こんにちは。
当サイトのicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。
アイスランドには、1万以上の滝があるといわれています。
滝巡りは、アイスランドに訪れる観光客に人気です。
ちなみに、アイスランド語で滝は「foss(フォス)」で、複数形では「fossar(フォッサル)」といいます。
「アイスランドにはどんな滝があるの?」
「滝のおすすめスポットを知りたい」
など疑問があると想います。
今回の記事では、アイスランドで絶景の滝を17本紹介します。
併せて、滝が多い理由や訪れるときの注意点なども解説します。
アイスランドの滝|17本
今回紹介するアイスランドの絶景の滝17本は、以下のとおりです。
- セリャラントスフォス
- グトルフォス
- オクスアルアゥルフォス
- スコゥガフォス
- スバルティフォス
- ハイフォス
- デティフォス
- ゴーザフォス
- アルデイヤルフォス
- レイキャフォス
- キルキュフェットルフォス
- フロインフォッサル
- グリムル
- ディンヤンディ
- ヘンギフォス
- グフフォス
- クリフブレックフォッサル
滝を詳しく紹介するので、アイスランド観光の参考にしてください。
セリャラントスフォス

セリャラントスフォス(Seljalandsfoss)は、アイスランド南部にある高さ約60mの滝です。
川の名前であるセリャラントス(Seljalands)が由来で、アイスランドで有名な滝の一つです。
セリャラントスフォスは滝の裏側へ回り込めるのが特徴で、美しい光景が広がっています。
滝の近くまでは遊歩道が整備されており、近くには駐車場もあります。
首都のレイキャビクからセリャラントスフォスまでは約130kmの距離があり、車では約2時間ほどです。
セリャラントスフォスは南海岸を代表する観光スポットの一つで、国道1号線から近くてアクセスしやすい滝です。
グトルフォス

グトルフォス(Gullfoss)は、アイスランド南部にある高さ約30mの滝です。
人気の観光ルート「ゴールデンサークル」に位置し、年間を通して多くの観光客が訪れます。
グトルフォスは2段になっており、1段目は11m・2段目は21mの落差です。
滝の水量の多い時期は夏で、毎秒140トンの水が流れ落ちます。
駐車場からグトルフォスの展望台まで徒歩で10分ほどで、遊歩道で整備されています。
オクスアルアゥルフォス

オクスアルアゥルフォス(Öxarárfoss)は、アイスランド南部にある高さ13mの滝です。
シンクヴェトリル国立公園に滝はあります。
オクスアルアゥルフォスは9世紀に人工で造られた滝で、アイスランドの議会がある場所に水を供給するために誕生しました。
滝には一年中訪れることができ、冬は滝が凍るため美しい光景が見られます。
レイキャビクからオクスアルアゥルフォスまでは約60kmの距離で、車で約1時間です。
最寄りの駐車場からオクスアルアゥルフォスまで、徒歩で6分ほどかかります。
オクスアルアゥルフォスの周辺は岩がごつごつしているので、歩きやすい靴を履きましょう。
スコゥガフォス

スコゥガフォス(Skógafoss)は、アイスランド南部にある滝です。
落差は約60mで幅は約25mあり、アイスランドでも規模の大きい滝の一つです。
スコゥガフォスは水量が多いため、晴れたときには虹がよく現れます。
滝へは近づけますが、濡れる点には注意が必要です。
スコゥガフォスの横にある約500の階段を登ると、展望台に到着します。
レイキャビクからスコゥガフォスまでは約160kmの距離があり、車では約2時間です。
南海岸を観光する方は、スコゥガフォスに立ち寄るのをおすすめします。
スバルティフォス

スバルティフォス(Svartifoss)は、アイスランド南部にある高さ約20mの滝です。
ヴァトナヨークトル国立公園にある滝で、人気の観光スポットの一つです。
アイスランド語で「黒い滝」を意味するスバルティフォスは、黒い岩壁からきています。
柱状節理(ちゅうじょうせつり)の岩壁は火山活動によって形成されたもので、美しい景観をしています。
レイキャビクからスバルティフォスまでの距離は約330kmで、車では約4時間です。
なお、スバルティフォスへ行くにはハイキングをしなければいけません。
一番近い駐車場のスカフタフェットルビジターセンターからスバルティフォスへは往復約1.5kmで、約1時間かかります。
ハイフォス

ハイフォス(Háifoss)は、アイスランド南部の滝で、ヘクラ火山の近くにあります。
アイスランド語で「高い滝」を意味するとおり、落差は122mでアイスランドで高い滝の一つです。
渓谷から流れ落ちる滝は、美しく壮大な景観です。
レイキャビクからハイフォスまでは約140kmの距離があり、車で約2時間30分かかります。
ハイフォスは高地に位置するため、4WD車がおすすめです。
駐車場からハイフォスまではいくつかのハイキングコースがあります。
デティフォス

