こんにちは。
当サイトであるicevelを運営してるYamada(@icevel3)です。
海外旅行するときには、その国の物価がどれくらいなのか気になる方もいるでしょう。
「アイスランドの物価って日本より高いの?」
「安く旅費を抑える方法を知りたい」
など、疑問や知りたいことがあると想います。
結論を述べると、アイスランドの物価は日本の約2倍〜3倍ほどです。
今回は、アイスランドの物価が高い理由や旅行で節約する方法などを解説しています。
アイスランド旅行を計画している方は必見です!
アイスランドの物価が高い理由
アイスランドの物価は日本よりも高いです。
なぜアイスランドの物価が高いのか、主な理由は以下になります。
アイスランドの物価が高い理由
- 税金の高さ
- 輸入の依存
- 市場規模の小ささ
- 人件費の高さ
くわしく解説をしていきます。
税金の高さ
アイスランドの物価が高い原因の一つが、税金の高さです。
アイスランドの一般的な付加価値税(消費税)は24%で、世界的に見ても高い国の一つです。
ただし、食料品の付加価値税は7%と軽減されています。
人口が約38万人と少ないアイスランドでは、商品やサービスなど、さまざまなものに税金が高くつきます。
税金の高さが物価に反映されているのです。
一方、アイスランドでは福祉制度や広範囲の道路などのインフラが維持されています。
少ない人口で質の高いインフラを維持していくためには、一人あたりで負担する税金が高くなってしまいます。
以上から、市場が小さいアイスランドでは、税金の高さが物価に影響を与えているのです。
輸入の依存
輸入による依存も、アイスランドの物価が高い理由の一つです。
北大西洋に位置する島国のアイスランドでは、物や食品の多くを輸入に頼っています。
輸入にかかる税金がアイスランドでは高く、物や食品などが高くなる原因になっています。
さらに、アイスランドでは野菜や果物の多くを温室で育てており、そのコストの分、価格が高くなりがちです。
ほかにも、外国から野菜や果物を輸入していますが、高い関税の影響で価格が高くなってしまいます。
以上から、輸入によるコストが物や食品などに上乗せされるので、アイスランドでは物価が高いのです。
市場規模の小ささ
市場規模の小ささも、アイスランドの物価と関係があります。
市場が小さい、つまり競合が少ないと競争が起こりにくく、商品やサービスの価格も高い傾向にあります。
グローバル企業にとって、市場の小さいアイスランドに参入するメリットは少ないです。
以上から、小さい市場は商品やサービスの価格が安くなりにくく、物価が高い傾向にあるのです。
人件費の高さ
人件費の高さも、物価が高いことと関係があります。
アイスランドの平均賃金は、世界的に見ても高いです。
国際機関のOECD(経済協力開発機構)が発表した2022年の平均賃金によると、対象の38カ国中、アイスランドは1位です。
一人あたりの人件費が高いため、そのコストの分、物価が高くなるのは仕方がないかもしれません。
以上から、高い人件費の影響でアイスランドの物価が高くなる傾向があります。
アイスランドの物価リスト【項目別】
アイスランドの物価を項目別に分けて紹介していきます。
なお、アイスランドの通貨はアイスランド・クローナ(ISK)です。
紹介している物価の価格は2023年7月時点の情報で、為替レートは1 ISK=0.9円で計算しています。
食べ物編
アイスランドのスーパーマーケットで販売している、食べ物の価格を紹介していきます。
比較として、日本のスーパーマーケットで販売している食べ物の価格も紹介します。
食べ物 | アイスランドの価格相場 | 日本の価格相場 |
---|---|---|
卵(10個) | 540円 (600 ISK) |
322円 |
牛乳(1L) | 185円 (205 ISK) |
213円 |
コーラ(2L) | 275円 (305 ISK) |
192円 |
バナナ(1房) | 195円 (217 ISK) |
150円 |
りんご(1個) | 74円 (82 ISK) |
112円 |
キウイ(1個) | 81円 (90 ISK) |
128円 |
オレンジ(1個) | 101円 (112 ISK) |
118円 |
キャベツ(1個) | 201円 (223 ISK) |
193円 |
たまねぎ(1個) | 50円 (56 ISK) |
129円 |
パン(1斤) | 296円 (329 ISK) |
181円 |
アイスランドの食べ物の価格を参考にしたスーパーマーケットは「Bónus(ボーナス)」「クローナン(Krónan)」「ネットー(Nettó)」です。
一方、日本の食料品の価格を参考にしたスーパーマーケットは「楽天西友ネットスーパー」です。
物価の高いアイスランドですが、日本と同じぐらい、または少し安い価格の食材があります。
レストラン・カフェ編
アイスランドにあるレストラン、カフェの価格相場を紹介していきます。
レストラン・カフェ | 価格相場 |
