アイスランドのレンタカーガイド【運転のポイント】

こんにちは。
当サイトのicevel（@icevel3）を運営しているYamadaです。

北欧の国であるアイスランドでは、鉄道が走っていません。
そのため、観光客の中にはレンタカーを借りてアイスランド国内を一周する方がいます。

「レンタカーは借りるべき？」
「レンタカーを借りたい場合の注意点はあるの？」

など、疑問や知りたいことがあると想います。

今回の記事は、アイスランドのレンタカー事情を解説します。

アイスランドでレンタカーを借りるメリット

アイスランド旅行でレンタカーを借りるメリットは、以下のとおりです。

自由に旅行ができる

アイスランドでレンタカーを借りる一番のメリットは、自由に旅行ができる点です。

観光客の主な移動手段は、レンタカーやツアーバスなどです。

観光大国のアイスランドでは、バスで行くさまざまなツアーが年中開催されています。

ツアーバスは自身で運転する必要もなく、効率的に観光スポットを周ることが可能です。
一方、ツアーバスは自由に旅行ができないデメリットがあります。

レンタカーですと、自由に旅行計画を立てることができます。

費用の節約になる

一般的にバスツアーを利用するよりも、レンタカーを借りたほうが費用が節約できます。

グループで旅行をする場合、バスツアーだと人数分の費用がかかります。
レンタカーだと、人数分の費用はかかりません。

旅費を抑えたい方は、バスツアーよりもレンタカーを借りるとよいでしょう。

隠れたスポットをみつけられる

レンタカーは自由に旅ができるので、日本ではあまり知られていないスポットをみつけられるかもしれません。

基本的にバスツアーは、定番の観光スポットに行くことが多いです。

アイスランドは、日本人にもあまり知られていない隠れたスポットがたくさんあります。
探検の気分でレンタカーを借りてアイスランドを回るのも、旅行の楽しみの一つです。

アイスランドでレンタカーを借りる方法

アイスランドでレンタカーを借りる方法は、大きく分けて2種類あります。

Webサイトからレンタカーを予約する

Webサイトからレンタカーを予約して借りる方法です。

旅行前でも事前にレンタカーの予約ができ、当日はショップに来店してスムーズにレンタカーを借りれます。

レンタカーを借りるときには、Webサイトから予約することをおすすめします。

比較サイトでレンタカー会社を探す

アイスランドにはレンタカー会社がいくつもあるので「どの会社を選べばいいの？」と思う方もいるでしょう。

レンタカー会社選びで後悔しないためにも、レンタカー会社を比較しているWebサイトの利用をおすすめします。

以下のWebサイトは、レンタカー会社の比較ができて日本語対応しています。

KAYAK（カヤック）は、レンタカーをはじめ世界中のホテルや航空券の料金を検索・比較できるWebサイトです。

Guide to Iceland（ガイド・トゥ・アイスランド）は、レンタカーやツアー、ホテルなどを検索・比較・予約できるアイスランドに特化したWebサイトです。

KAYAKやGuide to Icelandを使えば、レンタカー代の比較やレンタカー会社の評判を調べられます。

ショップに直接行ってレンタカーを借りる

レンタカーショップに来店して、レンタカーを借りる方法です。

アイスランドのケプラヴィーク国際空港（ケプラビーク国際空港）では、レンタカーを借りるところがあります。

首都のレイキャビクや、主要な町にもレンタカーショップがあります。

アイスランドにあるレンタカー会社

観光が主要な産業であるアイスランドでは、さまざまなレンタカー会社があります。

アイスランドにあるレンタカー会社は、規模によって大きく2種類に分けられます。

多国籍企業

多国籍企業は、アイスランドだけでなく複数の国でレンタカーサービスを提供していることを指します。
代表的なレンタカーサービスは、以下になります。

多国籍企業のレンタカーサービスを利用するメリットは、利便性の良さです。
Hertz、AVIS、Europcar、Budgetはケプラヴィーク国際空港内に営業所があります。
空港に到着したら、そのままレンタカーを借りることが可能です。