デティフォス(Dettifoss)は、アイスランド北部にある高さ約45m・幅約100mの滝です。
アイスランド北部の観光ルート「ダイヤモンドサークル」にあり、ヴァトナヨークトル国立公園に位置しています。
アイスランド語のデティフォスを日本語に直訳すると、「落ちる滝」です。
平均で毎秒200トンの水が流れ、ヨーロッパでも水量の多い滝の一つになります。
レイキャビクからデティフォスまでの距離は約520kmで、車では約6時間30分かかります。
デティフォスへのアクセスは、東側と西側の2通りです。
道路が舗装されている西側の862号線がおすすめですが、1月から4月は除雪作業がされません。
東側の864号線は未舗装で、冬季は閉鎖されます。
そのため、アクセスしやすい夏の時期にデティフォスへ行くのがおすすめです。
ゴーザフォス

ゴーザフォス(Goðafoss)は、アイスランド北部にある滝で、ダイヤモンドサークルに位置しています。
高さは12mで幅は30mあり、半円に広がった滝は壮観です。
ゴーザフォスは別名「神々の滝」と呼ばれ、西暦1,000年にアイスランドがキリスト教に改宗したときに名付けられました。
伝承によれば、当時の首長が異教の神像を滝に投げ入れたことから、ゴーザフォスと呼ばれるようになったそうです。
レイキャビクからゴーザフォスまでの距離は約420kmで、車では約5時間30分かかります。
国道1号線のすぐ近くに滝があり、駐車場もあるのでアクセスしやすいです。
アルデイヤルフォス

アルデイヤルフォス(Aldeyjarfoss)は、アイスランド北部の高地にある高さ約20mの滝です。
滝の周辺には玄武岩の柱があり、独特な景観をしています。
アルデイヤルフォスは、約9,000年前の噴火で形成されたBúðahraun溶岩原から流れています。
レイキャビクからアルデイヤルフォスまでの距離は約470kmで、車では約6時間です。
国道1号線からアルデイヤルフォスへ続く道は、未舗装の砂利道で片道約40kmあります。
アルデイヤルフォスの近くにある小さな駐車場に車を止めて、徒歩で滝を目指します。
レイキャフォス

レイキャフォス(Reykjafoss)は、アイスランド北部にある滝です。
滝の高さは約20mで、何段にもなって水が落ちるのが特徴です。
レイキャフォスは穴場のスポットで、一年を通して観光客はあまり訪れません。
レイキャビクからレイキャフォスまでの距離は約300kmで、車では3時間40分ほどです。
国道1号線から752号線に進んで約7km先に、レイキャフォスの駐車場があります。
キルキュフェットルフォス

キルキュフェットルフォス(Kirkjufellsfoss)は、アイスランド西部のスナイフェルスネス半島にある滝です。
アイスランドを代表する山「キルキュフェットル」の麓にあり、滝の高さは5mと小さいです。
滝は、アイスランド語で「教会の山の滝」を意味します。
ちなみに、キルキュフェットル山が教会の尖塔(せんとう)に似ていることから、その名が付けられました。
キルキュフェットルフォスの美しい景観は、写真スポットとして多くの観光客が訪れます。
レイキャビクからキルキュフェットルフォスまでの距離は約180kmで、車では約2時間30分です。
フロインフォッサル

フロインフォッサル(Hraunfossar)は、アイスランド西部にある滝です。
アイスランド語で「溶岩の滝」を意味し、溶岩原から滝が湧き出ているように見えることから、その名が付けられました。
フロインフォッサルの水はラングヨークトル氷河からやってきており、地下を通って川に流れ出ます。
滝の幅は約900mで複数の場所から水が流れ出ており、独特な景観です。
レイキャビクからフロインフォッサルまでの距離は約130kmで、車で1時間40分ほどかかります。
グリムル

グリムル(Glymur)は、アイスランド西部にある滝です。
落差はおよそ198mあり、アイスランドで2番目に高い滝といわれています。
レイキャビクからグリムルの駐車場までの距離は約70kmで、車で約1時間ほどかかります。
駐車場から滝までハイキングコースの所要時間は、3時間から4時間ほどです。
グリムルへ行く途中には丸太を使って川を渡りますが、春から秋にかけて設置されています。
そのため、冬に滝へアクセスするのはほぼ不可能です。
ディンヤンディ

ディンヤンディ(Dynjandi)は、アイスランド西部フィヨルドで最大の滝です。
落差は約100mで、滝および周辺は1981年に天然記念物に指定されています。
ディンヤンディはアイスランド語で「雷のような」を意味し、階段状に大量に流れる水からその名が付けられました。
滝の水量が多い夏は毎秒約8トンの水が流れ、大迫力の光景が広がります。
レイキャビクからディンヤンディまで約360kmの距離があり、車では約5時間です。
ヘンギフォス

ヘンギフォス(Hengifoss)は、アイスランド東部にある滝です。
落差はおよそ128mあり、アイスランドで高い滝の一つになります。
ヘンギフォスはアイスランド語で「垂れ下がる滝」「宙に浮いたような滝」などを意味し、滝を囲む岩壁が由来です。
滝を囲む岩壁はいくつもの層になっており、独特な景観をしています。
レイキャビクからヘンギフォスまでは約670kmの距離があり、車では約8時間です。
なお、駐車場からヘンギフォスまではハイキングが必要です。
コースは片道約2.5kmで、往復2時間ほどかかります。
グフフォス

