こんにちは。
当サイトであるicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。
お酒が好きな方だと、海外の旅行先で地酒を飲むのは楽しみの一つです。
アイスランドでも、地元でしか飲めないお酒があります。
「アイスランドのお酒ってどんなものがあるの?」
「お土産でおすすめのお酒を知りたい!」
など、疑問や知りたいことがあると想います。
今回の記事では、アイスランドでお酒を飲む方法や購入できる場所、おすすめのアルコール飲料、お酒に関する注意点などを解説しています。
お酒が禁止されていたアイスランドの歴史
アイスランドでは、1915年からすべてのアルコール飲料が禁止されていた時代があります。
アルコール飲料の禁酒法は、国民の投票によるものでした。
その後、1922年にワインが解禁され、蒸留酒は1935年に解禁、ビールは1989年に解禁となりました。
アイスランドで74年間禁止されていたビールの合法化を記念して、3月1日は「ビールの日(Bjórdagur)」として祝われます。
レストランやバーではお酒を提供している
アイスランドでお酒を提供しているところは、レストラン、カフェ、バー、パブなどです。
アイスランドの首都「レイキャビク」の中心地にはバーやクラブが多くあり、ナイトライフを楽しめます。
また、世界的に有名な温泉施設「ブルーラグーン(Bláa lónið)」では、温泉に入りながらビールやワインが飲めます。
ちなみに、アイスランドはヨーロッパの中でもお酒が高い国です。
たとえば、500mlのビールは800 ISK〜1,500 ISK(720円〜1,350円)が一般的です。
日本の居酒屋は、中ジョッキのビールが400円〜500円ほどなので、アイスランドのビールは高いことがわかります。
アイスランドはお酒の税率が高く、さらにアルコール度数によって税金が高くなっていきます。
そのため、アイスランドはお酒が高いのです。
外でお酒を安く飲みたい場合は、ハッピーアワーの時間帯に店に行くと、お酒が安くなります。
アイスランドでお酒を購入する方法
1989年からアルコール飲料が全面的に解禁されたアイスランドですが、お酒の販売は厳しく規制されています。
アイスランドでお酒を購入する主な方法は2つです。
- 酒屋のヴィンブージン
- 空港の免税店
宿泊先でお酒を飲みたい方、お土産のお酒を購入したい方は、上記の方法でお酒を購入しましょう。
酒屋のヴィンブージン
アイスランドにある「ヴィンブージン(Vínbúðin)」と呼ばれるお店でお酒を購入できます。
ヴィンブージンの会社「ÁTVR」を運営しているのは政府です。
ÁTVRはお酒のほかにも、タバコの販売もしています。
ヴィンブージンの店舗は、アイスランドの主要な町や村にあります。
営業時間は店舗や曜日によって異なりますが、午前11時〜午後6時までが多いです。
なお、日曜日は店舗が閉まっています。
空港の免税店
アイスランドのケプラヴィーク国際空港にある免税店(Duty Free)では、ビールをはじめとしたお酒が販売されています。
アイスランドでお酒を安く入手するには、空港の免税店がおすすめです。
Duty Freeでは税金が免除されているので、お酒が安く入手できます。
ただし、空港の免税店で購入できるお酒の本数には制限があります。
お酒によって購入できる本数は異なるので、くわしくは免税店のホームページ(英語)をご覧ください。
ケプラヴィーク国際空港の到着ロビーと発着ロビーには、免税店があります!