一方、多国籍企業のレンタカーサービスを利用するデメリットは、費用の高さです。
地元企業のレンタカーサービスと比べて、費用が高い傾向にあります。

地元企業

地元企業は、アイスランドで設立されたレンタカーサービスを指します。
代表的なレンタカーサービスは、以下になります。

地元企業のレンタカーサービスを利用するメリットは、費用の安さです。
多国籍企業のレンタカーサービスと比べて、費用が安い傾向にあります。

一方、地元企業のレンタカーサービスを利用するデメリットは、利便性の悪さです。
地元企業が提供するレンタカーサービスの多くは、ケプラヴィーク国際空港から少し離れた距離に営業所があります。
ちなみに、空港からはレンタカーショップに行くシャトルバスが出ています。

レンタカー（車種）の種類と選び方

旅行の目的によって選ぶべきレンタカーが異なります。
レンタカーの種類を大きく分けると、以下になります。

今回は、レンタカーの種類とともに選び方を紹介していきます。

2WD

2WDは前輪か後輪のどちらかの車輪が駆動する車で、日本でも多く走っています。

夏のアイスランドに旅行する場合は、2WDの車で十分なことがほとんどです。

幹線道路を中心に運転する場合も、2WDの車で問題はないでしょう。

また、夏のアイスランドで未舗装の道路を運転する場合、基本的に2WD車で問題はありません。
ただし、あまりスピードを出さずに安全運転を心がけましょう。

4WD

4WDは、前輪と後輪のタイヤすべてが駆動する車です。

冬のアイスランドに旅行する方は、4WDの車がほぼ必須になります。

冬は雪や路面の凍結などで、道路のコンディションが悪いことが多いです。
4WDは悪路でも走りやすく、2WDよりも安全性があります。

また、高地やFロード（未舗装の道路）を運転する場合も、4WDの車は必須です。

キャンピングカー

キャンプをしながらアイスランド旅行をする方は、キャンピングカーをレンタルするとよいかもしれません。

アイスランドの各地にはキャンプ場が多く存在し、観光をしながら国内を回る方もいます。

テント泊と比べて、車中泊はテントの設営をする必要がありません。

手軽にキャンプを楽しみたい方は、キャンピングカーをレンタルするとよいでしょう。

レンタカーの保険・補償内容

アイスランドでレンタカーを借りるときには、保険の補償内容を理解しておきましょう。
代表的な保険は、以下のとおりです。

CDW/SCDW

CDW（Collision Damage Waiver）とは、免責補償制度のことです。
事故などでレンタカーが破損した場合、CDWの加入で借主側が負担する金額（補償額）の一部が免除されます。

アイスランドでレンタカーを借りるとき、CDWの加入が義務付けられています。
レンタカーの利用料金に、CDWが含まれているはずです。

CDWよりも補償額が手厚いのが、SCDW（Super Collision Damage Waiver）です。
ほとんどのレンタカー会社では、CDWからSCDWにアップグレードができます。

