こんにちは。
当サイトであるicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。
手つかずの大自然が残るアイスランドでは、黒い砂浜(ブラックサンドビーチ)が見れるスポットがあります。
ブラックサンドビーチの中でも「レイニスフィヤラ」は観光客に一番人気のスポットです。
レイニスフィヤラはアイスランド南部に位置し、海岸線を数キロにわたってブラックサンドビーチが続いています。
レイニスフィヤラは、その独特の風景から映画やテレビ番組のロケ地としても有名です(ローグ・ワン、ノア 約束の舟、ゲーム・オブ・スローンズ、など)。
「ブラックサンドビーチのみどころを知りたい!」
「ブラックサンドビーチの行き方は?」
など知りたいことがあると思います。
今回の記事では、レイニスフィヤラ(ブラックサンドビーチ)の注目ポイントや行き方、その他のブラックサンドビーチスポット、観光時の注意点などを解説しています。
ブラックサンドビーチとは火山岩でできた黒い砂浜
アイスランドにあるブラックサンドビーチは名前のとおり「黒い砂浜」のことです。
黒い砂の正体は、細かく砕かれた火山岩(玄武岩)です。
火山から流れでた岩が海に入ると、急速に冷やされて細かく砕かれます。
小さな石となった火山岩が波で浜辺に打ち上がることで、黒い砂浜が誕生しました。
また、強風の影響でも火山岩が細かく砕かれるので、大小さまざまなサイズの砂があります。
2月にレイニスフィヤラのブラックサンドビーチに訪れたときには、雪が積もっているところがあって、黒と白の模様でした。
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチで注目すべき2つのポイント
レイニスフィヤラ(Reynisfjara)はアイスランド南部の海岸線にあるビーチです。
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチには、2つの注目ポイントがあります。
それぞれ詳しく解説をしていきます。
海に突き出た奇岩のレイニスドランガル
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチには、海に突き出た柱状の奇岩があります。
海に突き出た巨大な岩の柱は「レイニスドランガル(Reynisdrangar)」といい、玄武岩でできています。
レイニスドランガルは高いものだと60m以上もあります。
元々、レイニスドランガルは山の一部でしたが、長年の風化と浸食により山と切り離されるようになりました。
現在でもレイニスドランガルは風化と浸食によって姿を変え続けています。
また、レイニスドランガルにはトロール伝説があります。
伝説によると、夜明け前に2匹のトロールが海にあった船を陸に引き上げようとしました。
しかし、そのまま夜が明けてしまい昇ってきた太陽をあびて、トロールは石になってしまいました。
レイニスドランガルで3つに尖っている岩は、船のマスト(帆柱)といわれています。
ビーチから見るレイニスフィヤラの光景は、異世界にきているかのようでした。
柱状節理の岩壁
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチには、六角形の柱が並んでいる岩壁があります。
この岩壁は「柱状節理(ちゅじょうせつり)」といい、玄武岩でできています。
柱状節理は、火山岩が急速に冷え固まるときに収縮することで柱状の割れ目が形成されます。
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチにある柱状節理は、平行なものから洞窟のように湾曲したものまであります。
また、柱状節理の付近にはパフィン(ニシツノメドリ)のコロニーがあります。
パフィンが見れる時期は春から夏ぐらいなので、柱状節理と合わせてバードウォッチングをするといいでしょう。
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチにある柱状節理は、写真スポットとしても有名で、柱状節理の上にのぼって写真を撮っている観光客の方がいました。
レイニスフィヤラへの行き方
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチへ行く方法をご紹介していきます。
レイキャビクからレイニスフィヤラへの行き方
アイスランドの首都である「レイキャビク」からレイニスフィヤラのブラックサンドビーチへ行く方法は、主に2通りあります。
- レンタカーを借りて自力で行く方法
- ツアーバスに参加して行く方法
くわしく解説をします。
レンタカーを借りて自力で行く方法
レイキャビクからレイニスフィヤラのブラックサンドビーチまでの距離は、約190kmほどあって、車だと約2時間30分ほどかかります。
レイキャビクからレイニスフィヤラのブラックサンドビーチまで、レンタカーで行くルートは、以下になります。
国道1号線の道路は舗装されているので、運転するのにそれほど難しくないでしょう。
ただし、冬は道路が凍結していることがあるので、運転には注意しましょう。
ツアーバスに参加して行く方法
冬の季節には、レイキャビクからアイスランド南部や氷の洞窟を観光するツアーが多いです。
私がレイニスフィヤラのブラックサンドビーチに訪れたのは、1泊2日のツアーバス(南海岸&氷の洞窟)に参加したときでした。
参加したツアーバスでは、レイニスフィヤラのブラックサンドビーチや滝スポットの「セリャランスフォス」や「スコゥガフォス」などアイスランド南部の主要観光スポットを回りました。
また、ツアーバスのハイライトであるヴァトナヨークトル氷河の「氷の洞窟」に行き、アイスランドの大自然を体感することができました。
ヴィークからレイニスフィヤラのブラックサンドビーチへの行き方
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチから一番近い町は「ヴィーク(Vik)」です。
ヴィークから柱状節理があるレイニスフィヤラのブラックサンドビーチまでの距離は、1km未満で車で5分もかかりません。
