こんにちは。
当サイトであるicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。
温泉大国のアイスランドでは、地熱によって起こる現象の「間欠泉」が見られます。
アイスランドにある間欠泉の中でも「ストロックル」は観光客に人気の間欠泉です。
「ストロックル間欠泉はどんなスポット?」
「ストロックルの熱湯は熱いの?」
など疑問や知りたいことがあると想います。
今回の記事では、ストロックル間欠泉の特徴や行き方、最適な時期、観光時の注意点などを解説しています。
ストロックルはハウカダール渓谷にある間欠泉
ストロックル(Strokkur)とは、アイスランド南西部のハウカダール渓谷(Haukadalur valley)の地熱地帯にある間欠泉です。
間欠泉は、地下水がマグマによって熱され、熱湯や水蒸気となって地上に噴出する温泉のことです。
ストロックルは別名「Churn(チャーン)」とも呼ばれていて、日本語では「かき回す」という意味です。
ストロックルは活発的な間欠泉で、約3〜10分ごとに10m〜20mほどの熱湯が地上に噴出します(最大40mほどの高さになることも)。
噴出の直前には、青い気泡で水面が盛り上がって破裂し、空に向かって熱湯が上がっていきます。
ストロックルの近くには間欠泉や温泉があり、その中でも「ゲイシール(Geysir)」は世界的に有名な間欠泉です。
ストロックル間欠泉の歴史
ストロックル間欠泉は約1,000年以上前から活動しているといわれています。
ストロックル間欠泉の歴史をご紹介していきます。
1789年
その年に起こった地震で「ストロックル」という言葉が記事で最初に掲載されました。
1815年
その年にストロックルは約60mほどの熱湯を地上に噴出したと推定されています。
1830年
ストロックルの活動が静まっていたので、人々は石や芝生をストロックル間欠泉に投げ入れて噴出を促していました(約20mまでしか熱湯は噴出しませんでした)。
ただし、石や芝生で噴出させる方法は間欠泉の入り口の一部を塞いでしまいました。
1907年
しばらくストロックル間欠泉は活動していましたが、その年に休眠状態に入りました。
1963年
地元の方々が休眠状態だったストロックル間欠泉を掃除するために地下約40mまで掘ったことで、再びストロックル間欠泉が活動を始めました。
現在
1963年以降、ストロックル間欠泉は定期的に活動を続けています。
間欠泉の現象が発生する理由
間欠泉は複数の条件によって発生する自然界では珍しい現象です。
間欠泉が発生する条件は以下のとおりです。
- 地表の近くにマグマがあり、その周辺にある石が水を沸騰させるような温度であること
- マグマの近くに地下水があり、絶えず供給されていること
- 地下水が貯まる空間があること
- 水が圧力で地上に噴出するような配管システムであること
ストロックルやゲイシールなどの間欠泉は、ラングヨークトルにある氷河の一部が溶け、水となってハウカダール渓谷へやってきます。
ストロックル間欠泉に訪れる最適な時期
ストロックル間欠泉が活動している様子は365日24時間見ることができますが、なかでも観光に最適な時期は冬です。
冬の季節は空気が冷たいので、地上から噴出する熱湯と冷たい空気がぶつかってダイナミックな蒸気が発生します。
冬の季節にストロックル間欠泉に行くときには、雪で足場が悪いので注意が必要です。
一方、アイスランドのハイシーズンである夏の季節(6月〜7月)は、多くの観光客がストロックル間欠泉の周りに集まります。
夏のアイスランドでは太陽の日照時間が長いので、ストロックル間欠泉を観光するチャンスが多いです。
日の出・日の入りの時間がおすすめ
日の出や日の入り前後の時間帯にストロックル間欠泉を観光するのがおすすめです。
朝日や夕日を浴びたストロックル間欠泉の光景は、一生の思い出になるでしょう。
ストロックル間欠泉がある地域の日の出、日の入りの時間帯は以下のとおりです。
月 | 日の出(時間) | 日の入り(時間) |
---|---|---|
1月1日 | 11:14 | 15:36 |
2月1日 | 9:59 | 17:10 |
3月1日 | 8:25 | 18:40 |
4月1日 | 6:35 | 20:14 |
5月1日 | 4:48 | 21:47 |
6月1日 | 3:10 | 23:28 |
7月1日 | 2:56 | 23:54 |
8月1日 | 4:27 | 22:27 |
9月1日 | 6:04 | 20:37 |
10月1日 | 7:31 | 18:50 |
11月1日 | 9:06 | 17:03 |
12月1日 | 10:42 | 15:38 |
ゆっくり観光をしたい方や人混みを避けたい方は、朝や夕方の時間帯にストロックル間欠泉に行くことをおすすめします。
カメラの連写機能で間欠泉が地上に噴出している様子を撮るといいでしょう!
ストロックル間欠泉の行き方
アイスランドの首都「レイキャビク」からストロックル間欠泉への行き方は、主に2通りあります。
- レンタカーで行く方法
- ツアーバスで行く方法
それぞれ解説していきます。
レンタカーで行く方法
レイキャビクからストロックル間欠泉までの距離は、約100kmほどです。
アイスランドの主な交通手段は車で、アイスランド国内を自由に観光したい方はレンタカーを借りています。
レンタカーの予約は「Guide to Iceland」という日本語対応したWebサイトで簡単にできます。
ツアーバスで行く方法
レンタカーよりも手軽にストロックル間欠泉に行けるのがツアーバスです。
観光大国のアイスランドでは「ゴールデンサークル」と呼ばれるエリアを回るのが人気です。
ツアーを企画する旅行会社や時期によってゴールデンサークルツアーの内容が少し異なりますが、ストロックル間欠泉に立ち寄るのがほとんどです。
ゴールデンサークルツアーは毎日開催されていて、レイキャビクから日帰りで楽しむことができます。
私がアイスランドに行ったときには、日本語ガイド付きのゴールデンサークルツアーに参加しました。
間欠泉の熱湯には注意
ストロックル間欠泉の周りにはロープで仕切られていますが、ロープの外にいても地上に噴出した熱湯がかかる場合があります。
ストロックル間欠泉の深さ1mの温度は約90〜95度ほどで、10mの深さでは温度が約110度もあります。
過去にはストロックル間欠泉の熱湯にかかって、やけどした事故も起こっています。
風向きによって熱湯がかかる場合があるので、あまり近づきすぎないようにしましょう。
【まとめ】大迫力の間欠泉は絶対に見るべき観光スポット
アイスランドにあるストロックル間欠泉について解説をしました。
今回の記事をまとめると、以下になります。
- ストロックルは約3〜10分ごとに10m〜20mの熱湯を地上に噴出する活動的な間欠泉
- ストロックル間欠泉は約1,000年前から存在している
- ストロックル間欠泉のベストシーズンは冬で、日の出や日の入りの時間帯に観光するのがおすすめ
- レイキャビクからストロックル間欠泉への行き方は「レンタカー」「ツアーバス」の2通り
- 風の向きによって間欠泉で噴出した熱湯がかかる場合がある
アイスランドに訪れたら大迫力の間欠泉をこの目で見てみましょう。