---|---|
安いレストラン | 1,440円〜4,500円 (1,600 ISK〜5,000 ISK) |
中級レストラン・3コース2名 | 8,550円〜1万8,000円 (9,500 ISK〜20,000 ISK) |
ビール(500ml) | 720円〜1,350円 (800 ISK〜1,500 ISK) |
コーヒー(1杯) | 360円〜540円 (400 ISK〜600 ISK) |
カプチーノ(1杯) | 342円〜810円 (380 ISK〜900 ISK) |
基本的にアイスランドでは外食代が高くつくので、覚えておきましょう。
お酒編
アイスランドで販売している、お酒の価格相場を紹介していきます。
お酒 | 価格相場 |
---|---|
ビール(330ml) | 180円〜1,800円 (200 ISK〜2,000 ISK) |
ビール(500ml) | 310円〜1,440円 (279 ISK〜1,600 ISK) |
ワイン(187ml) | 441円〜837円 (490 ISK〜930 ISK) |
ワイン(750ml) | 1,215円〜1,800円 (1,350 ISK〜2,000 ISK) |
蒸留酒(200ml) | 1,710円〜3,600円 (1,900 ISK〜4,000 ISK) |
ウイスキー(700ml) | 6,030円〜3万6,000円 (6,700 ISK〜40,000 ISK) |
ウォッカ(700ml) | 5,670円〜1万8,000円 (6,300 ISK〜20,000 ISK) |
お酒の価格は「ヴィンブージン(Vínbúðin)」という酒屋で販売されているものを参考にしました。
アイスランドではお酒の販売を厳しく制限しており、ヴィンブージンや空港の免税店など、一部のところでしかお酒を購入できません。
観光施設編
アイスランドの代表的な観光施設の価格を紹介していきます。
観光施設 | 価格 |
---|---|
ハットルグリムス教会(展望台) | 1,170円 (1,300 ISK) |
ブルーラグーン(Comforプラン) | 8,091円〜1万3,041円 (8,990 ISK〜14,490 ISK) |
アイスランド国立博物館(入場料) | 2,250円:大人18歳以上 (2,500 ISK) |
ペルトラン博物館(入場料) | 4,491円:大人18歳以上 (4,990 ISK) |
ブルーラグーンに関しては、入場する時間帯や時期によって料金が変動します。
アイスランド旅行の節約術
アイスランドは日本よりも物価が高いので「旅行中はできるだけ節約したい」と思う方もいるでしょう。
そこで、アイスランド旅行するときの節約術を紹介していきます。
アイスランド旅行の節約術12選
- オフシーズンを狙う【全体】
- 無料の観光スポットを選ぶ【観光費用】
- ホステル・ゲストハウスに泊まる【宿泊費】
- キャンプ場を利用する【宿泊費】
- レンタカーを借りる【交通費】
- ヒッチハイクをする【交通費】
- 自炊をする【飲食費】
- 日本から食料を持ってくる【飲食費】
- ホットドッグを食べる【飲食費】
- ハッピーアワーの時間帯を狙う【飲食費】
- フリーWi-Fiを利用する【通信費】
- クレジットカードを持っていく【両替】
オフシーズンを狙う【全体】
ハイシーズンよりオフシーズンを狙うことで、旅行費用を抑えられます。
アイスランドの一般的なオフシーズンは、年末年始を除いた9月から5月です。
特に1月から5月は観光客が少なくなり、航空券や宿泊施設などが安くなる傾向にあります。
ちなみに、アイスランドの一般的なハイシーズンは6月から8月の夏です。
アイスランドの旅費を抑えたい方は、オフシーズンを狙うとよいでしょう。
無料の観光スポットを選ぶ【観光費用】
アイスランドには無料の観光スポットが多くあり、そこを回って費用を抑えましょう。
たとえば、グトルフォスやゴーザフォスなど、アイスランドの各地には滝のスポットがあって、無料で楽しめます。
また、活火山が多いアイスランドには温泉が各地にあり、レイキャダルー(Reykjadalur)という渓谷には温泉が湧き出た川が無料で入浴できます。
ほかにも、アイスランドの全土ではオーロラが見られ、無料で観測が可能です。
以上のように、アイスランドでは自然を楽しむ場所がたくさんあります。
無料で観光できるスポットに行き、費用を抑えるとよいでしょう。
ホステル・ゲストハウスに泊まる【宿泊費】
宿泊費を抑えたい方は、ホステルやゲストハウスに泊まりましょう。
ホステルとゲストハウスは、安価に泊まれる宿泊施設です。
相部屋が基本で、トイレやシャワー、キッチンなどは共有になります。
通常のホテルに比べて、ホステルやゲストハウスは宿泊費が安いです。
宿泊の費用を抑えたい方は、ホステルやゲストハウスの利用を検討しましょう。
キャンプ場を利用する【宿泊費】
宿泊費を抑えたい方は、キャンプ場を利用するのも有効な選択肢です。
