こんにちは。
当サイトであるicevelを運営しているYamada(@icevel3)です。
冬のアイスランドは雪に覆われて美しい光景が広がっており、世界中から観光客が訪れる時期でもあります。
アイスランドの冬は、11月・12月・1月・2月・3月です。
一年で冬は気温が低く、日照時間が短い時期です。
冬にアイスランド旅行を計画している方の中には、「おすすめの場所を知りたい」「どのくらい寒いの?」など疑問があるでしょう。
私は2月の冬にアイスランド旅行をしたのですが、上記のような疑問がありました。
今回の記事では、冬のアイスランド旅行をまとめました。
冬の天気、やりたいこと、イベント、服装選び、運転の注意点などを解説します。
冬のアイスランドを旅行すべき理由
冬にアイスランドを旅行すべき理由は、主に2つあります。
- 冬でしか見られない光景がある
- 閑散期のため費用を抑えられる
冬は、オーロラや氷の洞窟などのベストシーズンです。
雪が積もって銀世界が広がる時期でもあります。
また、冬は旅行の閑散期で、夏の繁忙期よりも宿泊代やレンタカー代が安くなる傾向があります。
冬のアイスランドの天気
冬のアイスランドの天気について、気温・風・日照時間・降雪量を解説します。
気温:比較的暖かい
冬のアイスランドの平均気温は0℃前後です。
北極圏の近くに位置するアイスランドですが、島の南側に流れるメキシコ湾流(暖流)によって気温は比較的暖かい傾向にあります。
首都の「レイキャビク」では、冬の平均気温は-0.5℃から1.1℃です。
最低気温(日平均)は、-3℃から-1.3℃になります。
アイスランドの北部に行くと、気温は低くなります。
北部の大きい都市「アークレイリ」では、冬の平均気温は-2.2℃から-0.4℃です。
最低気温(日平均)は、-5.5℃から-3.5℃になります。
風:強い日が多い
冬のアイスランドは風が強いですが、原因の一つが低気圧です。
「アイスランド低気圧」と呼ばれる低気圧は、アイスランドとグリーンランド南部の間に出現します。
冬の時期は低気圧が発達するため、風が強い日も多いのです。
日照時間:短い
アイスランドは高緯度に位置しているため、冬の日照時間は短いです。
一年でもっとも暗い12月は、日照時間が4時間から5時間ほどしかありません。
都市ごとの平均日照時間(月別)を、以下の表にまとめました。
月 | レイキャビク 平均日照時間 |
アークレイリ 平均日照時間 |
---|---|---|
11月 | 38.5 | 15.0 |
12月 | 12.1 | 0.0 |
1月 | 26.9 | 7.0 |
2月 | 51.8 | 36.0 |
3月 | 111.1 | 77.0 |
アイスランドの北部にあるアークレイリは、レイキャビクよりも日照時間が短いです。
降雪量:比較的少ない
アイスランドで雪が降る本格的なシーズンは冬です。
降雪量は場所によって大きく異なりますが、レイキャビクの年間降雪量は約30cmから約40cmです。
アークレイリなどの北部では、積雪が100cmを超えることもあります。
ほかにも、標高の高い山や地方は降雪量が多いです。
アイスランド南部の海岸線は、暖かい風の影響で降雪量は少なめです。
冬のアイスランドでやりたいこと
観光目的で冬のアイスランドへ訪れる場合、やりたいことを紹介します。
冬のアイスランドでやりたい9つのこと
- オーロラを見る
- 氷の洞窟ツアーに参加する
- 氷河ハイキングツアーに参加する
- ゴールデンサークルを巡る
- 温泉に入る
- 南海岸を巡る
- スノーモービルツアーに参加する
- シュノーケリング・ダイビングをする
- 動物のアクティビティ・ツアーに参加する
オーロラを見る
高緯度に位置するアイスランドでは、オーロラを見られます。
冬は日照時間が短いため、オーロラの鑑賞に適した時期です。
明かりのある街でもオーロラを見れますが、光害の影響が少ない郊外のほうが見られる条件は良いです。
現地ではツアーが開催されているので、ガイドがオーロラ鑑賞できる場所まで連れてってくれます。
風が強い日もあるので、防風機能のあるアウターなど暖かい格好でオーロラを見ましょう。
氷の洞窟ツアーに参加する
冬のアイスランドで行っておきたいところが、氷の洞窟です。
氷の洞窟は、氷河にできた空間です。
太陽や地熱によって、氷河の一部が溶けて洞窟が形成されます。
氷河は透明度の高い氷のため、太陽の反射で洞窟内は鮮やかな青になることがあります。
なお、安全性の観点から氷の洞窟へ入るにはツアーの参加が基本です。
ほとんどのツアーでは、ヘルメットやアイゼンなどの装備を提供しています。
氷河ハイキングツアーに参加する
アイスランドの氷河を楽しむアクティビティの一つが、氷河ハイキングです。
