部の気泡が押し出されます。
その結果、砂浜に打ち上げられる氷は透明度が高く、光を受けてきらめく美しさが特徴です。

年間を通して砂浜に氷が打ち上げられる光景を見られますが、時期によって量や大きさは異なります。

レイキャビクからブレイザメルクルサンドゥルまでの距離は約400kmで、車で約5時間かかります。
国道1号線を東へ約390km進むと到着するため、ルートがわかりやすいスポットです。

ブレイザメルクルサンドゥルの施設情報
入場料 無料
駐車場 あり(有料)
公衆トイレ なし

ヴィークフィヤラ

ヴィークフィヤラ(Víkurfjara)

ヴィークフィヤラ(Víkurfjara)は、ヴィークの町の近くにあるブラックサンドビーチです。

レイニスフィヤラに比べて人は少なく、穴場のスポットです。

人混みを避けながら、断崖とレイニスドランガルを遠望する静かな景観を楽しめます。

また、ヴィークフィヤラでは乗馬体験ツアーが開催されています。
アイスランドの中でも、黒砂海岸で乗馬体験できる場所は珍しいです。

レイキャビクからヴィークフィヤラまでの距離は約200kmで、車で約3時間かかります。

ヴィークの町からヴィークフィヤラまでは徒歩約10分の距離にあります。

ヴィークフィヤラの施設情報
入場料 無料
駐車場 あり(有料)
公衆トイレ なし

ストックスネスビーチ

ストックスネスビーチ(Stokksnes beach)

ストックスネスビーチ(Stokksnes beach)は、アイスランド南東部の半島・ストックスネスにあるブラックサンドビーチです。

砂浜の背後には、ギザギザの峰が特徴的な山・ベストラホーン(Vestrahorn)がそびえ立っています。

美しい砂浜と山の景色を求めて、多くの写真家が訪れる場所です。
無風で水面が穏やかになり、干潮で砂浜に水が広がるとき、鏡のように水面にベストラホーンが映し出されます。

ストックスネスビーチは私有地のため、入場券が必要です。
入場券は敷地内のカフェ(バイキングカフェ)で購入できます。
営業時間外はカフェ外のキオスク(セルフサービスの決済端末)をご利用ください。

レイキャビクからストックスネスビーチまでの距離は約470kmで、車で約6時間かかります。

ストックスネスビーチに近い町のホプン(Hofn)からは約20kmの距離で、車で約20分です。

国道1号線から99号線に入り、東へ約7km走ると、ストックスネスビーチの専用駐車場に到着します。

ストックスネスビーチの施設情報
入場料 1,100 ISK(16歳未満は無料)
駐車場 あり(料金は入場料に含む)
公衆トイレ なし

デューパロンサンドゥル

デューパロンサンドゥル(Djúpalónssandur)

デューパロンサンドゥル(Djúpalónssandur)は、アイスランド西部の半島・スナイフェルスネスにあるブラックサンドビーチです。

湾はアーチ状の形をしており、浜辺には溶岩が長年の風化と波の侵食によって砕かれた黒い小石(玄武岩)がたくさん堆積しています。

浜辺の周辺は断崖や溶岩原に囲まれており、ここの地形は火山活動によって形成されました。

浜辺には、重さが約23kgから155kgまで異なる4つの石があります。
地元では「Steinatök(持ち上げる石)」と呼ばれており、かつてこの地が漁村で栄えていたころ、漁師たちが力試しに使っていました。
実際に、石を持ち上げることができます。

また、浜辺には1948年に難破したイギリスの漁船「Epine GY7」の残骸があります。
乗組員19名のうち14名が死亡し、5名が生還しました。
船の残骸は記念物として残されています。

レイキャビクからデューパロンサンドゥルまで約200kmの距離があり、車で約3時間です。

国道54号線からスナイフェルスネス方面へ約30km走ると、専用の駐車場に到着します。
駐車場から徒歩1~2分ほどで浜辺へアクセスできます。

デューパロンサンドゥルの施設情報
入場料 無料
駐車場 あり(有料)
公衆トイレ あり

ディルホゥラエイ

ディルホゥラエイ(Dyrhólaey)

ディルホゥラエイ(Dyrhólaey)は、アイスランド南部にある海抜約120mの岬です。

岬の西側からは黒砂海岸を、東側からはレイニスフィヤラを一望できるスポットです。

ディルホゥラエイは、アイスランド語で「扉の丘の島」を意味します。
「扉」はアーチ状の岩を、「丘の島」は海に突き出た岬の形状を指しているといわれています。

年間を通して訪れることが可能ですが、鳥の営巣期(通常5月中旬〜6月下旬)は岬の一部エリアへの立ち入りが制限されます。
訪問前に最新情報の確認をしてください。

レイキャビクからディルホゥラエイまでの距離は約200kmで、車で約3時間です。
国道1号線から218号線に入り、道なりに約4km進むと到着します。

駐車場は西側と東側にそれぞれ1つずつあります。

ディルホゥラエイチの施設情報
入場料 無料
駐車場 あり(有料)
公衆トイレ あり

ブラックサンドビーチに関するよくある質問

アイスランドのブラックサンドビーチに関するよくある質問をまとめました。

よくある質問
  • 波は危険ですか?
  • どんな服装を着ていけばよいですか?
  • 訪れるのに最適な時期はありますか?

波は危険ですか?

レイニスフィヤラの強い波

アイスランドのブラックサンドビーチは年間を通して波が強く、予測できないほど突然やってくるため、大変危険です。
波打ち際には絶対に近づかないでください。

実際に、レイニスフィヤラでは波にさらわれて外国人観光客が死亡する事故が起きています。

レイニスフィヤラにある注意看板

レイニスフィヤラの周辺には、海に近づかないように注意書きやロープ・柵が設置されています。

お子さん連れの方は、波にさらわれるリスクがあるため、海岸線から十分な距離を保ち、目を離さないようにしてください。

どんな服装を着ていけばよいですか?

アイスランドでは突然の雨や強風が日常的のため、防風や防水機能のアウター・ズボン・靴を用意しましょう。

海沿いは寒いため、帽子・手袋・マフラーがあると安心です。

アウトドアでは汗をかきやすいので、吸汗速乾性のある化学繊維のインナーを着ることをおすすめします。

訪れるのに最適な時期はありますか?

6月~8月は一年の中で最も気候が穏やかで降水量も少なく、ブラックサンドビーチを訪れるのに適した時期です。

また、9月~4月はオーロラが見られる時期です。
ブラックサンドビーチの多くは町の郊外に位置しているため、人工の光の影響を受けにくいため、オーロラ観測に適した場所といえます。

【まとめ】ブラックサンドビーチは神秘的なスポット

アイスランドのブラックサンドビーチについて解説しました。

記事のまとめ
  • ブラックサンドビーチは火山岩でできた黒い砂浜
  • レイニスフィヤラの見どころは海に突き出た海食柱、柱状節理の岩壁、バードウォッチング
  • 波が強いため危険
  • 海沿いは寒いため、暖かい防風・防水機能の服を用意
  • 6月~8月は天候が穏やかで訪れるのに最適な時期で、9月~4月はオーロラ観測ができる時期

今回紹介したブラックサンドビーチの場所は以下のとおりです。

アイスランドならではの神秘的な景観のブラックサンドビーチへ行ってみてはいかがでしょうか。

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