こんにちは。
当サイトであるicevelを運営してるYamada(@icevel3)です。
自然保護の目的で国が指定する国立公園。
アイスランドには3つの国立公園があり、なかでもヴァトナヨークトル国立公園はアイスランドで最大の国立公園です。
「ヴァトナヨークトル国立公園ってどんなところ?見どころは?」など、疑問があると想います。
今回の記事では、ヴァトナヨークトル国立公園の見どころ、ツアー・アクティビティ、訪れる最適な時期、行き方などを解説しています。
ヴァトナヨークトル国立公園とは
ヴァトナヨークトル国立公園とは、アイスランドの南東部にある公園です。
英語では「Vatnajokull National Park」といい、アイスランド語では「Vatnajökulsþjóðgarður」といいます。
2008年6月7日にスカフタフェットル国立公園とヨークルスアゥルグリューフル国立公園が統合され、ヴァトナヨークトル国立公園が誕生しました。
ヴァトナヨークトル国立公園の面積は1万4,141km²で、アイスランドの総面積の約14%を占めています。
ヴァトナヨークトル国立公園という名前の由来は、氷河からきています。
ヴァトナヨークトル(Vatnajökull)はアイスランド最大の氷河で、国立公園の大部分を占めています。
2019年7月5日にヴァトナヨークトル国立公園は、世界自然遺産に登録されました。
ヴァトナヨークトル国立公園の見どころ
ヴァトナヨークトル国立公園の主な見どころを詳しく解説します。
ヴァトナヨークトル国立公園の見どころ
- 火山
- 氷河湖
- ビーチ
- 滝
- キャンプ
- 野生動物
火山
ヴァトナヨークトル国立公園には、中央火山が10座あり、そのうち8座は氷河の下にあります。
国立公園にある代表的な火山は、以下のとおりです。
アスキャ(Askja)
国立公園の北部に位置するカルデラです。
標高は1,516mあって、最後に噴火したのは1961年です。
アスキャは夏の間アクセスできますが、山岳地帯の道は未舗装なので4WD車を用意する必要があります。
グリムスヴォトン(Grímsvötn)
アイスランドで活動的な火山です。
最後に噴火したのは2011年で、当時は900便のフライトが欠航するほど影響がありました。
グリムスヴォトンは、ヴァトナヨークトル氷河の下にあって火山は高地に位置しているため、アクセスが困難です。
ただし、グリムスヴォトンを飛行機で巡るツアーに参加することで、比較的簡単にアクセスができます。
バルダルブンガ(Bárðarbunga)
標高は2,009mを誇るアイスランドで2番目に高い山です。
火山は、ヴァトナヨークトル氷河の下に位置しています。
バルダルブンガの近くまでは4WD車で行けますが、道は未舗装です。
現地の飛行機ツアーに参加することで、バルダルブンガの近くまで行けます。
ヴァトナヨークトル国立公園にある火山へのアクセスは簡単ではないですが、地球のパワーを感じられるでしょう。
氷河湖
ヴァトナヨークトル国立公園には、ヨークルスアゥルロゥン(Jökulsárlón)という氷河湖があり、観光客に人気のスポットです。
ヨークルスアゥルロゥンがヴァトナヨークトル国立公園の一部になったのは、2017年です。
氷河湖にはヴァトナヨークトルから流れてきた氷河の塊や氷山が浮かんでいて、幻想的な光景が広がっています。
ヨークルスアゥルロゥンは国道1号線の近くにあるので、アクセスがしやすいスポットです。
ビーチ
ヴァトナヨークトル国立公園の南には、ダイヤモンドビーチ(Diamond beach)があります。
ダイヤモンドビーチは、氷河の塊が打ち上がっている砂浜です。
2017年にヴァトナヨークトル国立公園の一部となりました。
ダイヤモンドビーチに打ち上がる氷河の塊は、ヨークルスアゥルロゥンからきています。
ヨークルスアゥルロゥンは川を通じて海につながっており、氷河の塊の一部が砂浜に打ち上がります。
氷河の塊はダイヤモンドのようにきれいで、美しい砂浜の光景が広がっています。
滝
ヴァトナヨークトル国立公園には、滝のスポットがあります。
今回は、ヴァトナヨークトル国立公園で代表的な滝を2つ紹介します。
スバルティフォス(Svartifoss)