アイスランドの各地にはキャンプ場が多くあるので、そこでテント泊または車中泊をすれば、宿泊費の節約になります。
キャンプ場は無料で利用できるところが多いですが、なかには有料のところもあります。
キャンプ場で車中泊するのであれば、キャンピングカーをレンタルするとよいでしょう。
なお、指定された場所でキャンプをしてください。
なぜなら、アイスランドでは許可なしで指定された場所以外でキャンプを設置するのは、違法になっているからです。
レンタカーを借りる【交通費】
グループでアイスランドを回る場合は、レンタカーを借りると交通費が安く済むかもしれません。
バスツアーに参加すると、人数分だけ費用が高くつきます。
一方、レンタカーだと乗車定員内であれば人数が増えても費用は変わりません。
観光業が盛んなアイスランドでは、さまざまなレンタカー会社があります。
交通費を抑えたい方は、レンタカーを検討するとよいでしょう。
ヒッチハイクをする【交通費】
交通費をどうしても抑えたい方は、ヒッチハイクという選択肢があります。
アイスランドは世界でも治安がよく、ヒッチハイクに適した国の一つです。
経済平和研究所(IEP)が発表している「世界平和度指数」によると、アイスランドは2008年〜2024年まで世界で1位にランクインしています。
犯罪が少なく安全なアイスランドですが、ヒッチハイクでトラブルが起きないとは限りません。
特に女性の一人旅は、ヒッチハイクを避けたほうがよいです。
緊急事態の場合は、電話番号の「112」にかけましょう。
警察、消防、救急車などにつながります。
自炊をする【飲食費】
食費を節約したい場合は、自炊をしましょう。
ホテルやホステル、ゲストハウスなどの多くは、キッチンの利用ができます。
アイスランドで食材を買うなら、スーパーマーケットがおすすめです。
なかでも、ボーナス(Bónus)というスーパーマーケットは、物価が高いアイスランドでも安く食材を買えます。
外食を控えて自炊することで、食費を抑えることができます。
日本から食料を持ってくる【飲食費】
日本から食料を持っていくことで、食費を抑えられます。
持っていく日本食でおすすめなのは、レトルトのご飯やみそ汁、カップ麺、ふりかけなどです。
なお、アイスランドでは未調理の肉類・肉製品や生乳、生卵などは持ち込み禁止です。
自炊をする場合は、調味料を日本から持っていくとよいでしょう。
ホットドッグを食べる【飲食費】
外食が高いアイスランドでも、ホットドッグは安価な食べ物の一つです。
ホットドッグスタンド、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、ショッピングモールなど、さまざまな場所でホットドッグが販売されています。
Bæjarins Beztu Pylsurというホットドッグスタンドは、地元や外国人観光客に人気のお店です。
お店はレイキャビク市内に何店舗かあります。
ハッピーアワーの時間帯を狙う【飲食費】
外でお酒を安く飲みたいのであれば、ハッピーアワーの時間帯を狙いましょう。
ハッピーアワーはレストランやバー、パブなど、お酒を提供する飲食店が酒類の割引をする時間帯のことです。
飲食店によってハッピーアワーの時間帯が異なりますが、夕方からが多いです。
日本に比べて、アイスランドはお酒の価格が高いので、安く飲みたい方はハッピーアワーの時間帯を狙いましょう。
フリーWi-Fiを利用する【通信費】
渡航先で通信費を抑えるには、フリーWi-Fiを利用しましょう。
アイスランドには、無料のWi-Fiスポットが多くあります。
空港やバス、宿泊施設、カフェ、ガソリンスタンドなど、さまざまな場所でWi-Fiがつながります。
インターネットはそれほど使わない、かつ通信費を安く抑えたい方は、フリーWi-Fiを利用するとよいでしょう。
なお、日本を出国する前にスマートフォンの「データローミング」という設定をオフにしておくことで、通信費の高額請求を防ぐことができます。
クレジットカードを持っていく【両替】
アイスランドで使われている現金が必要であれば、クレジットカードのキャッシング機能を利用しましょう。
現地で現金を手に入れる方法には、ATMや両替所、銀行などがあります。
ATMによるキャッシングは、両替所や銀行よりも為替レートや手数料がよい場合が多いです。
アイスランド・クローナは、基本的に日本で両替ができません。
アイスランド・クローナが必要であれば、クレジットカードのキャッシング機能を利用するとよいでしょう。
なお、アイスランドではクレジットカードを使えるところが多くて、現金が必要な場面はほとんどありません。
【まとめ】アイスランドの物価は日本よりも高い
アイスランドの物価について解説しました。
日本よりもアイスランドのほうが物価が高い傾向にあります。
税金の高さ、輸入の依存、市場の小ささ、人件費の高さなど、さまざまな要因で物価が高いです。
今回ご紹介した節約術を参考にして、無駄な出費を抑えつつ、すてきなアイスランド旅行をなさってください。