こんにちは。
当サイトであるicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。
手つかずの大自然が残る島国のアイスランド。
アイスランドには「氷の洞窟」と呼ばれるスポットがあり、世界中から観光客がやってきます。
私は、2018年2月にアイスランドへ訪れました。
氷の洞窟へ訪れるのがアイスランドを選んだ理由の一つで、希望が叶いました。
氷の洞窟に興味がある方の中には、「氷の洞窟はどんなところ?」「どうやって行くの?」「ツアーの予約方法は?参加時の注意点は?」など、疑問や知りたいことがあると想います。
今回は、アイスランドにある氷の洞窟を解説します。
※2026年3月14日:最新情報に更新しました
氷の洞窟とは
アイスランドにある氷の洞窟(Ice Cave=アイス・ケイブ)は、主に2つの意味があります。
一つは氷河で形成される空間のことで、洞窟全体が氷で覆われています。
もう一つは、永久凍土の洞窟です。
前者は氷河の洞窟(Glacier Cave=グレイシャー・ケイブ)と呼ぶのが正確ですが、アイスランドでは習慣的に氷の洞窟と呼ばれています。
そもそも、氷河は地上に積もった雪が積み重なって氷の塊になり、自身の重さで流動したものです。
アイスランドの各地には氷河があり、氷の洞窟が形成されています。
氷の洞窟ができる理由
氷の洞窟は、氷河が溶けることで形成されます。
日差しや気温などで氷河の表面が溶けたり、地熱によって氷河の底部が溶けたりします。
氷が溶けて水になって流れることで、氷河の地下に空洞が誕生するのです。
氷の洞窟は、同じ場所にできるとは限りません。
大規模な氷の洞窟を除き、多くは毎年異なる場所に、異なる形でできます。
氷の洞窟の色について
自然に形成される氷の洞窟の色は、青・灰色・黒・白・透明などさまざまです。
氷の色が異なるのは、氷の圧縮による違いによるものです。
氷河は、地上に降り積もった雪が長い月日をかけて圧縮され、気泡が少なく透明度の高い氷になります。
太陽光のうち赤い波長の光が氷に吸収され、青い光が透過・散乱されることで青く見えます。
氷の洞窟へ訪れるのに最適な時期
アイスランドにある氷の洞窟へ訪れる最適な時期は、冬(11月~3月)です。
冬は気温が低く、氷の洞窟が安定しているため、訪問しやすい季節です。
一部の氷の洞窟は年間を通してアクセスできますが、基本的に冬に氷の洞窟へ入れると覚えておくとよいでしょう。
夏は洞窟が崩落する危険がある
気温が上がる時期は氷の洞窟が崩落する危険性があり、特に夏(6月~8月)はリスクが高いです。
実際に、2024年8月にアイスランド南部の氷河で氷の洞窟が崩落する事故が起きています(※)。
事故でツアーに参加していた外国人観光客が巻き込まれ、1人の死者が出ました。
※参考:RÚV.is. Ice cave collapses at Breiðamerkurjökull.
氷の洞窟には専門ガイドの同行が必要
氷の洞窟へ入るには、専門ガイドの同行が欠かせません。
氷の洞窟は自然に形成されるため、洞窟の崩落・落氷・陥没穴などの危険性があります。
ほかにも、氷の洞窟の付近まではスーパージープ(改造型4WD車)でないとアクセスできない場所がほとんどです。
安全に行くには、経験豊富な専門ガイドが同行するツアーを予約しましょう。
では、どこでツアーを予約すればよいかというと、現地のツアーを取り扱うWebサイト「Guide to Iceland」の利用がおすすめです。
Webサイトは日本語対応しており、さまざまな氷の洞窟ツアーを取り扱っています。
私は、日本で事前に「Guide to Iceland」という現地のツアーを取り扱うWebサイトを利用して、1泊2日の氷の洞窟・南海岸・氷河湖を回るバスツアーを予約しました。
【Guide to Iceland】
氷の洞窟ツアーはこちら
日本語ガイド付きの氷の洞窟ツアーはある?
氷の洞窟ツアーの対応言語は英語が基本なので、日本語を話せるツアーはほぼないと思ったほうがよいです。
Guide to Icelandでも、日本語を話せるガイド付きのツアーは基本的に取り扱っていません。
ガイドの説明は英語ですが、洞窟内では写真撮影や景観を楽しむ時間が中心となるため、英語に自信がない方でも参加しやすいツアーです。
なお、旅行会社のユーレックスが運営するユーロエクスプレスでは、「日本語ガイド+フリープラン 氷の洞窟と南岸7日間」というパッケージツアーを取り扱っています。
ツアー開催の有無については、ユーロエクスプレスにお問い合わせください。
氷の洞窟を見られる場所・ツアー・アクセス
アイスランドで氷の洞窟を見られる場所を5つ紹介します。
- ヴァトナヨークトル国立公園
- ラングヨークトル
- ミールダルスヨークトル
- ロフトヘトリル
- ペルトラン
併せて、氷の洞窟ツアーやアクセス方法なども紹介しています。
ヴァトナヨークトル国立公園

