アイスランドのセーター「ロパペイサ」の魅力解説【購入方法】

こんにちは。
当サイトであるicevelを運営しているYamada（@icevel3）です。

北欧の国であるアイスランドでは、羊毛を使ったセーター 「ロパペイサ」があります。

「ロパペイサはどんなセーター？」
「ロパペイサは日本でも購入できる？」

など疑問があると想います。

今回の記事では、アイスランドのセーター（ロパペイサ）の特徴や日本での購入方法、アイスランドでロパペイサを販売している店などを解説しています。

アイスランドの伝統的なセーター「ロパペイサ」とは

出典：Lopi Design

ロパペイサ（Lopapeysa）は、アイスランドに生息しているヒツジ「アイスランディック・シープ」の羊毛を使って手編みした伝統的なセーターです。

アイスランディック・シープの羊毛（アイスランド・ウール）は二重構造という特徴があり、断熱性や撥水性があります。

ロパペイサの最大の特徴はデザインです。
ヨークまたは首回りを大きく取り囲むような円形の網み模様があり、背中まで編み模様が続きます。

ロパペイサは、ロパ（Lopa）とペイサ（peysa）という2つの単語に分かれます。

ロパ（Lopa）はロピ（Lopi）の複数形で、ロピは「アイスランド・ウールで作られた毛糸」を意味します。
ペイサ（peysa）は「セーター、ジャンパー、プルオーバー」という意味です。

ロサペイヤは別名「ロピセーター（Lopi Sweater ）」と呼ばれ、アイスランド人の多くがロサペイヤを1着以上もっています。

ロサペイヤは主に4種類のタイプがあります。

また、ロサペイヤには丈の長さがショートタイプやロングタイプもあります。

アイスランドで販売されているロサペイヤの値段は、新品で約20,000 ISK〜35,000 ISK（約16,000円〜28,000円）ほどです。
街の郊外にいくと、ロサペイヤの値段が下がる場合があります。

中古のロサペイヤの値段は、約8,000 ISK〜（約6,000円〜）ほどです。

ロパペイサの歴史

ロサペイヤが誕生したのは20世紀始めと歴史が比較的浅いです。

アイスランドにおいて編み物の歴史は、16世紀ごろに始まったといわれています。
手編みされたニット製品は国外に輸出するなど、アイスランドの経済において編み物は重要な役割がありました。

20世紀始めになると、手軽に入手できたロサペイヤは漁師の防寒着として人気になりました。

その後、アイスランドがデンマークから独立をした1944年以降には、高品質なウールやデザイン性の高さからロサペイヤが海外で人気になりました。

2008年にはアイスランドで起こった金融危機により、ロサペイヤはアイスランド国民に注目が集まりました。

現在ではアイスランドの観光業の成長と共に、ロサペイヤはお土産として人気のセーターとなりました。

ロパペイサは日本でも購入できる？

アイスランドで編まれたロパペイサは、日本でも購入できる可能性があります。

ロパペイサを日本で購入する主な方法は、以下になります。

上記の方法でロパペイサを購入する場合、ほとんどが古着なので、お目当てのサイズやデザインがない可能性があります。

個人輸入で購入する方法もある

自分のサイズにあったロパペイサや新品のロパペイサを購入したい方は、アイスランドから個人輸入する方法があります。

アイスランドでロパペイサの製造・販売をしている通販サイトは、以下になります。

上記の通販サイトでは日本語対応していません。
また、個人輸入は商品の到着が比較的遅かったり送料が高めなので、注意が必要です。

偽物のロパペイサには注意

世の中には、偽物のロパペイサが存在します。

そもそも本物のロパペイサとは、アイスランド・ウールを使って1つ1つ手編みしたもの、またアイスランドで編まれたものを指します。

近年では、海外で生産されたロパペイサをアイスランド製と示さずにアイスランドで販売する問題がありました。

アイスランドで編まれた本物のロパペイサを購入したい場合には、以下の方法があります。

アイスランド手編み協会では、ロパペイサを始めアイスランド・ウールで編まれたニット製品の多くを取り扱っています。

日本にいながらアイスランドで手編みされた本物のロパペイサを購入するには、タグに「made in iceland（アイスランド製）」や「icelandic wool（アイスランド・ウール）」と表記しているか確認をしましょう。

法的に保護の対象になった

海外で編まれたロパペイサの問題を受けて、アイスランドでは2020年3月に「アイスランド・ロパペイサ（íslensk lopapeysa）」という用語が法的に保護された製品名になりました。

つまり、ロパペイサと合法的に名乗るには一定の条件をクリアする必要があります。

海外でアイスランド・ウールを使って手編みされたとしても、ロパペイサと正式に認められません。
ただし、古着で出回っているロパペイサの中には偽物も存在するので注意が必要です。

