こんにちは。
当サイトであるicevelを運営してるYamada(@icevel3)です。
アイスランド国内にはさまざまな滝がありますが、なかでも人気の滝がグトルフォスです。
私は、2018年の2月にグトルフォスを訪れましたが、迫力があって美しい滝だったのを覚えています。
「グトルフォスはどんなところ?」
「滝へのアクセス方法を知りたい!」
など、疑問や知りたいことがあると想います。
今回の記事では、グトルフォスの特徴や最適な時期、行き方などを解説しています。
グトルフォスとはアイスランド南部にある滝
グトルフォス(Gullfoss)とは、アイスランド南部にある滝です。
ラングヨークトルという氷河からHvítá(白い川)を通って水が滝に流れ込んでいます。
グトルフォスは滝が2段になっています。
滝の高さは32m(1段目は11m・2段目は21m)で、横幅は約20mです。
グトルフォスの両側にある峡谷の高さは、最大70mほどあります。
滝に流れる水の量は季節によって異なり、夏は毎秒140㎥、冬は毎秒80㎥です。
グトルフォスは、アイスランド語で「黄金の滝」という意味です。
晴れた日に水が黄金色に見えることが由来とされています(諸説あり)。
なお、アイスランドで人気の観光エリアである「ゴールデンサークル」という名前はグトルフォスからきています。
滝を見れる場所
グトルフォスは上から見ることができ、展望エリアは主に2カ所あります。
上側にある展望エリアは、滝を見渡せます。
峡谷に滝が落ちるさまは、まるで地下へと吸い込まれているかのようです。
ビジターセンターのある駐車場から上側の展望エリアまでは道が舗装されているので、ベビーカーや車イスでもアクセスしやすいです。
一方、下側にある展望エリアは、滝に近づくことができます。
展望エリアまでは軽い勾配の砂利道を歩く必要があります。
グトルフォスの歴史
20世紀のはじめ、グトルフォスがあるところに水力発電所を設置する計画がありました。
この計画に反対した人物が、シグリドゥル・トーマスドッティル(Sigríður Tómasdóttir)というアイスランド人の女性です。
彼女はグトルフォスを守るために抗議活動を行い、最終的には滝に身を投げると宣言までしました。
のちのアイスランドの初代大統領になるスヴェイン・ビョルンソン(Sveinn Björnsson)弁護士の助けもあり、最悪の事態は避けられたそうです。
結果的に水力発電所の話はなくなり、グトルフォスの所有者がアイスランド政府に権利を売却しました。
1978年にはグトルフォスの近くにトーマスドッティルの記念碑が建てられ、翌年の1979年にグトルフォスとその周辺が自然保護区に指定されました。
グトルフォスに訪れる最適な時期
グトルフォスは、1年をとおして訪れることができます。
季節によって風景が大きく異なり、どの時期も魅力的です。
以下では夏と冬、2つの季節のグトルフォスをくわしく解説していきます。
夏のグトルフォス
アイスランドのハイシーズンである夏(6月〜8月)は、太陽の日照時間が長いので、グトルフォスを観光できるチャンスが多いです。
夏は滝の水量が冬と比べて多いので、ダイナミックな滝を見られるでしょう。
グトルフォスへは近づけるので、マイナスイオンを感じられます。
アイスランドの夏は天候が比較的安定しているので、晴れた日にはグトルフォスで虹を見られるかもしれません。
苔や野草などの緑と峡谷、滝の景色は息をのむ美しさです!