ヴァトナヨークトル国立公園(Vatnajökull National Park)は、アイスランド南東部にある国立公園です。
公園内にあるヴァトナヨークトルはアイスランド最大の氷河で、面積が約8,000km²あります。
アイスランドで見られる氷の洞窟の多くは、ヴァトナヨークトル周辺にあり、冬(11月~3月)になると観光客が多数訪れます。
ヴァトナヨークトル国立公園の中でも、クリスタル・アイス・ケイブ(Crystal ice Cave)は有名な氷の洞窟です。
2011年ごろからツアーが始まり、毎年冬にほぼ同じエリアで氷の洞窟が形成されています。
洞窟内の氷が水晶のようにきれいなことから、クリスタル・アイス・ケイブという名前が付けられました。
青みがかった氷壁に囲まれた広大な空間に、数十人が同時に入れます。
アイスランドで有名な氷の洞窟を訪れたい方は、クリスタル・アイス・ケイブがおすすめです。
クリスタル・アイス・ケイブのツアーとアクセス
クリスタル・アイス・ケイブのツアーは、以下のとおりです。
| ツアー名 | 概要 |
|---|---|
| クリスタルブルーの氷の洞窟ツアー |
|
| 憧れの氷の洞窟と氷河湖も訪れる南海岸ツアー |
|
クリスタル・アイス・ケイブのツアーの集合場所は、ヨークルスアゥルロゥン(Jökulsárlón)という氷河湖にある駐車場です。
そこからツアー会社のスーパージープで氷河まで移動します。
首都のレイキャビクからヨークルスアゥルロゥンまでの距離は約380kmあり、車で約5時間かかります(冬は路面状況でさらに時間がかかる場合あり)。
レイキャビクから日帰りでも氷の洞窟ツアーに参加できますが、南海岸を回るなら1泊するのがおすすめです。
レンタカーで移動する場合、レイキャビクからヨークルスアゥルロゥンの駐車場までのルートは、以下のとおりです。
ラングヨークトル

ラングヨークトル(Langjökull)は、アイスランドの西部にある氷河です。
面積は約900km²で、アイスランドの氷河の中では2番目の大きさです。
ラングヨークトルには、イントゥ・ザ・グレイシャー(Into the Glacier)という氷河を人工的に掘削して造られたトンネルがあります。
イントゥ・ザ・グレイシャーは年間を通してアクセスできる氷の洞窟で、2015年に開通しました。
氷の洞窟は海抜1,260mに位置しており、洞窟の全長は約500mです。
イントゥ・ザ・グレイシャーの内部はLEDライトで照らされており、青く輝く氷壁は写真撮影スポットとしても人気です。
イントゥ・ザ・グレイシャーのツアーとアクセス
イントゥ・ザ・グレイシャーのツアーは、以下のとおりです。
| ツアー名 | 概要 |
|---|---|
| Into The Glacier 氷河アイスケーブ・ツアー |
|
| ラングヨークトル氷河氷のトンネルツアー |
|
| Into the Glacier -フロインフォッサルの滝と氷の洞窟ツアー |
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イントゥ・ザ・グレイシャーのツアーの集合場所は、フーサフェル(Húsafell)やクラキ(KLAKI)です。
フーサフェルは、ラングヨークトルの西に位置するエリアで、ツアーの拠点となっています。
クラキは、フーサフェルから約20km先に位置するラングヨークトルのベースキャンプ地です。
レイキャビクからフーサフェル・クラキまでの距離は約140km、車で約2時間かかります(冬は路面状況でさらに時間がかかる場合あり)。
レイキャビクから日帰りで氷の洞窟ツアーに参加できます。
レンタカーで移動する場合、レイキャビクからフーサフェルまでのルートは以下のとおりです。
ミールダルスヨークトル