ヴィークからレイニスフィヤラのブラックサンドビーチまで車で行くルートは、以下になります。
また、黒い砂浜をみたい方はヴィークの町から徒歩でいくことが可能です。
参加したツアーバスでヴィークに寄りましたが、遠くから巨大な岩の柱であるレイニスドランガルがみえました。
英語 アイスランド語 |
・Reynisfjara ・Reynisfjöru |
---|---|
付近の施設 | 駐車場、レストラン |
トイレ | あり |
そのほかでブラックサンドビーチが見れるスポット
アイスランドでブラックサンドビーチといえばレイニスフィヤラが有名ですが、ほかにもアイスランドにはブラックサンドビーチを観光するスポットがいくつかあります。
- ソルヘイマサンドゥルビーチ
- ダイヤモンドビーチ
- ストックスネスビーチ
- ディルホゥラエイ
ここからは、レイニスフィヤラ以外で観光におすすめのブラックサンドビーチをご紹介していきます。
ソルヘイマサンドゥルビーチ
ソルヘイマサンドゥルビーチは、アイスランド南部のソルヘイマサンドゥル(Sólheimasandur)にあるブラックサンドビーチです。
ソルヘイマサンドゥルのブラックサンドビーチには飛行機の残骸があり、観光スポットとしても有名です。
飛行機の残骸はアメリカ海軍の飛行機(DC-3)で、1973年にソルヘイマサンドゥルに墜落する事故がありました(負傷者はゼロ)。
事故後も飛行機は撤去されずに残されました。
飛行機の残骸へ行くには、国道1号線沿いにある駐車場から徒歩で1時間(片道)ほどかかります。
また、国道1号線沿いにある駐車場から飛行機の残骸へのシャトルバスも出ています。
ダイヤモンドビーチ
ダイヤモンドビーチ(Diamond beach)は、アイスランド南東部にあるブラックサンドビーチです。
ダイヤモンドビーチには氷の塊が打ち上げられています。
これは、ブレイザメルクルヨークトル氷河から分裂した「氷河の塊」です。
黒い砂浜に打ち上げられた氷河の塊の光景をみに、多くの観光客がダイヤモンドビーチに訪れます。
レイキャビクからダイヤモンドビーチまでは、車で5時間近くかかります。
ダイヤモンドビーチは国道1号線沿いから近いので、アクセスしやすいです。
ストックスネスビーチ
ストックスネスビーチ(Stokksnes beach)は、アイスランド南東部のストックスネス半島にあるブラックサンドビーチです。
ストックスネスビーチからはベストラホーン(Vestrahorn)という山がみえ、その美しい山は写真家に人気のスポットです。
レイキャビクからストックスネスビーチまでは、車で5時間40分ほどかかります。
ストックスネスビーチに近い町であるホプン(Hofn)からストックスネスビーチまでは車で約20分ほどです。
ホプンからストックスネスビーチへ行く場合には、99号線から国道1号線に合流して東を目指します。
しばらく国道1号線を走っているとトンネルがみえてきますが、その手前にストックスネスという看板があるので、そこを右折して道なりに3kmほど進むと駐車場に到着します。
ディルホゥラエイ
ディルホゥラエイ(Dyrhólaey)は、アイスランド南部にある高さ約120mの岬です。
ディルホゥラエイからは黒い砂浜が続く海岸線を一望でき、レイニスフィヤのビーチや海に突き出た奇岩のレイニスドランガルもみえます。
また、ディルホゥラエイには巨大なアーチ状の岩があり、その上を歩くことができます。
夏の季節には、ディルホゥラエイの崖の上でパフィン(ニシツノメドリ)などの野鳥がコロニーを作ります。
レイキャビクからディルホゥラエイまでは、車で2時間半ほどかかります。
ディルホゥラエイへの行き方は、国道1号線から218号線を曲がり、道なりに進んだ先にあります。
ブラックサンドビーチに行く前に注意すべきこと
レイニスフィヤラを始めブラックサンドビーチへ行く前には、注意してほしいポイントが2つあります。
- 波は危険なので絶対に近づかないこと
- 防風・防水の服装で行ったほうがよい
くわしく解説をしていきます。
波は危険なので絶対に近づかないこと
アイスランドにあるブラックサンドビーチの波は危険なので、絶対に近づかないようにしましょう。
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチは、年間を通して引きの強い波が特徴です(波の高さは場所によってことなる)。
過去にレイニスフィヤラのブラックサンドビーチの激しい波に飲みこまれた観光客がいて、死亡事故が起きています。
ブラックサンドビーチの周辺には、海に近づかないように注意書きやロープ・柵などが一部設置されていました。
波は予測できないほど突然にやってくるので、ふざけて海に近づくのは絶対に危険です。
また、小さなお子さんを連れている方は、手を離さないように気をつけましょう。
防風・防水の服装で行ったほうがよい
ブラックサンドビーチに限らずアイスランドでは、突然の雨や風が強い日などが日常です。
ブラックサンドビーチに行くときには、防風・防水性能のあるアウターやズボン、靴などの服装を着ていきましょう。
アウトドアでは汗をかきやすいので、吸汗性と速乾性がある化学繊維や動物繊維のインナー(登山用シャツなど)を着ていくといいでしょう。
【まとめ】ブラックサンドビーチは神秘的なスポット
アイスランドのブラックサンドビーチについて、解説をしました。
今回の記事をまとめると、以下になります。
- ブラックサンドビーチは火山岩でできた黒い砂浜
- レイニスフィヤラには海に突き出た柱状の奇岩や六角形の柱が並んでいる岩壁がある
- レイキャビクからレイニスフィヤラへはレンタカーかツアーバスが定番
- ヴィークからレイニスフィヤラへは車で5分ほどで着く
- ブラックサンドビーチへ行くときには波に近づきすぎないこと、防風・防水の服装を着ていくこと
レイニスフィヤラ以外でアイスランド観光におすすめのブラックサンドビーチは以下になります。
- ソルヘイマサンドゥルビーチ
- ダイヤモンドビーチ
- ストックスネスビーチ
- ディルホゥラエイ
日本では味わえない神秘的なスポットであるブラックサンドビーチへ行ってみてはいかがでしょうか。