アイスランドの治安事情【安全に旅行するためのポイント】

アイスランドの治安事情【安全に旅行するためのポイント】

こんにちは。
当サイトであるicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。

海外の旅行先や留学先を検討するうえで重要なことは、その国の治安情勢です。

「アイスランドの治安はよいの?」
「安全にアイスランド旅行する方法を知りたい!」

など、疑問や知りたいことがあると想います。

結論をいうと、アイスランドは治安がよい国です。

今回の記事では、アイスランドの治安がよい理由や、安全に旅行をするためのポイントを解説しています。

アイスランドは世界でも治安がよい国

世界的にみても、アイスランドは治安がよい国です。

民間の研究機関である「経済平和研究所(IEP)」が毎年発表している「世界平和度指数」の2023年版によると、163ヵ国中、アイスランドは第1位でした。

世界平和度指数は、世界各国・地域で平和度を24の指標に分けて評価し、点数が決定される仕組みです。

世界平和度指数は、2007年にプロジェクトが開始され、アイスランドは2008年〜2023年まで16年連続1位にランクインしています。

次からは、アイスランドの治安がよい理由をご紹介していきます。

犯罪率は低い

世界的にみても、アイスランドは犯罪率が低い国です。

アイスランドで起こる殺人事件も年間0件〜1件ぐらいで、暴力事件も非常に少ないです。

アイスランドの犯罪率が低い理由は、いくつかあります。

  • 社会的格差や所得格差の低さ
  • 高い雇用率
  • 高い教育システム
  • etc…

これらの理由が重なることで、アイスランドの犯罪率は低いと考えられています。

ジェンダーギャップが少ない

アイスランドはジェンダーギャップが少ないことも、犯罪率が低い理由の一つになります。

非営利団体の「世界経済フォーラム」が2006年から毎年公開している「ジェンダー・ギャップ指数」の2023年版によると、146カ国中、アイスランドは第1位です。

ジェンダーギャップ指数は、世界各国の男女格差を数値化したデータです。
4つの分野(経済・教育・健康・政治)から数値が決まり、ランキングが決定されます。

アイスランドは、ジェンダーギャップ指数で14年連続1位にランクインしています。

ジェンダーギャップが低いアイスランドでは、次のようなエピソードがあります。

  • 1980年には女性大統領が誕生(民選で就任したものでは世界初)
  • 2021年の議会選挙では女性議員の割合が47.6%
  • 2017年から性別による賃金格差を禁止する法律が施行
  • 男性の育児休暇取得率は約8割

アイスランドでは、国をあげてジェンダーギャップをなくす取り組みをしており、アイスランドの犯罪率が低い理由の一つでしょう。

警察官は銃を持っていない

アイスランドの警察官は、基本的に銃を持っていません。

アイスランドの警察官が銃を持たない理由は、単純に必要ないからです。

前述のとおり、アイスランドは犯罪率が低いので、銃のいる場面が少ないのです。

ただし、アイスランド警察の特殊部隊であるヴァイキング隊では、銃器を所有しています。

また、アイスランドには軍隊がありません。
軍隊がないことは、アイスランドが平和である証拠にもなります。

Yamada
Yamada

アイスランドには、狩猟目的で銃が約9万丁あるといわれています。

赤ちゃんを屋外に寝かせる習慣がある

アイスランドでは、屋外に赤ちゃんを1人で寝かせておく習慣があり、治安がよい証拠でもあります。

カフェやレストランなど、お店の前でベビーカーに乗せた赤ちゃんがいる光景も、アイスランドでは珍しくありません。

屋外に赤ちゃんを寝かせる習慣が始まった理由は、健康のためです。

アイスランドでは、20世紀初頭ごろに結核が流行し、空気の循環が悪い室内が原因で、結核がさらに拡大しました。

結核の対策として、David Thorsteinssonという人物が、ベビーカーを使って赤ちゃんを屋外で寝かせることを推奨しました。

赤ちゃんをベビーカーに乗せて屋外に寝かせる方法は、新鮮な空気を取り込むことで結核の対策となり、その後アイスランドで習慣となりました。

安全にアイスランド旅行をするために知っておきたいポイント

アイスランド旅行で危険なことの多くは、自然に関することです。

安全にアイスランド旅行をするために、知っておきたいポイントを9つご紹介していきます。

  • 天候は変わりやすい
  • 運転は安全を心がける
  • 一部の海には近づかない
  • 氷河には専門のガイドとともに
  • 間欠泉ではヤケドに注意
  • ハイキングは計画的に
  • スリには警戒を
  • 夜の外出はグループ行動
  • 海外旅行保険の加入を検討する