冬のグトルフォス
冬(11月〜3月)のグトルフォス周辺は、雪や氷の幻想的な光景が広がっています。
夏に比べて冬は観光客が少ないので、美しい滝の景色をのんびりと見られます。
また、冬のアイスランドではオーロラの観測ができるので、タイミングがよいとグトルフォスでオーロラを見られるかもしれません。
なお、グトルフォスは冬でも完全に凍ることは基本的にありません。
冬のアイスランドは太陽の日照時間が短いので、事前に調べてからグトルフォスへ訪れるとよいでしょう。
グトルフォスへの行き方
グトルフォスへの行き方は、大きく2パターンあります。
グトルフォスへのアクセス方法
- ツアーに参加して行く方法
- レンタカーを借りて行く方法
それぞれの行き方を解説していきます。
ツアーに参加して行く
ゴールデンサークルのツアーに参加することで、グトルフォスへ行けます。
ゴールデンサークルの現地ツアーは、首都のレイキャビクからほぼ毎日開催されており、日帰りで参加ができます。
私はGuide to IcelandというWebサイトを利用して、日本語ガイド付きのゴールデンサークルツアーに参加しました。
Guide to Icelandは現地の旅行会社ですが、Webサイトは日本語に対応しています。
一方、日本国内の旅行会社が企画するパッケージツアーの多くは、ゴールデンサークルのエリアに立ち寄ることが多いです。
ゴールデンサークルは、グトルフォスやシンクヴェトリル、ゲイシールなどの観光スポットを回るのが定番です。
国際免許証がない方や、効率的にゴールデンサークルを回りたい方は、ツアーに参加してグトルフォスへ行きましょう。
レンタカーを借りて行く
鉄道が走っていないアイスランドでは、旅行者がレンタカーを借りることが多いです。
首都のレイキャビクからグトルフォスまでは約120kmあり、車で約1時間30分ほどです。
移動ルートは以下のとおりです。
グトルフォスの近くには駐車場が2カ所あります。
高台側にある駐車場には、ビジターセンターがあります。
一方、グトルフォスの近くには駐車場がありますが、近くに建物やトイレなどはありません。
自由に旅行をしたい方は、レンタカーを借りてグトルフォスへ訪れるとよいでしょう。
グトルフォスを観光するときの注意点
グトルフォスを観光するときに注意しておきたい点を3つ紹介します。
グトルフォス観光時の注意点
- 一部エリアが閉鎖している可能性あり
- 適切な服用で行く
- 自然を壊さない
一部エリアが閉鎖している可能性あり
天候によっては、滝を見る一部のエリアが閉鎖されるかもしれません。
前述のように、グトルフォスは1年中訪れられる場所です。
冬のグトルフォスを訪れる場合、下の展望エリアが閉鎖されることがあります。
私は2月にグトルフォスへ訪れましたが、下の展望エリアが閉鎖されていました。
一方、上にある展望エリアは冬でもアクセスが可能です。
安全に観光するためにも、閉鎖された場所への進入はやめましょう。
適切な服用で行く
アイスランドは天候が変わりやすいので、服装の選び方には注意しましょう。
夏のグトルフォスを訪れる場合、滝の近くに行くと水で濡れる可能性があります。
そのため、防水のアウターや速乾性のある服、着替えなどがあるとよいでしょう。
冬のグトルフォスを訪れる場合、雪が積もっていたり道が凍結していたりするので、滑りにくい靴が好ましいです。
くわえて、厚手のアウターやニット帽、手袋などの寒さ対策をしましょう。
自然を壊さない
グトルフォスに限りませんが、自然を壊す行為はやめましょう。
植物や峡谷を傷つけたり、ごみを置いていくのはやめてください。
グトルフォスを観光するときには、指定された道を歩きましょう。
グトルフォスに関するよくある質問
-
Qグトルフォスに入場料はかかる?
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A
グトルフォスの入場は無料で、滝の近くにある2つの駐車場も無料です。
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Qグトルフォスの所要時間は?
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A
30分から1時間もあれば、グトルフォスを観光できます。
グトルフォスをゆっくりと観光したい場合や、美しい滝の景色を写真で収めたい場合などは、2時間ほどあるとよいでしょう。
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Qグトルフォスの近くにあるビジターセンターには何がある?
-
A
ビジターセンターには、お土産やカフェ、無料のトイレなどがあります。
カフェでは、ピザやサンドイッチ、スープなどを提供しています。ビジターセンターの営業時間は、9時30分から19時までです。
【まとめ】美しい滝をこの目で見よう!
アイスランドにあるグトルフォスを解説しました。
今回の記事をまとめると、以下になります。
- グトルフォスは、アイスランドでも大人気の滝
- 上から滝を見ることができ、展望エリアは2カ所ある
- 1年をとおして、グトルフォスへ訪れられる
- レイキャビクからグトルフォスに行く方法は「ツアー」「レンタカー」
- グトルフォスへ訪れるときには、適切な服装でマナーを守って観光する
グトルフォスは、レイキャビクから日帰りで観光が可能です。
アイスランドに訪れたら、ダイナミックな滝を見にいきましょう。