グフフォス(Gufufoss)は、アイスランド東部にある高さ約27mの滝です。
フィヨルドの小さな町「セイジスフィヨルズル(Seydisfjördur)」の約3.5km先に滝があります。
グフフォスはアイスランド語で「蒸気の滝」を意味し、滝の崖から立ち昇る霧が名前の由来です。
滝は国道93号線の近くにあり、車から見れます。
道路脇には駐車スペースがあり、そこから滝の近くまで行くことも可能です。
レイキャビクからグフフォスまでの距離は約660kmで、車では約8時間です。
クリフブレックフォッサル

クリフブレックフォッサル(Klifbrekkufossar)は、アイスランド東部にある滝です。
滝は7段になっており、高さは合わせて120mほどです。
クリフブレックフォッサルを日本語に直訳すると「上り坂の滝」で、滝の周辺の険しい地形から名付けられたといわれています。
滝は人里離れた場所にあり、周辺は手付かずの大自然が広がっています。
レイキャビクからクリフブレックフォッサルまでは約670kkmの距離で、車では8時間30分ほどです。
アイスランドで滝が多い理由
アイスランドには、推定で大小さまざまな規模の滝が1万以上ありますが、公式に名前が付いているのは数百ほどです。
アイスランドで滝が多い主な理由は、以下のとおりです。
- 氷河による融解
- 雨や雪の多い気候
- 地質による影響
氷河による融解
氷河が滝を形成するきっかけにもなります。
アイスランドの氷河は、国土の面積の約10%を占めています。
氷河の一部が解けて水となり、地形を削りながら流れることで、ときどき滝が誕生するのです。
雨や雪の多い気候
アイスランドは北極からくる冷たい空気と、大西洋からくる暖かい風がぶつかる場所にあります。
そのため、1年を通して天候が不安定で雨や雪が比較的多いです。
降水量の多さによって水が絶え間なく供給されるため、滝の水は流れ続けます。
地質による影響
アイスランドは、北アメリカプレートとユーラシアプレートの間に位置しています。
地震活動や火山活動などで崖・谷などが形成されやすく、滝が誕生しやすい環境なのです。
アイスランドの滝に訪れるときのポイント
アイスランドの観光で滝を訪れるとき、知っておきたいポイントを紹介します。
- 滝へのアクセス手段はツアー・レンタカー
- 防風機能の服装を選ぶ
- 冬はアクセスできない滝がある
滝へのアクセス手段はツアー・レンタカー
アイスランドで滝巡りをする場合の主なアクセス手段は、ツアーやレンタカーなどです。
現地では、さまざまな観光ツアーが開催されており、滝を含めたアイスランドの自然を堪能できます。
たとえば、私がアイスランド旅行したときに参加した「氷の洞窟&南海岸ツアー」では、セリャラントスフォスやスコゥガフォスに立ち寄りました。
ツアーは、Guide to IcelandというWebサイトを利用しました。
効率的にアイスランドを観光したい方は、ツアーがおすすめです。
一方、自由に旅行計画を立てて滝巡りをしたい方は、レンタカーが最適です。
なお、車で行く場所や季節によって、最適な車は異なります。
基本的に未舗装の道路や高地では、4WD車が必須です。
防風機能の服装を選ぶ
滝に近づくと濡れる恐れがあるので、防水性のある服装を選びましょう。
防水機能のあるアウター・ズボン・靴などがおすすめです。
重ね着ができる服装にすると、トレッキングをして滝に行く場合でも体温調整がしやすいです。
冬は地面が凍っているため、できればスパイクのあるトレッキングブーツだと安心でしょう。
冬はアクセスできない滝がある
冬は滝に近づくのが困難、またはできない場合があります。
今回紹介したアイスランドの滝でいえば、デティフォス・グリムル・ディンヤンディなどは冬に行くのがほぼ不可能です。
冬は道路が封鎖、滝へ行くルートがなくなる、などの理由から滝へアクセスはできません。
一方、セリャラントスフォス・グトルフォス・ゴーザフォスなど、駐車場から近い滝は冬でもアクセスが簡単です。
冬にアイスランドの滝を観光する方は、暖かくて滑りにくい防水機能の靴を用意しましょう。
【まとめ】アイスランドで滝巡りをしよう!
アイスランドの滝について解説しました。
今回の記事をまとめると、以下のとおりです。
- アイスランドには1万以上の滝がある
- ヨーロッパ最大の水量を誇る滝、柱状節理の岩壁に囲まれた滝など、ユニークな滝が多い
- 滝巡りでは防水の服装で行く
紹介した17本の滝の場所は、以下になります。
アイスランドの観光で滝巡りをする方は、今回の記事が参考になれば幸いです。


