こんにちは。
当サイトであるicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。
地熱活動が活発なアイスランドでは、世界有数の温泉地としても有名です。
アイスランド国内には地熱によって起こる現象の間欠泉があり、その中でも「ゲイシール」は世界的にも有名な間欠泉です。
ゲイシールは、アイスランドでも人気観光スポットの1つです。
「ゲイシールってどんな観光スポット?」
「ゲイシールがある場所はどこ?」
など疑問や知りたいことがあると想います。
今回の記事では、ゲイシールの特徴や行き方、周辺の施設などを解説していきます。
ゲイシールとはアイスランドで有名な間欠泉
ゲイシールとは、アイスランド南西部「ハウカダール渓谷(Haukadalur valley)」の地熱地帯にある間欠泉です。
ゲイシールは別名「グレート・ゲイシール(The Great Geysir)」や「ストリ・ゲイシール(Stóri Geysir)」とも呼ばれています。
ゲイシール(Geysir)という言葉の由来は、古ノルド語の動詞「Geysa(噴出する)」からきています。
また、英語で「間欠泉」を意味する「Geyser(ガイザー)」はゲイシールが由来です。
ゲイシールでは熱湯が地上に噴出する高さは最大70mほどです。
ただし、現在ゲイシールは休眠状態に入っていて、噴出はほとんど起こっていません。
ハウカダール渓谷にある間欠泉エリアは無料で入場できます。
ゲイシールの歴史
ハウカダール渓谷にある地熱地帯は約1,000年以上前から活動していると言われています。
また、古い記録によると、ハウカダール渓谷にある間欠泉は13世紀の時点で存在していたとも言われています。
ゲイシールという名前は18世紀ごろの文献で登場しています。
ここ数世紀の傾向として、ゲイシールは地震の影響で活動的になると言われています。
地震によって活動的になったゲイシールは、数年だけ定期的な噴出をしてから再び休眠状態に入る傾向にあります。
1845年
ゲイシールの噴出の高さは約170mに達したとされ、翌年の1846年には噴出の高さが43〜53mほどしか達しなかったそうです。
1910年
30分ごとに噴出するほど活動的でした。
その後、1915年に約6時間ごとにゲイシールが噴出し、翌年の1916年に休眠状態に入りました。
1935年
ゲイシールの周りの穴を掘って水位を低くしたことで、間欠泉が噴出しやすくなりました。
しばらくは噴出していましたが、掘った穴に泥が詰まって噴出はまれになりました。
1981年
映画撮影のために、せっけんを使って強制的にゲイシールを噴出させました。
ただし、環境問題から1990年代にせっけんは使われなくなりました。
2000年
地震によりゲイシールは活動を再開し、噴出の高さは122mに達しました(2日間も続いたそうです)。
地震当初は1日平均8回ほどの噴出が起きて、2003年には1日平均3回ほどに落ち着きました。
ゲイシールの噴出が最後に観測されたのは2016年2月で突然噴出しました。
休眠状態でもまれに噴出しているので、現在でも活動していることが分かります。

2020年にハウカダール渓谷にある間欠泉の周辺エリアは国によって保護対象になりました。
ゲイシールの行き方
アイスランドの首都である「レイキャビク」からゲイシールへの行き方(移動手段)は、主に2通りあります。
- レンタカーを借りて自力で行く方法
- ツアーバスに参加して行く方法
くわしく解説をしていきます。
レンタカーを借りて自力で行く方法
アイスランドの首都である「レイキャビク」からゲイシールまでの距離は約100kmほどです。
レイキャビクからゲイシールまでレンタカーで行くルートは、以下になります。
ゲイシールの近くにある施設「ゲイシールセンター」には大型の駐車場があります。
レンタカーは「Guide to Iceland」というサイトから予約可能です。
【Guide to Iceland】
レンタカーの予約はこちら
ツアーバスに参加して行く方法
アイスランドでは「ゴールデンサークル」というツアーバスに参加することで、ゲイシールに行くことができます。