アイスランドにあるロパペイサ・ニット製品の販売店【オススメ】

アイスランド旅行のお土産に人気のロパペイサやニット製品ですが、今回はアイスランドでロパペイサを販売しているオススメの店をご紹介していきます。

アイスランド手編み協会

アイスランド手編み協会は、1977年にアイスランドの女性たちによって設立されました。

アイスランド手編み協会が運営している店舗では、さまざまなデザインのロパペイサがあります。
ロパペイサのサイズも男性用、女性用、子供用など種類が豊富です。

そのほかにも帽子や手袋、ブランケット、フェルトなどアイスランド・ウールを使って編まれたニット製品が多くあるので、アイスランド手編み協会はお土産を購入するのにオススメのスポットです。

アイスランド手編み協会がある店舗は、Skólavörðustígur通り沿いにあり、アイスランドのランドマーク「ハットルグリムス教会」から徒歩5分ほどの距離です。

ファーマーズマーケット

ファーマーズマーケットは、2005年にデザイナーとミュージシャンの2人によって創業されたアパレルブランド・デザイン会社です。

ファーマーズマーケットが運営している店の名前は「ファーマーズ＆フレンズ（Farmers & Friends）」といい、現代のデザインを反映したロパペイサが販売されています。

ファーマーズマーケットで取り扱っている洋服の中には、アイスランド・ウール以外の素材を使用している場合があるので、購入する前に素材をチェックしましょう。

ロイジ・クロッシン

アイスランドの赤十字社（ロイジ・クロッシン）では、古着屋を運営しています。

ロイジ・クロッシンでは古着のロパペイサが販売されているので、新品よりも安く購入できます。

ただし、ロイジ・クロッシンで取り扱っている古着の中には、合成繊維やアイスランド・ウール以外で編まれたセーターもあるので注意しましょう。

コーラポルディズ

コーラポルディズは、アイスランドの首都であるレイキャビクで週末（土日）開催されるフリーマーケットのことです。

フリーマーケットでは、港の近くにある古い倉庫で開催されています。

フリーマーケットで販売されているものは、ロパペイサを含む古着や古本、映画、CD・レコード、ジュエリー、食べ物など、さまざまあります。

コーラポルディズで販売されているロパペイサは、新品（または古着）でありながら、安く購入できます。
ただし、現金のみの露店が多いので両替はしたほうがいいでしょう。

ロパペイサの注意点

ロパペイサの着用や管理方法について注意点があります。

くわしく解説をしていきます。

ロパペイサを洗濯するときには正しい方法で

ロパペイサは定期的に洗濯する必要はありません。

理想の管理方法としては、風通しの良いところでロパペイサを吊るして新鮮な空気にさらすことで、定期的な洗濯をせずにすみます（長持ちもします）。

ロパペイサが汚れた場合には手洗いしましょう。
洗濯機だと編んだ羊毛がバラバラになる可能性が高いのでNGです。

ぬるま湯程度の水に洗濯用洗剤を数滴入れて、約10分〜15分ほど浸けます。
こすったり絞らないようにしましょう。

その後、ぬるま湯でよくすすぎ、優しく絞って水分を飛ばします。

平らな場所でタオルの上にロパペイサを置いて、そっと引っ張りながら形を整えて乾燥させます。
ここで吊るしてしまうと、水の重さでセーターが伸びるので注意しましょう。

セーターの下にインナーを着ること

アイスランド・ウールで手編みされたロパペイサ（セーター）は、人によってチクチク・かゆく感じる場合があるので、セーターの下にインナーを着ましょう。

一般的にウール素材は繊維が太くて固いものが多く、肌に繊維が刺さってチクチクしたり、かゆくなります。

ロパペイサは繰り返し着ることで、体温によってウール素材が暖められ、だんだんと快適に着ることができます。

ロパペイサは保温性が高いので、インナーは薄いものを選ぶといいでしょう。

首のチクチク・かゆみが気になる方は、ロパペイサの下にタートルネックを着ましょう。

【まとめ】ロパペイサはお土産で購入したい高品質のセーター

アイスランドのセーターであるロパペイサの魅力について解説をしました。

今回の記事をまとめると、以下になります。

• ロパペイサはアイスランディック・シープの羊毛で編まれた伝統的なセーター
• ロパペイサが生まれたのは20世紀始めで、現在は高品質でデザイン性から観光客に人気のお土産
• Amazonや個人輸入などの方法を利用すれば、日本にいながらロパペイサを購入できる
• ロパペイサの中にはアイスランド・ウールで編まれていない偽物が存在する
• アイスランドでロパペイサを購入するなら「アイスランド手編み協会」や「コーラポルディズ」などがおすすめ
• ロパペイサが汚れたら優しく手洗いをすること
• ロパペイサはチクチク・かゆく感じるので、下にインナーを着ること

ロパペイサは、一つひとつ手編みと手間がかかるため価格が高めですが、高品質なセーターでもあるので、アイスランド旅行のお土産にオススメです。