食料品店ではアルコール度数の低いお酒が販売
アイスランドのコンビニやスーパーマーケットなどの食料品店では、アルコール度数が2.25%未満のお酒が販売されています。
たとえば、食料品店やガソリンスタンドで販売されている「ピルスナー(Pilsner)」は、アルコール度数が2.25%のライトビールです。
ちなみに、日本で販売されているビールのアルコール度数は約5%です。
アルコール度数が高いお酒を購入したい場合は、空港の免税店や酒屋のヴィンブージンを利用しましょう。
アイスランドのアルコール飲料【10本】
アイスランドで作られた地元のアルコール飲料を10本紹介していきます。
今回はビールを5本、蒸留酒を4本、リキュールを1本紹介します。
LAVA
出典:LAVA
LAVA(ラバ)は、ÖLVISHOLTが製造しているアイスランドで有名なビールです。
ビール名のLAVAは「溶岩」という意味で、ラベルに描かれている火山は醸造所から見えるヘクラ山です。
LAVAは黒い色のビールで、チョコレートとローストしたモルトの甘い香りがします。
アルコール度数は9.4%です。
Kaldi blond
出典:Kaldi
Kaldi blond(カルディ・ブロンド)は、Bruggsmiðjanが製造しているアイスランドで人気のある瓶ビールです。
Kaldi blondはラガービールに分類され、防腐剤や砂糖は含まれていません。
アルコール度数は5%あります。
Kaldi blondはわずかな苦味がありますが、優しい味わいのビールです。
NR. 19 GARÚN
出典:NR. 19 GARÚN
NR. 19 GARÚN(ガルーン)は、Borg Brugghúsが製造している黒ビールです。
アルコール度数は11.5%です。
GARÚNはチョコレートやリコリス、コーヒーなどの香りがあります。
アルコール度数の高いビールを飲みたい場合は、GARÚNをおすすめします。
BRÍÓ
出典:BRÍÓ
BRÍÓ(ブリオ)は、Borg Brugghúsが製造している国際的にも評価の高いビール(ピルスナー)です。
アルコール度数は4.8%です。
BRÍÓは2012年に「ワールドビアカップ」の「ワールドベストピルスナー」部門で金賞を受賞しています。
ワールドビアカップは、アメリカで開催される世界最大級のビールのコンペティションです。
BRÍÓは柑橘系のような爽やかさがあり、苦味のあるホップな風味が特徴です。
Icelandic White Ale
Icelandic White Ale(アイスランディック・ホワイト・エール)は、Einstök Ölgerðが製造している白ビールです。
アルコール度数は5.2%です。
White Aleには、オレンジの皮とコリアンダーが使われています。
スパイスによる滑らかな口当たりで、すっきりとした後味です。
Einstök Ölgerðでは数種類のビールが販売されているので、飲み比べるのもよいでしょう。
Brennivín
出典:Brennivín
Brennivín(ブレンニヴィン)は、アイスランドを代表する伝統的な蒸留酒です。
原材料はジャガイモや穀物で、アルコール度数は約40度です。
地元では、ブレンニヴィンを冷やしてショットグラスで飲みます。
ほかにも、ブレンニヴィンをビールで割ったり、カクテルのベースに使われたりします。
Flóki
出典:Flóki
Flóki(フローキ)は、EIMVERKが最初に作ったウイスキーです。
アルコール度数は47%です。
Flókiの原材料はアイスランド産の大麦100%で、すべて手作業で作られています。
ウイスキーを作るために4年間、163回の試験と熟成テストが行われました。
ウイスキーは樽によって味が変わりますが、Flókiでは熟成方法が異なるウイスキーが数種類ほど販売されています。
Flókiは日本に販売代理店があり、ネットショップで購入可能です。
Víti
出典:Víti
Víti(ヴィティ)は、EIMVERKが製造している蒸留酒です。
アルコール度数は47%です。
Vítiの原材料はすべてアイスランド産で、大麦や植物、ハーブなどが使われています。
Vítiは、2015年にSWSCで金賞を受賞しています。
SWSCとは「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」の略称で、アメリカで開催されている世界的な酒類のコンペティションです。
国際的にも評価されているVítiは、日本に販売代理店があります。
Reyka Vodka
出典:Reyka Vodka
Reyka Vodka(レイカウォッカ)は、アイスランド生まれのウォッカです。
原材料は小麦や大麦で、アルコール度数は約40度もあります。
Reyka Vodkaの飲み方としては、冷やしたり飲んだり、カクテルのベースとしても最適です。
OPAL
出典:OPAL
OPAL(オパール)は、アイスランドでもっとも古いビール製造工場のÖlgerðinで販売しているリキュールです。
アルコール度数は19%あります。
OPALは、リコリスをベースにしたお酒です。
リコリスとは、漢方にも使われる甘草(カンゾウ)という植物です。
OPALはメンソールの風味が強く、日本人の味覚に合わないお酒かもしれません。
しかし、OPALはアイスランドの人達に愛されているお酒なので、飲んでみてはいかがでしょうか。
アイスランドではOPALと同じ名前のキャンディーがあり、子供たちに人気のお菓子です!