TPL

TPL（Third Party Liability）とは、第三者に対する保険のことです。

レンタカーの運転中に人や物などに損害を与えた場合、補償されます。
ほかにも、同乗者の方で損害を受けたり、けがした場合も補償されます。

アイスランドでは、レンタカーを借りるときにTPLの加入が義務付けられています。
基本的には、無料で付帯されています。

GP

GP（Gravel Protection）とは、砂利から車を保護するための保険です。

未舗装の道路を走っていると、小石の破片が跳ねて車体やタイヤに傷がつくことがあります。

砂利によってレンタカーが破損したとき、借主側が負担する金額（補償額）の一部を免除できるのがGPです。

アイスランドには、未舗装の道路が多くあります。

2月から4月にレンタカーでアイスランド国内を移動する方は、GPに入っておくと安心です。

特にアイスランドの南海岸は砂浜が多いので、レンタカーで移動する方はGPの加入をおすすめします。

アイスランドの首都であるレイキャビクを中心に移動する方は、GPの加入は必要ないでしょう。

SAAP

SSAP（Sand and Ash Protection）とは、砂や灰から車を保護するための保険です。

火山の多いアイスランドでは、噴火によって灰が風で運ばれて車体にダメージを与えることがあります。

砂や灰が原因でレンタカーに傷が付いた場合、借主側が負担する金額（補償額）の一部を免除できるのがSAAPです。

雪が解けたあとの時期（2月〜4月）は、草が十分に成長していなく、空中に砂が舞いやすいです。

2月から4月の時期にレンタカーを借りる方は、SSAPの加入を検討するとよいでしょう。

TP

TP（Theft Protection）とは、盗難防止のための保険です。

レンタカーが盗難に遭った場合、TPに加入しておけば借主側が負担する金額（補償額）の一部を免除できます。

アイスランドは、世界でも治安がよい国の一つです。
そのため、TPの加入は必須ではありません。

レンタカーを受け取るときに必要なもの

アイスランドでレンタカーを借りるときに必要なものを紹介していきます。

運転免許証・国際運転免許証

アイスランドでレンタカーを借りるときには、運転免許証と国際運転免許証の両方を用意しておくとベストです。

アイスランドでは、国際運転免許証がなくてもレンタカーを借りられる場合があります。

日本の運転免許証は日本語で書かれているので、現地の方に見せても免許証の証明にはなりません。

レンタカー会社によって異なりますが、日本の運転免許証とパスポートがあれば、レンタカーを借りることが可能です。

いずれにしても、国際運転免許証があれば確実にレンタカーを借りられるでしょう。

クレジットカード

アイスランドのレンタカー会社によっては、レンタカーを借りるときにクレジットカードの提示を求められることがあります。

クレジットカードは、運転する本人名義を用意してください。

デビットカードに関しては、レンタカー会社によってクレジットカードの代わりになる場合があります。

アイスランドでは多くのところでクレジットカードの利用ができるため、持っていくことをおすすめします。

アイスランドの運転ルール

アイスランドでレンタカーを借りて運転するときには、定められたルールを守りましょう。
代表的なルールは、以下のとおりです。

右側通行
アイスランドでは道路が右側通行で、車は左ハンドルです。

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法定速度
車の法定速度は場所によって異なりますが、一般的な速度は以下になります。

道の法定速度を知りたい方は、標識を確認しましょう。

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シートベルトの着用
運転者と同乗者の全員は、シートベルトの着用がアイスランドの法律で義務付けられています。

乳幼児のお子様は、チャイルドシートに座らさなければいけません。

チャイルドシートは、レンタカー会社が提供してくれることが多いです。

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ヘッドライト
昼夜問わず、運転時にヘッドライトは常に点灯しておきましょう。
ヘッドライトの常時点灯は、アイスランドの法律で義務付けられています。

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運転中の携帯電話
運転中に携帯電話・スマートフォンの使用をするのは、禁止されています。

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飲酒運転
アルコールを飲酒した状態で運転することは、アイスランドの法律で禁止されています。

アイスランドで飲酒運転の基準は、血中アルコール濃度が0.02%以上なので、ビールを1杯でも飲むと運転はできません。

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オフロードの運転
オフロードで走行することは、アイスランドで禁止されています。
ただし、Fロード（未舗装の道路）は、4WDで走行することが可能です。

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ラウンドアバウト
アイスランド国内には、ラウンドアバウトのところがあります。
ラウンドアバウトとは、日本語で「環状交差点」という意味で円形タイプの交差点です。

アイスランドのラウンドアバウトは、反時計回りで一方通行、内側の車が優先されます。

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片側一車線の橋
国道1号線には、片側一車線の橋があります。
片側一車線は、先にやってきた車が優先されます。

対向車が見えたら、橋の手前にある停車スペースに車を停止させましょう。

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有料トンネル
アイスランド北東部の国道1号線沿いには、有料のトンネルがあります。
普通車の料金は1,500 ISKです。

トンネルの入口に料金所はなく、トンネルを通るには「mitt.veggjald.is」というWebサイトからオンラインで支払いをします。

有料トンネルを通ったあとでも、3時間以内にオンラインで支払いをすればOKです。

料金を支払わずに有料トンネルを利用すると、車の所有者に料金の請求がされます。
レンタカーを借りた場合は、レンタカー会社から借主側に超過料金と手数料が請求されることになります。