玄武岩でできた六角形の柱が周囲に取り囲まれた滝です。
滝の高さは20mあり、アイスランドでも有名な滝の一つです。
なお、スカフタフェットルビジターセンターからスバルティフォスまで、約2kmの距離があります。
道中は上り坂によるハイキングですが、初心者も比較的簡単に登れるコースです。
デッティフォス(Dettifoss)
ヴァトナヨークトル国立公園の北にある断崖絶壁に囲まれた滝です。
滝の高さは44mで、幅は約100mあります。
ヨーロッパでも水量が多い滝がデッティフォスです。
デッティフォスへのアクセス方法は、国道862号線と国道864号線の2つがあります。
国道862号線は道路が舗装しているので、おすすめのアクセス方法です。
アイスランドの美しい風景を見ながらハイキングをするとよいでしょう。
キャンプ
ヴァトナヨークトル国立公園には、いくつかキャンプ場があります。
今回はキャンプ場を2つ紹介します。
スカフタフェットルキャンプ場(Skaftafell campground)
ヴァトナヨークトル国立公園の南に位置する、1年中オープンしているキャンプ場です。
エリア内には、トイレやシャワー室、洗濯機などがあります。
スカフタフェットルキャンプ場には、約400のテントを張れるスペースがあります。
アウスビルギキャンプ場(Ásbyrgi campground)
ヴァトナヨークトル国立公園の北に位置する、5月中旬から10月末のみオープンしているキャンプ場です。
エリア内には、トイレやシャワー室、洗濯室、調理場などがあります。
アウスビルギキャンプ場の利用人数は、約500人です。
アイスランドをキャンプしながら移動する方は、ヴァトナヨークトル国立公園のキャンプ場を利用するとよいでしょう。
野生動物
ヴァトナヨークトル国立公園には、さまざまな野生動物が生息しています。
たとえば、ヴァトナヨークトル国立公園の北東にあるスナイフェル(Snæfell)という山の周辺には、トナカイの群れが見られるかもしれません。
夏は山の高地にいるトナカイですが、冬は餌を求めて低地にやってきます。
ほかにも、ヨークルスアゥルロゥンではアザラシを見れるかもしれません。
さらに、カオジロガンやオオハクチョウ、キョクアジサシなど、氷河湖にはさまざまな野鳥が集まります。
ヴァトナヨークトル国立公園は、さまざまな野生動物が見られる場所の一つです。
ヴァトナヨークトル国立公園のツアー・アクティビティ
ヴァトナヨークトル国立公園で体験できるツアーやアクティビティを5つ紹介します。
5つのツアー・アクティビティ
- 氷の洞窟
- 氷河ハイキング
- ボート
- スノーモービル
- 飛行機
なお、今回はGuide to Icelandで取り扱っているツアーを紹介しています。
Guide to Icelandは、アイスランドのツアー、宿泊施設、レンタカーなどを取り扱う旅行会社です。
氷の洞窟
ヴァトナヨークトル国立公園では、氷の洞窟ツアーが開催されています。
氷の洞窟は、氷河で自然に形成された洞窟です。
透明度の高い氷が太陽光で反射されると、洞窟内は鮮やかな青になります。
アイスランドで氷の洞窟を見られる場所はいくつかありますが、ヴァトナヨークトル国立公園にある氷の洞窟は世界中の観光客に人気です。
ヴァトナヨークトル国立公園にある氷の洞窟は、冬にアクセスできます。
氷の洞窟へ行くには、専門ガイドの同行が不可欠です。
氷河ハイキング
ヴァトナヨークトル国立公園では、氷河の上をハイキングできます。
ヴァトナヨークトル氷河をハイキングするには、ツアーに参加しなければいけません。
アイゼンやピッケルなど、氷河ハイキングに必要な装備はガイドが用意してくれます。
氷河ハイキングツアーは初心者向けもあり、専門のガイドが同行します。
ヴァトナヨークトル氷河をハイキングして、美しい光景を満喫するとよいでしょう。
ボート
ヴァトナヨークトル国立公園にある氷河湖では、ボートの体験が可能です。
ヨークルスアゥルロゥンでは、水陸両用のボートツアーやモーターボートツアーが開催されています。
フィヤトルスアゥルロゥン(Fjallsárlón)でも、ボートツアーが開催されています。