天候は変わりやすい

アイスランドでは、天候が急激に変わりやすいので、旅行中の天気はチェックしましょう。

アイスランドの天候が変化する理由は、メキシコ湾流にあります。

メキシコ湾流とは、赤道の北側にある海流を起源とした暖流で、アイスランドでは南海岸と西海岸にメキシコ湾流が流れています。

北大西洋のあたたかい湿った空気と、北極の冷たい乾燥した空気がぶつかることで、アイスランドの天候が不安定になるのです。

アイスランドでは、天候の変化による雨や風、雪などを想定とした服装選びが重要になってきます。

運転は安全を心がける

レンタカーでアイスランドを回る方は、安全運転を心がけましょう。

冬のアイスランド(11月〜3月)は、路面が凍結している可能性があるので、慎重に運転をしましょう。

また、町の郊外では車のスピードが早くなり、それが原因でスリップによる事故が起きる場合があります。

アイスランドの一般的な速度制限は、以下のとおりです。

  • 町中:30km〜50km
  • 町の郊外にある砂利道:80km
  • 舗装道路:90km

旅行先で事故を起こさないためにも、安全な運転をしましょう。

一部の海には近づかない

アイスランドで遊泳可能なビーチを除き、海に近づくのは危険です。

アイスランドの南海岸にあるビーチでは、年間を通して引きの強い波が発生します。

アイスランド南部の人気観光スポットである「ブラックサンドビーチ(レイニスフィヤラ)」では、過去に観光客が大波に巻き込まれて死亡した事故も起きています。

不用意に海に近づいたり、波に背を向けるのはやめましょう。

氷河には専門のガイドとともに

アイスランドの氷河地帯でアクティビティを安全に楽しむのであれば、専門のガイドと同行するのを推奨します。

アイスランドには「氷の洞窟」を探検する人気アクティビティがあります。

氷の洞窟とは、氷河にできた自然の洞窟です(人工で掘られた氷の洞窟もあります)。

氷の洞窟にいくには専用の車が必要で、普通の車だと雪にはまる可能性が高いです。

また、氷河でおこなうハイキングやアイスクライミングなどのアクティビティも、ガイドが同行すると安全に楽しめます。

間欠泉ではヤケドに注意

間欠泉の熱湯を浴びて、ヤケドにならないように注意しましょう。

間欠泉とは、一定の周期で地上に熱湯や水蒸気を噴出する現象のことです。

火山大国であるアイスランドでは「ゲイシール」や「ストロックル」といった名前の間欠泉が世界的に有名です。

アイスランドで活動中のストロックル間欠泉の周りは、熱湯を浴びないように、ロープで仕切られています。

しかし、ロープの外にいても噴出の高さや、風の方向によって、熱湯を浴びる可能性があります。

間欠泉をみるときには、風上または、近すぎない距離でみるといいでしょう。

ハイキングは計画的に

アイスランドでハイキングをする場合には、計画プランをしっかり立てましょう。

アイスランドの大自然を体感するのに、ハイキングはベストな選択肢です。

アイスランドには、日帰り可能な初心者向けのハイキングから、本格的なトレッキング・登山まで、さまざまなコースがあります。

観光客が集まる舗装された道のハイキングコースであれば、それほど危険はないでしょう。

しかし、道が未舗装であればケガのリスクがあります。

また、天候や季節によってハイキングの難易度も変わっていきます。

ハイキングの計画を慎重に立ててから、アイスランドの大自然を楽しむといいでしょう。

スリには警戒を

アイスランドではスリがほとんど発生しませんが、可能性がゼロではありません。

人があつまる街や観光スポットでは、スリによる注意が必要です。

財布などの貴重品は服のポケットではなく、バックに入れたり、首から下げるネックポーチなどを用意しておくといいでしょう。

また、宿泊先に貴重品を預けておくのもいいでしょう。

夜のダウンタウンでは注意すること

夜にレイキャビクのダウンタウンへ出かける場合には、トラブルを起こしたり巻き込まれないよう注意しましょう。

アイスランドの首都「レイキャビク」のダウンタウン(中心地)には、バーやクラブなどがあり、ナイトライフを楽しめます。

レイキャビクも治安がよいですが、週末のダウンタウンではお酒によるケンカや強盗など、トラブルが少なからずあります。

夜のダウンタウンにでかける場合には、次の点に注意しましょう。

  • 記憶がなくなるまで、お酒を飲みすぎないこと
  • (できれば)グループ行動をする

海外旅行保険の加入を検討する

ケガや病気、貴重品の盗難、紛失など、海外旅行のトラブルに備えて、海外旅行保険の加入を検討しましょう。

海外旅行保険に加入することで、旅行中に病気やケガをしたときの治療費の補償や、物を壊したときの費用を補償してくれます。

海外旅行保険の補償内容は、保険会社によって異なります。

また、クレジットカードでは海外旅行保険が付帯している場合もあります。

海外旅行保険の有無や補償内容は、クレジットカード会社によって異なるので、旅行前に公式サイトで確認しましょう。

【まとめ】治安がよいアイスランドだが油断はしないこと

アイスランドの治安事情や、安全に旅行するためのポイントを解説しました。

アイスランドの治安をまとめると以下になります。

  • アイスランドは世界平和度指数で13年連続の第1位
  • アイスランドの犯罪率は低く、警察官は銃を持っていない
  • 屋外に赤ちゃんを1人で寝かせておく習慣がある

安全にアイスランド旅行をするポイントは以下になります。

  • アイスランドでは天候が変わりやすいので、服装選びが重要
  • 安全運転をする、海には近づかない、氷河では専門のガイドと同行する
  • 間欠泉によるヤケドに注意、計画的なハイキングをする
  • スリやケンカなどのトラブルにあわないように注意
  • 病気やケガに備えて海外旅行保険の加入を検討する

基本的に、アイスランドは治安がよい国なので、安全に旅行や留学ができるでしょう。

ただし、気を抜きすぎると、自然が原因でケガをしたり、スリなどの犯罪に巻き込まれる可能性もゼロではありません。

今回の記事を参考にしていただき、アイスランド旅行を楽しんでいただければ幸いです。

Yamada
Yamada

楽しいアイスランド旅行になることを願っております!

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