有料トンネルを通る場合は、かならずオンラインで支払いをしましょう。

アイスランドで運転するうえで注意しておきたいポイント

アイスランドでレンタカーを借りて運転をする方に向けて、知っておきたいポイントを8つ紹介していきます。

車を借りられる年齢は20歳以上

アイスランドでレンタカーを借りられる年齢は、基本的に20歳以上です。

ただし、レンタカー会社や車の大きさによって借りられる年齢が異なります。

4WDのような大きい車をレンタルできる年齢は、23歳や25歳が多いです。

また、運転者が25歳以下の年齢だと追加で料金が発生します。

運転者の年齢が20歳から25歳の場合は、レンタカー会社のWebサイトを事前に確認しておきましょう。

ガソリンの補給は事前にしておくこと

町の郊外でガス欠しないためにも、事前に車のガソリンを満タンに補給しておきましょう。

アイスランドにある町や村、人気の観光地などでは、ガソリンスタンドが多いです。

しかし、町の郊外でガソリンが少なくなったときに、都合よくガソリンスタンドがあるとは限りません。

特に高地やFロード（未舗装の道路）などに行く場合は、事前にガソリンを満タンにしておくとよいです。

レンタカーで走行中に、ガソリンスタンドを発見したときには、ガソリンが少し減っていても補給するとよいでしょう。

クレジットカードのPINコードは忘れないこと

クレジットカードのPINコードは忘れないようにしておきましょう。
PINコードとは、4ケタの暗証番号のことです。

アイスランドのほとんどのガソリンスタンドでは、支払いにクレジットカードが使えます。

町の郊外にあるガソリンスタンドはセルフ方式が多く、クレジットカードで支払うとPINコードの入力が求められることがあります。

スムーズに支払いを行うためにも、事前にクレジットカードのPINコードを把握しておきましょう。

動物に注意すること

運転中に動物と衝突しないように注意しましょう。

アイスランドの田舎では、ヒツジなどの家畜が道路に飛び出すことも珍しくありません。

動物との衝突でレンタカーに損害が発生した場合、補償してくれる保険はなかなかありません。

運転中は動物が道路を横切ることを想定して、安全運転を心がけましょう。

電話ができる状態にいること

万が一の事故にそなえて、電話ができる状態にしておきましょう。

いつも日本で使っている携帯電話を海外で使用すると、通信費が高くなる可能性があります。

通信費を安く抑える方法として、以下が挙げられます。

旅行後に携帯キャリアから高額の通信費を請求されないためにも、上記のいずれかの方法を検討するとよいでしょう。

緊急連絡先を控えておく

事故にあったときを想定して、緊急連絡先を控えておきましょう。

緊急時には電話番号の「112」をかけると警察、消防、救急車などに繋がります。

また、利用したレンタカーショップの電話番号を控えておくとよいでしょう。

在アイスランド日本国大使館の電話番号は「510 8600」です。

天気と道路の状況を確認

レンタカーで移動する前には、道路状況と天気予報の確認をしておきましょう。

「road.is」では、アイスランド全土の道路状況が最新でわかります。

アイスランドの天気情報は「Icelandic Meteorological office（アイスランド気象庁）」のWebサイトでわかります。
アイスランドの天候は変わりやすいので、事前に天気予報を調べましょう。

道路標識を覚えておく

アイスランドでレンタカーを借りて運転するときには、道路標識を覚えておくとベストです。

ほとんどの道路標識は、マークを見れば意味が理解できるはずです。
今回は一見するとわかりにくい、かつ覚えておきたい道路標識を紹介します。

【まとめ】レンタカーを借りて自由に旅行をしよう

アイスランドのレンタカー事情を解説しました。
今回の記事をまとめると、以下になります。

• レンタカーを借りるメリットは「自由に旅行ができる」「費用の節約になる」「隠れたスポットをみつけられる」
• レンタカーを借りる方法は「Webサイトに予約」「ショップに直接予約」
• アイスランドでは多国籍企業から地元企業まで、さまざまなレンタカー会社が存在する
• 旅行の目的に応じて、適した車種を選ぶ
• レンタカー保険の内容を理解し、適した保険に加入する
• 借りたレンタカーを受けるときには「運転免許証・国際運転免許証」「クレジットカード」を用意
• アイスランドで定められた運転ルールを守ること

レンタカーを借りて、自由にアイスランド旅行を楽しみましょう。