ガイドが同行するツアーに参加することで、氷河の上を歩けます。
アイゼンやヘルメットなど、氷河ハイキングに必要な装備はツアー会社が用意してくれます。
防水の上着やハイキングブーツ、手袋、帽子などを用意して氷河ハイキングツアーに参加しましょう。
ゴールデンサークルを巡る
アイスランドで人気の観光ルートであるゴールデンサークルは、冬に訪れるのもおすすめです。
ゴールデンサークルで有名な観光スポットは、シンクヴェトリル、ストロックル、グトルフォスなどです。
シンクヴェトリル(Thingvellir)は、世界文化遺産に登録されている国立公園です。
冬は一面の雪景色が広がり、夜はオーロラ鑑賞に適した場所でもあります。
ストロックル(Strokkur)は、地熱地帯にある間欠泉です。
冬は空気が冷たいので、熱湯が地上に噴出すると迫力のある蒸気が見られます。
グトルフォス(Gullfoss)は、落差32mの滝です。
降り積もった雪とダイナミックに流れる滝は、幻想的な光景が広がっています。
ゴールデンサークルはレイキャビクからも近く、冬でも日帰りのツアーがあります。
自由にゴールデンサークルのエリアを巡りたい方は、レンタカーを借りるとよいでしょう。
温泉に入る
冬のアイスランドは気温が氷点下にもなるので、温泉に入って温まりましょう。
火山活動が活発なアイスランドでは、さまざまな場所で天然温泉が湧き出ています。
アイスランドの天然温泉で有名な施設の一つが、スカイラグーン(Sky Lagoon)です。
2021年にオープンした比較的新しい施設で、水は天然のミネラルが豊富に含まれています。
地熱水のプールからは海を見渡せることができ、美しい光景が広がっています。
温泉で冷えた体を温めて、リフレッシュしましょう。
南海岸を巡る
冬のアイスランドに訪問したら、南海岸を巡りましょう。
アイスランドの南海岸は、氷河・火山・滝・黒い砂浜など自然豊かな景観が広がるエリアです。
南海岸を巡るときに立ち寄りたい代表的な観光スポットを、以下にまとめました。
観光スポット | 概要 |
---|---|
レイニスフィヤラ | 海岸線にある黒い砂浜 |
セリャラントスフォス | 落差60mの滝 |
スコゥガフォス | 幅25m・落差60mの大きな滝 |
ヴァトナヨークトル | アイスランド最大の氷河 |
ヨークルスアゥルロゥン | 氷河の塊・氷山が浮かぶ湖 |
ダイヤモンドビーチ | 氷河の塊が打ち上がる黒い砂浜 |
DC-3飛行機 | 飛行機の残骸(1973年にアメリカ海軍の飛行機が墜落) |
レンタカーを借りている方は、自由に南海岸を巡れます。
運転免許がない方や冬道が苦手な方は、ツアーに参加しましょう。
現地では、冬でもアイスランドの南海岸を巡るツアーが開催されています。
スノーモービルツアーに参加する
アイスランドでは、氷河をスノーモービルで駆け抜けるツアーが開催されています。
ヴァトナヨークル、ラングヨークトル、ミルダルスヨークトル、エイヤフィヤトルヨークトルなど、さまざまな場所でスノーモービルツアーが開催されています。
なかでも、ラングヨークトルはレイキャビクから車で2時間~2時間30分ほどで行ける氷河です。
氷や雪に覆われた広大な平原をスノーモービルで疾走するのは、一生の思い出になるでしょう。
なお、スノーモービルを運転するには日本の運転免許証と国際運転免許証の用意が必要です。
旅行会社によっては、免許がない方でも後部座席に乗ってツアーに参加できます。
シュノーケリング・ダイビングをする
冬のシルフラでシュノーケリングやダイビングをしましょう。
シルフラは、北アメリカプレートとユーラシアプレートの裂け目に形成された空間です。
裂け目は水で満たされており、ラングヨークトル氷河を源流としています。
氷河から溶けた水は、溶岩によって長い時間をかけてろ過されているので、透明度が高く不純物が少ないです。
シルフラは、地球の裂け目をシュノーケリングやダイビングで泳げる貴重な場所です。
水温は年間を通して2℃〜3℃ほどですが、ドライスーツを着てシュノーケリングやダイビングを楽しめます。
なお、シルフラはシンクヴェトリル国立公園の中に位置します。
動物のアクティビティ・ツアーに参加する
冬のアイスランドで動物と触れ合うアクティビティや、野生動物を観察するツアーに参加するのもおすすめです。
代表的な動物のアクティビティ・ツアーを以下にまとめました。
アクティビティ・ツアー | 概要 |
---|---|
ホエールウォッチング | ローシーズンだが、クジラ・シャチ・イルカなどが見られる |
犬ぞり | 犬と共にアイスランドの大自然を満喫できる |
乗馬 | アイスランディック・ホースに乗ってアイスランドの風景を楽しめる |