フィヤトルスアゥルロゥンは、ヨークルスアゥルロゥンの近くにある氷河湖です。
旅行者にはあまり知られていない氷河湖なので、ゆっくりとツアーの体験ができるでしょう。
スノーモービル
ヴァトナヨークトル氷河では、スノーモービル体験ができるツアーが開催されています。
ヨーロッパで最大の氷河をスノーモービルで滑走するのは、貴重な体験でしょう。
スノーモービルを運転するには、国際運転免許証が必要です。
ツアーの開催期間は、3月から10月です。
飛行機
ヴァトナヨークトル国立公園の上空を飛行機で行くツアーが開催されています。
ツアーでは、ヴァトナヨークトル氷河やグリムスヴォトン火山、スカフタフェル、ランドマンナロイガルなど、さまざまな場所の上空を回ります。
山、砂原、川、氷河、火山など、美しい景色を空から見れるでしょう。
ヴァトナヨークトル国立公園に訪れる最適な時期
ヴァトナヨークトル国立公園の目的地によって、訪れる最適な時期は異なります。
6月から8月の夏は、ハイキングやトレッキングなどのアクティビティに最適な時期です。
氷河でおこなわれるスノーモービルツアーや、氷河湖でおこなわれるボートツアーも夏に開催されています。
ヴァトナヨークトル国立公園でキャンプをしたい方は、夏が最適です。
一方、氷の洞窟やオーロラ観測をしたい場合は、10月から3月の冬に訪れるとよいでしょう。
天候や道路の状況で問題がなければ、ヴァトナヨークトル国立公園へのアクセスは1年中できます。
目的地に応じて、ヴァトナヨークト国立公園に訪れる時期を検討しましょう。
ヴァトナヨークトル国立公園への行き方
アイスランドの首都であるレイキャビクから、ヴァトナヨークトル国立公園へ行く方法を3つ紹介します。
ヴァトナヨークトル国立公園の行き方
- バス
- レンタカー
- 飛行機(国内線)
バス
氷の洞窟や氷河ハイキングなどのバスツアーがレイキャビクから出ています。
レイキャビクからヴァトナヨークトル国立公園の郊外まで距離は300km以上あり、ツアーのほとんどは1泊2日や2泊3日などです。
ほかにも、レイキャビクから市営バスの「Strætó(ストライトウ)」を利用すればヴァトナヨークトル国立公園の近くまで行けます。
ただし、レイキャビク郊外のバスの本数は少ないので、ヴァトナヨークトル国立公園へ行きたい方はバスツアーをおすすめします。
レンタカー
アイスランドには鉄道がないので、レンタカーを借りて自由に旅行する方が多いです。
レイキャビクからヴァトナヨークトル国立公園へのアクセスは簡単で、国道1号線に沿っていくだけです。
車だと片道で約5時間はかかるので、日帰りで行くのは体力が必要になります。
なお、ヴァトナヨークトル国立公園に近い町はへプン(Höfn)です。
へプンで1泊して、ヴァトナヨークトル国立公園に行くのもよいでしょう。
レンタカーの予約は、事前にインターネットですると便利です。
飛行機(国内線)
レイキャビク空港とホルナフィヨルズゥル空港(Hornafjörður Airport)を結ぶ飛行機を利用して、ヴァトナヨークトル国立公園へ行く方法です。
ホルナフィヨルズゥル空港は、へプンに位置しています。
レイキャビク空港からホルナフィヨルズゥル空港へのフライト時間は、約1時間です。
ホルナフィヨルズゥル空港の近くには、レンタカーショップがあります。
レンタカーを借りて、ヴァトナヨークトル国立公園へ行きましょう。
【まとめ】アイスランド最大の国立公園へ行こう!
アイスランドにあるヴァトナヨークトル国立公園を解説しました。
今回の記事をまとめると、以下になります。
- ヴァトナヨークトル国立公園は、世界遺産に登録されているアイスランド最大の国立公園
- 火山、滝、氷河湖、ビーチ、キャンプ、野生動物など、見どころはたくさん
- 氷の洞窟、氷河ハイキング、ボート、スノーモービル、飛行機など、さまざまなツアー・アクティビティがある
- 目的地によって異なるが、ヴァトナヨークトル国立公園に訪れる最適な時期は夏
- ヴァトナヨークトル国立公園の行き方は、バス、レンタカー、飛行機(国内線)
観光でアイスランドに訪れたら、ヴァトナヨークトル国立公園は外せないスポットです。
アイスランド最大の国立公園に行き、大自然を堪能しましょう。