ミールダルスヨークトル(Mýrdalsjökull)は、アイスランドの南部にある氷河です。
面積は約590km²あり、アイスランドの氷河の中では4番目の大きさです。
ミールダルスヨークトルの下には、カトラ火山が位置しています。
カトラ火山は、アイスランドを代表する活火山の一つです。
この火山の名にちなんで、カトラ・アイス・ケイブ(Katla Ice Cave)と呼ばれる氷の洞窟があります。
カトラ・アイス・ケイブは、自然に形成された氷の洞窟です。
ツアーは通年催行されており、季節を問わず訪れることができます。
洞窟内では、氷本来の青と過去の噴火で堆積した火山灰が黒い層をなしており、火山と氷河が共存するアイスランドならではの景観を見ることができます。
カトラ・アイス・ケイブのツアーとアクセス
カトラ・アイス・ケイブのツアーは、以下のとおりです。
| ツアー名 | 概要 |
|---|---|
| カトラ火山の氷河の洞窟見学ツアー |
|
| カトラ火山の氷河ハイキング&氷の洞窟探検日帰りツアー |
|
ミールダルスヨークトルから近いヴィーク(Vík)が、氷の洞窟ツアーの集合場所です。
ヴィークから氷の洞窟へは、スーパージープで移動します。
車を降りて約1km~2km歩き、氷の洞窟の入口を目指します。
なお、レイキャビクからヴィークまでの距離は約190kmあり、車で約2時間30分です(冬は路面状況でさらに時間がかかる場合あり)。
レイキャビクから日帰りで氷の洞窟ツアーに参加できます。
レンタカーで移動する場合、レイキャビクからヴィークまでのルートは以下のとおりです。
ロフトヘトリル

ロフトヘトリル(Lofthellir)は、アイスランドの北部にある溶岩洞窟です。
洞窟の長さは約370mで、約3,500年前に起きた火山の噴火で誕生しました。
ロフトヘトリルは溶岩洞窟でありながら、内部には天然の氷の造形が見られます。
氷の造形は天然でできており、壁や天井をつたった水滴が凍ることで形成されます。
洞窟内は年間を通して氷点下の温度が保たれているため、氷は解けません。
ロフトヘトリルのツアーとアクセス
ロフトヘトリルのツアーは、以下のとおりです。
| ツアー名 | 概要 |
|---|---|
| ロフトヘトリルの氷の洞窟ツアー |
|
※レイキャビク発のツアーは見つかりませんでした
※ツアー会社によっては、通年開催している場合があります
ロフトヘトリルは私有地内に位置しており、洞窟に入れるのはツアーに限られています。
ツアーの集合場所は、ミーヴァトン(Mývatn)湖の周辺です。
ツアーでは、ミーヴァトンからハバンフェル(Hvannfell)付近までツアー車両で移動します。
30分ほどハイキングをすると、ロフトヘトリルの入口へ到着します。
なお、レイキャビクからミーヴァトンまでの距離は約470kmで、車で約6時間です(冬は路面状況でさらに時間がかかる場合あり)。
ミーヴァトン周辺を含むアイスランド北部を観光するなら、3日~4日ほど確保するのをおすすめします。
レンタカーで移動する場合、レイキャビクからミーヴァトンまでのルートは以下のとおりです。
有料トンネルの料金は普通乗用車で2,216 ISK(約2,800円)で、Webサイトから支払いできます。
支払いは、トンネル通過の24時間前から通過後24時間以内に行う必要があります。
冬は83号線が閉鎖されることがあるため、有料トンネルの利用がおすすめです。
ペルトラン