ゴールデンサークルは、アイスランド南部にある観光ルートのことです。
観光ルートには人気スポットの「ゲイシール地熱地帯」「シンクヴェトリル国立公園」「グトルフォスの滝」などがあります。
ゴールデンサークルのツアーバスは、レイキャビクから日帰り可能です。
私がアイスランド旅行に行ったときには、Guide to Icelandからゴールデンサークルツアー(日本語ガイド付き)に参加しました。
ゲイシール周辺の主な施設
ゲイシールのすぐ近くには、ゲイシールセンター(Geysir Center)という複合施設があります。
ゲイシールセンターの主な施設は以下の通りです。
- お土産
- ・ゲイシール・ショップ(Geysir Shop)
- ・ゲイシール・ストア(Geysir Store)
- レストラン
- ・ゲイシール・グリマ・レストラン(Restaurant Geysir Glima)
- ・スパ・ゲイシール(Supa Geysir)
- ・カンティーナ(Kantína)
- 宿泊施設
- ・ホテル・ゲイシール(Hotel Geysir)
- ・ゲイシール・コテージ(Geysir Cottages)
- ・リトリ・ゲイシール・ホテル(Litli Geysir Hotel)
- キャンプ場
- ・キャンピング・ゲイシール(Camping Geysir)
ゲイシールセンター内にはパンやお菓子、飲み物などの軽食も販売されていて、飲食スペースもあります。
また、センター内にあるトイレは無料で利用可能です。
ハウカダール渓谷にある主な観光スポット
ハウカダール渓谷にはゲイシール以外にも観光スポットが存在します。
ハウカダール渓谷にある主要な観光スポットは以下になります。
Strokkur(かき回す)
ハウカダール渓谷で大規模な間欠泉です。
Blesi(ブレザー)
2つの池が隣接している温泉です。
片方の温泉はシリカにより鮮やかな青色をして、もう片方の温泉は透明の色をしています。
Litli Geysir(小さなゲイシール)
規模が小さい間欠泉です。
Litli Strokkur(小さなストロックル)
ほとんど活動していない間欠泉です。
Konungshver(王の温泉)
1874年にゲイシールを訪れたデンマーク王のクリスチャン9世から名付けられました。
Haihver(高い温泉)
ハウカダール渓谷で一番高いところに位置する温泉です。
Óþerrishola(雨を降らせる人)
あまり活動していない小さな間欠泉です。
最近では低気圧によって間欠泉が噴出する可能性があります。
Móri(男性の幽霊)
「泥の壺」という泥のプールがあります。
Móriは日本でいう妖怪のことで、民話として語り継がれています。
Laugarfjall
ゲイシールのすぐ近くにある標高の低い丘です。
山の頂上にある展望台は、ハウカダール渓谷を一望できます。
ハウカダール渓谷にある全ての間欠泉は活動しておらず、完全に停止した間欠泉や休眠状態の間欠泉もあります。
ハウカダール渓谷の間欠泉に観光客が訪れる大きな理由は、現在活動中の間欠泉「ストロックル(Strokkur)」です。
ストロックル間欠泉は、ゲイシールのすぐ近くに位置していて、数分ごとに15mから最大40mの高さの熱湯が噴出します。
【まとめ】ゲイシールは地球の鼓動を感じるスポット!
アイスランドの間欠泉である観光スポットのゲイシールについて解説をしていきました。
今回の記事をまとめると、以下になります。
- ゲイシールはハウカダール渓谷の地熱地帯にある間欠泉
- ゲイシールは18世紀ごろの文献に登場していて、現在は休眠状態のため噴出はごくまれ
- レイキャビクからゲイシールの主な行き方は「ツアーバス」か「レンタカー」
- ゲイシールのすぐ近くにはお土産やレストラン、宿泊施設、キャンプなどの複合施設がある
- ハウカダール渓谷にはストロックル間欠泉や温泉、山など魅力的な観光スポットがある
ゴールデンサークルツアーに参加してゲイシールを訪れてもいいですし、ゲイシールエリアを観光したい方はレンタカーを利用するといいでしょう。