上記のアクティビティ・ツアーは、現地で開催されています。
アイスランドで行われる冬のイベント
冬の期間中にアイスランドで行われる主なイベントは、以下のとおりです。
イベント | 概要 |
---|---|
イマジン・ピース・タワー (10月9日~12月8日) |
レイキャビク郊外のヴィーズエイ島にあるアート作品 空に向かって光の柱が放射される 正月や春にも点灯 |
アイスランド・エアウェイブス (11月) |
レイキャビクで開催される音楽フェスティバル |
クリスマス (12月) |
さまざまな場所でイルミネーションやクリスマスマーケットが開催される |
大晦日 (12月31日) |
打ち上げ花火や焚き木などが行われる |
ウィンター・ライト・フェスティバル (2月上旬) |
アイスランドの首都圏で行われるフェスティバル 夜の博物館・プール・光のアート作品など、さまざまなイベントが無料で体験できる |
フード・アンド・ファン (2月・3月) |
レイキャビク市内のレストランで行われる美食イベント 世界的に有名なシェフが地元の食材を使用して料理をする |
タイミングが合えば、イベントに参加するとよいでしょう。
冬のアイスランドの服装選び
前述のように、メキシコ湾流の影響でアイスランドは比較的暖かいです。
しかし、風が吹くと体感温度が寒くなるので、防寒対策が必要になります。
重ね着をすると、屋内の暖かいところでも体温調整ができるのでおすすめです。
冬のアイスランドの服装を以下にまとめました。
項目 | 概要 |
---|---|
アウター | 防寒・防水機能のあるものを用意 |
インナー | 吸水速乾の機能があると汗冷えしにくい |
ズボン | 防水性のあるものを用意 ジーンズなどは雪や雨で濡れて体温を奪うので、おすすめできない |
靴 | 暖かく滑りにくい冬用を用意 |
その他 | 帽子・手袋・マフラーも防寒対策で必須 |
暖かい服装を選んで、冬のアイスランドを楽しむとよいでしょう。
冬のアイスランドの運転事情
アイスランド国内の移動手段でレンタカーを借りる人もいますが、いくつか注意があります。
運転の注意点
- 安全運転かつ余裕をもったスケジュールを組む
- レンタカーは4WDを借りる
- 運転のルールに遵守する
詳しく解説します。
安全運転かつ余裕をもったスケジュールを組む
冬道は安全運転、かつ予定を詰めすぎず余裕をもったスケジュールを組みましょう。
冬は道路状況が悪くて、天気が変わりやすい季節です。
1日で多くの場所を巡ろうと車のスピードを上げると、事故につながります。
また、冬のアイスランドは日照時間が短いので、夜はより安全運転に注意する必要があります。
冬のアイスランドをレンタカーで移動する方は、安全運転をして余裕のある旅行スケジュールを立てましょう。
レンタカーは4WDを借りる
冬道を走るのであれば、レンタカーは4WDを借りてください。
2WD車に比べて、4WD車は雪道に強く安定性があります。
道路状況や天候状況が悪い日が多い冬は、4WD車をレンタルしましょう。
なお、レンタカーの種類によって年齢制限があります。
レンタカー会社によって異なりますが、4WD車は23歳以上または25歳以上しか借りられません。
さらに、一部のレンタカー会社では、20歳から25歳のドライバーに対して追加料金を請求される場合があります。
運転のルールに遵守する
アイスランドでレンタカーを借りる前に、運転ルールを覚えましょう。
事前にルールを知っておくと、トラブルのリスクを減らせます。
簡潔ではありますが、アイスランドで運転するときには以下のポイントを抑えましょう。
- 自動車は道路の右側を走行する
- ヘッドライトは常に点灯しておくこと
- 乗員はシートベルトを着用すること
- 運転中に携帯で電話するのは禁止(ヘッドセットは除く)
- 飲酒運転は禁止
車の制限速度は、場所によって異なります。
市街地では時速30km〜50km、郊外の砂利道では時速80km、幹線道路では時速90kmです。
【まとめ】冬のアイスランドは穴場のシーズン
冬のアイスランドを解説しました。
旅行の閑散期である冬は、費用を抑えることが可能です。
オーロラや氷の洞窟など、冬のアイスランドは見どころがたくさんあります。
アイスランドは北極圏の近くにありますが、気温は比較的温暖です。
冬は天候が変わりやすくて風が強い日が多いので、暖かい服装選びをおすすめします。
また、冬はクリスマスや年末年始など、アイスランド国内でさまざまなイベントが開催されているので、参加するとよいでしょう。
レンタカーを借りてアイスランド国内を移動する人は、安全運転を心がけください。
冬のアイスランド旅行の参考にしていただければ幸いです。