ペルトラン(Perlan)は、アイスランドの首都であるレイキャビクに位置する自然史博物館です。
博物館内には、アイスランドの氷河に実在する氷の洞窟を再現した展示があります。
ペルトランの氷の洞窟は、アイスランド各地の山から運んだ350トン以上の雪を使って作られています。
氷の洞窟の長さは約100mで、温度はマイナス10℃~マイナス15℃です。
通路に滑り止めマットが敷かれているため、年齢や体力を問わず安全に見学できます。
氷の洞窟へは、入場チケットを購入すれば入れます。
ペルトランのチケット購入とアクセス
ペルトランのチケット購入は、公式サイトでできます。
公式サイトは英語のみの対応ですが、日本語にも対応しているGuide to Icelandからもチケットの購入が可能です。
ペルトランは、レイキャビク市内の丘の上に位置しています。
レイキャビクの中心地からペルトランまで、徒歩で約30分です。
建物の近くには市営バス(18番)の停留所があり、無料の駐車場もあります。
氷の洞窟ツアーに関するよくある質問
氷の洞窟ツアーについて、よくある質問に回答していきます。
- 持ち物や服装はどうしたらよいですか?
- ツアーの事前予約は必要ですか?
- ツアーが中止される可能性はありますか?
- ツアーに年齢制限はありますか?
持ち物や服装はどうしたらよいですか?
氷の洞窟ツアーの参加時に必要な持ち物や服装選びは、以下のとおりです。
| 持ち物・服装 | 説明 |
|---|---|
| アウター・ボトムス | 防水性や防風機能があるもの(濡れる素材は避けるのが吉) |
| インナー | 重ね着で温度調整ができる服、吸汗性や速乾性がある服・下着がおすすめ |
| 帽子 | 洞窟内はヘルメットを被るので、ポンポンが付いていないタイプの帽子を用意 |
| 手袋 | 手が冷たくなるので必須 |
| 靴 | アイゼンを装着できる登山靴を用意 |
| カバン | 両手が空くリュックやショルダーバッグなどがおすすめ |
| スマホ・カメラ | 美しい洞窟を写真に収める |
氷の洞窟ツアーでは、ヘルメットが貸し出されます。
ほかにも、ツアーの内容によってはアイゼン・ピッケル・安全ロープなどもガイドが用意してくれます。
ツアーの事前予約は必要ですか?
ツアーの定員に空きがあれば、事前予約をしなくても参加は可能です。
ただし、氷の洞窟ツアーは冬の人気アクティビティで、シーズン中は予約が取りにくくなることがあります。
通年の観光が可能な氷の洞窟を除き、ベストシーズンは11月から3月なので、早めの予約をしましょう。
ツアーが中止される可能性はありますか?
天気が悪いと氷の洞窟の近くまでアクセスできず、ツアーが中止になる可能性があります。
アイスランドの天気は変わりやすく、吹雪と思ったら5分後には晴天になることがあります。
ツアーが中止になった場合の返金対応はツアー会社によって異なるので、予約前にキャンセル規約を確認しておきましょう。
ツアーに年齢制限はありますか?
氷の洞窟ツアーでは、年齢制限を設けています。
多くのツアーでは、最低年齢を8歳〜12歳に設定していますが、詳細は各ツアー会社の公式サイトでご確認ください。
年齢制限のある氷の洞窟ツアーへの参加が難しい場合は、年齢制限がないラングヨークトルにあるイントゥ・ザ・グレイシャーに行きましょう。
ほかにも、ペルトランにある氷の洞窟の展示も年齢制限はありません。
氷の洞窟ツアーの体験談
最後に、氷の洞窟ツアーの体験談を紹介します。
前述のように、私は「1泊2日の氷の洞窟・南海岸・氷河湖を回るバスツアー」に参加しました。
氷の洞窟ツアーの集合場所は、ヨークルスアゥルロゥンの駐車場でした。
駐車場に隣接する建物には、氷河湖クルーズのツアー受付・カフェ・トイレなどがあります。
駐車場に停めていたスーパージープに乗り込み、氷の洞窟へ向けて出発します。
氷の洞窟までは道路が未舗装のところを走るので、座席から体が浮くほど激しく上下に揺れ、まるでアトラクションのようでした。
車酔いしやすい方は、事前に薬を飲むとよいかもしれません。

真っ白な世界をスーパージープで突き進んでいきます!
洞窟の中はスーパーブルー

約30分スーパージープに乗ると、氷の洞窟の入口付近に到着しました。
車を降りると、ガイドが用意してくれたアイゼンを付けて氷の洞窟に入ります。
洞窟の奥へ進むと、氷が圧縮されることで生まれるスーパーブルー(深く鮮やかな青色)の美しい光景が広がっていました。
洞窟内では約40分の自由時間があり、美しい青の世界をカメラに収めました。

スーパーブルーが広がった洞窟は圧巻の光景です!
氷河をハイキング

氷の洞窟をあとにして、次はハイキングです。
ガイドが先導して氷河の上をハイキングしていると、雪から顔を出した氷があるスポットに到着しました。

氷は、太陽の光を反射してサファイアのようです。

ガイドがピッケルで氷を砕いて、ツアーの参加者に配っていました。
氷は1,000年以上前にできたものらしく、不純物はほとんどないとのことでした。
ツアーの参加者は、アイスキャンディーのように氷を舐めていました。
氷があるところに30分ほど滞在してから、再びハイキングをしてスーパージープまで戻ります。

スーパージープに乗って集合場所へ戻りました。
途中、氷河を望めるスポットで10分ほど写真撮影の時間が設けられ、これでツアーはすべて終了となりました。
【まとめ】氷の洞窟は人生に1度は行くべき場所!
アイスランドにある氷の洞窟を解説しました。
今回の記事をまとめると、以下のとおりです。
- 氷の洞窟は、氷河に形成された空間と、永久凍土の洞窟の2つの意味がある
- 最適な時期は11月から3月の冬
- 洞窟内へはガイドの同行が必要
- 暖かくて防水性のある服装を用意
アイスランドに訪れたら、氷の洞窟へ行くことをおすすめします。