アイスランドのお酒に関する注意点
アイスランド旅行時のお酒に関して、注意すべき点を解説していきます。
- アイスランド滞在中の注意点
- ・飲酒は20歳以上から
- ・飲酒での運転はNG
- お酒を日本に持ち帰るときの注意点
- ・お酒を持ち帰るルールを知っておく
- ・免税のルールを知っておく
飲酒は20歳以上から
アイスランドの飲酒年齢は20歳以上です。
旅行者でも、20歳未満の飲酒は禁止されています。
アイスランドにある一部のクラブやバーでは、入場に年齢制限を設けています。
基本的には20歳以上で入場できますが、22歳以上でないと入場できない場合もあるので覚えておきましょう。
飲酒での運転はNG
日本と同じく、アイスランドでもアルコール飲料を飲んだ状態で運転をするのは禁止されています。
アイスランドにおける飲酒運転の基準は、血中アルコール濃度が0.02%以上です。
日本では血中アルコール濃度が0.03%以上だと、酒気帯び運転にあたります。
ビールを1杯飲んだだけでも、血中アルコール濃度が0.02%を超える恐れがあります。
飲酒後の運転は絶対にやめましょう。
お酒を持ち帰るルールを知っておく
海外旅行先で購入したお酒を日本に持ち帰る場合には、ルールを事前に知っておきましょう。
お酒を「機内に持ち込む場合」「預け荷物に入れておく場合」ではルールが異なります。
それぞれ解説していきます。
機内に持ち込む場合
お酒を機内に持ち込む場合ですが、容量が100mlを超える液体の持ち込みは禁止されています。
通常、お酒のほとんどは100mlを超えているので、預け荷物に入れておきましょう。
また、手荷物検査をしたあとの搭乗待合エリアで購入したお酒(100ml以上)は、機内に持ち込みができます。
ただし、日本とアイスランドを結ぶ直行便や定期便がないので、乗り継ぎ先の手荷物検査でお酒が没収される可能性が高いです。
お酒を没収されないためにも、預け荷物に入れておくのがベストです。
預け荷物に入れておく場合
お酒を預け荷物に入れる場合ですが、容量が100ml以上でも問題ありません。
ただし、お酒のアルコール度数によって預けられる容量が異なります。
アルコール度数が24%以下のお酒は、容量に制限がありません。
アルコール度数が24%を超え、70%以下のお酒は1人あたり5リットルまでです。
また、預け荷物にお酒を入れる場合、瓶が割れないように緩衝材で梱包しておくのが理想です。
緩衝材がない場合は、スーツケースの中央に瓶を入れて、瓶が動かないように周りに服やタオルなどで固定しておきましょう。
航空会社によって、お酒の持ち込みや預け入れに独自のルールがあります。
くわしくは、利用する航空会社のホームページをご覧ください。
免税のルールを知っておく
お土産など、海外で購入したお酒を日本に持って帰る場合は、課税の対象となります。
ただし、一定の量は免税の対象です。
日本では、お酒の免税範囲が1人につき3本(1本760ml)までです。
1本が760mlなので、合計が2,280mlまでなら免税の対象範囲となります。
たとえば、350mlのビールだと6本が免税範囲です。
お酒が免税範囲を超えていた場合は、関税(税金)を支払うことで、何本でも日本に持ち込めます。
お酒にかかる関税率は種類によって異なりますが、1リットルあたり200円〜800円ほどです。
関税率の詳細は、税関のホームページをご覧ください。
【まとめ】アイスランドのお酒を楽しもう!
アイスランドのお酒事情を解説しました。
今回の記事をまとめると、以下になります。
- アイスランドでは、20世紀にアルコール飲料が禁止されていた歴史がある
- お酒の購入方法はヴィンブージン(酒屋)、空港の免税店など
- レストランやバーなどではお酒を楽しめる
- アイスランドの飲酒ルールを守ること
- 日本にお酒を持ち帰るルールを知っておく
アイスランドでしか味わえない地酒を飲んで、旅行を楽しみましょう。